アカレンジャーの武器「レッドビュート」と重信康先生によるTRPGライター講座

「ビーストバインドトリニティ」の重信康先生のTRPGライティングに関するツィートをまとめました
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重信康(公開用) @k_shigenobu

そういや昔TRPGのデータ作成時に調べて結構愕然としたのは、多数のゲームでムチの名前として使われてる「●●ビュート」がゴレンジャーのアカレンジャーの武器発祥の造語だったこと。その時まで普通に何かの実在言語だと思ってました。

2016-07-17 16:52:33
重信康(公開用) @k_shigenobu

@k_shigenobu ちなみにビューっと風を切るからビュート、だそうで

2016-07-17 16:56:08
重信康(公開用) @k_shigenobu

@k_shigenobu まあドラクエとFFの両方がSFC時代から使ったのでそりゃあ広まるよね、と

2016-07-17 17:00:23
重信康(公開用) @k_shigenobu

@k_takahara 無数のファンタジー戦士に世界を超えて影響を与えるアカレンジャーさんマジパネェです

2016-07-17 17:01:34
重信康(公開用) @k_shigenobu

先日呟いた「鞭=ビュートはゴレンジャー発祥の造語(語源:ビューっと)」の件、その半年後に始まった鋼鉄ジーグにもジーグビュートが登場している(正確には番組後半から。東映繋がりなので同じ人が関わった可能性も)ので、複数の作品に登場したため余計に実在単語と思われたという線が濃厚かなぁと

2016-07-20 21:03:37
重信康(公開用) @k_shigenobu

@k_shigenobu 仮面ライダーサガがジャコーダービュート、ウルトラマンネクサスがセービングビュートをそれぞれ使ったりしてるので、三大特撮ヒーローシリーズを制覇している。スパロボ界でも雷鳳のプラズマビュート、セレーナのスタンビュートと第三次α関係だけで複数存在する勢い。

2016-07-20 21:21:44
重信康(公開用) @k_shigenobu

これに限らず「いつから、何でこの名前なんだろう?」ってのは調べてみると結構意外な発見があって面白い。そしてTRPGの仕事というものは色々広範に及ぶ大量の知識を漁ったりするものなので、ライターとしては他の仕事にも活かせる財産が蓄積できたりして有益です。

2016-07-17 17:12:24
重信康(公開用) @k_shigenobu

なにせTRPGライターというものは、古代ローマ風国家の政治体制を解説しつつ、北辰一刀流の特技の術理フレーバーを書いて、どういう時期の騎士鎧を参考にすればいいかのイラスト指定を出しながら、B級サメ映画をぶっ続けで見たりする仕事ですので(※あくまで個人の体験的感想です)

2016-07-17 17:18:14

表現のバリエーションの引き出し

重信康(公開用) @k_shigenobu

風呂で思いついたことを忘れずに書いておきます。自分が五十冊以上のルールブック・サプリメントでデータを書いてきた体験から出た、これからTRPGのデザイナーやライターを目指す人が多分意識しておいた方がいいかもしれないちょっとした訓練というかノウハウのことです(続きます)

2016-07-18 19:38:40
重信康(公開用) @k_shigenobu

@k_shigenobu TRPGライティングにおいては少なからず「同じような内容を、何度も語り口を変えて書く」ことが要求されます。例えばいわゆるスキル型データを持つゲームにおいて「白兵武器で範囲攻撃を行なう」スキルの解説テキストは、時に一冊だけで複数個書く機会があったりします。

2016-07-18 19:42:40
重信康(公開用) @k_shigenobu

@k_shigenobu そこで必要になってくるのが「表現のバリエーションの引き出し」です。「手にした刃で敵陣を薙ぎ払う特技」とか「群れのただ中に飛び込み、一網打尽にする特技」とか「複数の相手を次々と打ち倒す特技」とか、10パターンくらい書けるかどうかちょっとやってみてください。

2016-07-18 19:46:11
重信康(公開用) @k_shigenobu

@k_shigenobu ここで重要なのは「文字数の制約を設けてみる」ことです。例えば17文字×3行=51文字以内といったふうに。ページが無限でない以上、何らかの形で文字数制約を受けない書籍商品というものは存在しません。何も制約をかけずに訓練してもあまり役には立ちません(体験談)

2016-07-18 19:48:45
重信康(公開用) @k_shigenobu

@k_shigenobu 「表現上の制約」も実際にはよく発生します。たとえば「どんな白兵武器でも使用可能な範囲攻撃スキル」のフレーバーを、刀剣に限定されたものとして書くと読み手に違和感を持たれてしまうでしょう。そうなると「斬る」「刀身」といった表現が封じられより難易度が増します。

2016-07-18 19:51:20
重信康(公開用) @k_shigenobu

@k_shigenobu 具体的な訓練方法ですが、まずTRPG商品を買って中を見た時に「この表現を自分ならどう言い換えるか」をやってみるのがオススメです。逆パターンとして、小説などでかっこいい表現を目にした時に「これをTRPGのデータ解説に自分ならどう落とし込むか」もあります。

2016-07-18 19:53:53
重信康(公開用) @k_shigenobu

@k_shigenobu バリエーションとして映画やアニメなど映像作品を見て「今の一斉射撃シーンを自分ならどう51文字以内で表現するか」などもあります。他の分野にも言えますが、TRPGを作る参考に「他のTRPG」と「TRPG以外のもの」はバランスよく両輪にしていくのがお勧めです。

2016-07-18 19:57:02
重信康(公開用) @k_shigenobu

@k_shigenobu とにかく、必要なのは引き出しです。表現バリエーションというものは最初は余裕に思えても、繰り返し仕事に「出力」していくと、自分でも信じられないくらいに枯渇していきます。「入力」に手間と時間と出費を惜しまないことが、長い目で見たリターンと向上に繋がるのです。

2016-07-18 20:00:38
重信康(公開用) @k_shigenobu

@k_shigenobu とまあそんな感じで、狭い範囲に向けたノウハウかもしれませんがもし参考になりましたら幸いです。TRPG業界は即戦力を常に必要としていますので、我こそはと思う方はぜひぜひ目指してみてくださいませ。

2016-07-18 20:03:26

重信康先生の以前のTRPGデータ講座をまとめたものは以下をご参照ください

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