原子力規制委員会・島崎邦彦前原子力規制委員会委員長代理との面会
規制庁会見室で島崎委員と田中委員長らが大飯原発の基準地震動巡り2時間論議。 関西電力が計算した19の基準地震動の範囲に、規制庁の計算はおさまるから地震動の見直しはしないと判断していたが、田中委員長は「謝らなければ」として、基準庁に「無理なことをやらせてしまった」と判断。
2016-07-19 17:52:38一方で、島崎氏は恣意的なパラメーターの設定で試算せざるを得なかったことを認めた規制庁に「正しい計算をやってくれた」と謝意。「やはり入倉三宅式では過少評価になる」と評価。
2016-07-19 17:56:28ちなみに、 島崎氏対規制委員会側の面会 前回は1対2列4人、 今回は1対3列8人。 招いた側がその構図の失礼さに気づかないわけもなく、 心理的プレッシャー効果を狙うのか自信のなさを表しているのか、両方かと見ていましたが、結果的に自信のなさを露呈させた形になったと思います。
2016-07-19 22:04:32今日は午後の先約が長いので、午前の原子力規制委員会は自宅からネットで10時半から視聴することにするが、昨日の島崎委員と田中委員長らの議論を聞いていると、今日の結論はすでにある程度、想定できてしまうので、想定結論をメモしておきます(ハズレることを願いながら)
2016-07-20 09:23:481)「入倉三宅式」で求めた地震モーメントを「武村式」で求めると、その解は3~4倍も大きくなった。これをもって島崎氏は「考えた通りだ。よくぞ私が提案した通りに計算を行ってくれた」と評価した。
2016-07-20 09:26:452)しかし、規制庁は3~4倍になってしまった(つまり「武村式」で計算したことにより「入倉三宅式」では過小評価だったことが分かった)ことを、レシピが違うから、それではダメだと他のパラメーターをいじって、結果的に、関西電力の計算よりもさらに過小評価となる計算結果を出してきた。
2016-07-20 09:28:353)関西電力が行った19の地震動の範囲内に収まるとして、大飯原発の基準地震動を見直さないと規制庁が説明し、委員会もそう判断した。7月13日までのプロセスはここに書いた。bylines.news.yahoo.co.jp/masanoatsuko/2…
2016-07-20 09:33:264)そして昨日は、島崎氏と部長の話を相互に聞いた田中委員長が、「規制庁はやってはならない計算をやってしまった。やらせてしまった」と判断。島崎氏は「その計算でいいのだ」と判断。両者は残りの1時間半、まったく譲らなかった。
2016-07-20 09:34:545)それで、多分、今日は、田中委員長か規制庁はまず、7月13日の、大飯原発の基準地震動を見直しをしないという判断を取り消すべきところ、まず、判断の元となった規制庁の試算が不適切だったことを認めるだろう(想定1)。
2016-07-20 09:37:436)その上で、島崎氏がいったように入倉三宅式を武村式に置き換えて、地震動がどうなるかを試算するやり方は不適切だった、又はそもそもやるべきではなかった。やるべきではなかったのにやらせてしまったので、恣意的なパラメーターを入れて調整せざるを得なかった、に近い説明をするだろう(想定2)
2016-07-20 09:39:537)そして最後に今確立しているのは入倉三宅式だから、それでいいのだ!とまるで何事もなかったかのように、やっぱり「基準地震動は見直しません」というところにもっていくだろう(想定3)
2016-07-20 09:40:558)そうではない議論、結果、結論を願いたいが、そのような流れが、昨日の2時間の島崎対規制庁・規制委員に見えたので、終了後のぶら下がりで、島崎氏にいくつか質問をさせてもらった。テープ起こしをしつつツイートする。
2016-07-20 09:43:379)島崎氏への私の質問「今日、先生は、強震動の専門家に話を聞いていただければと(田中委員長に)仰いました。その意味ですが、今日、見解が二つに分かれたと思うんですが、その場合は専門家の意見を、第三の意見を聞いていただきたいという意味なのか?」
2016-07-20 09:44:4410)質問続き「それに対して、『我々はそういうようなことをする立場にはない』、要はそういった科学的な知見を確立するのは『学会のほうでやってくれ、それをやるのは私たちの立場ではない』と田中委員長やおっしゃったと思うが、
2016-07-20 09:45:4911)(質問続き)「そのわりには行政庁が判断することではないといいながら、入倉三宅式を採用していること自体は、厳然とまだ議論があるにもかかわらず選んでいる、つまり矛盾したことを言っていると思ったんですが、その点はいかがでしょうか。」(質問以上)
2016-07-20 09:46:2812)島崎氏答え「難しい質問で頭が動かないんですけれども、最初の点ですが、いいご意見だと思いますが、私はそういった意味で言ったのでは残念ながらありません。ただ、たいへん良いご意見だと思います。」(続く)
2016-07-20 09:48:3213)島崎氏「要するに、今日は、私の考えと委員長あるいは規制庁の考えは違っているわけですけれども、それに対して、第三者である強震動の専門家の意見を聞くというのは確かに意味がある。」(続く)
2016-07-20 09:50:5814)島崎氏「私が申し上げたのは、それもいいんですが、従来、審査に関わっていた強震動関係の委員が、色々な提案を実はされている。」(続く)
2016-07-20 09:52:3415)島崎氏「しかしそれは正式にしているわけではないですし、私はたまたま説明をするようにと言われてきたので自分の意見を言えますけれども」
2016-07-20 09:54:2816)島崎氏「そういう機会がなければ、なかなか、そういったことが言えない、言う機会がないかもしれませんけれども、時間がなくてたいへんかもしれませんが、」(続く)
2016-07-20 09:57:4817)島崎氏「規制庁は審査だけではなくて、色々な方がいらっしゃいますから、当然のことながら新しい知見というものはどういうものがあるかということは別に見ていらっしゃいますし、」(続く)
2016-07-20 09:58:1018)島崎氏「取り入れるものは取り入れるというのは規制庁のあるべき姿だと思うので、そういったかつて審査に関わっていたりして、原子力に関係があって強震動の専門家が言われていることは、やはり私としては聴く耳をもっていただいてですね、」続く
2016-07-20 10:00:1219)島崎氏「それがそうだと思ったら、やはり採用をするというのが筋ではないかと。 委員長はそれが学会でまとまったものと言いますが、学会というのはそもそもまとまるところではなくて、新しい考えを次々に出して、いわば、言い争うところなんで」(続く)
2016-07-20 10:02:44