『柄谷行人インタヴューズ2002‐2013』読書メモ集

『柄谷行人インタヴューズ2002‐2013』(講談社文芸文庫、2014)の読書メモをまとめました。
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荒木優太 @arishima_takeo

「実際のところ、僕は「定本」と銘打っても、これが最終的だと思っていません」(柄谷行人「理論への意志」)。オイオイ…カンベンしてくれよ…。

2016-07-20 13:29:21
荒木優太 @arishima_takeo

「岩波書店では、「著作集」と「全集」と「集」には区別があるらしいですね。「集」というのは、まだ生きて活動している人のものです。生きていても、活動が終わっている人は「著作集」になる」(柄谷行人「理論への意志」)。へぇー。

2016-07-20 13:30:45
荒木優太 @arishima_takeo

新人は漱石などやるべきではない。もっと新しい、年上の世代が知らないような素材を持ってきてデビューするほうがいいと思います。人が散々やってきたことを取り上げても、そんなに新しいものは出てこない。by柄谷行人「理論への意志」

2016-07-20 13:33:36
荒木優太 @arishima_takeo

本当に学問をやりたいなら、自分たちで、その形態を作り出せばいいのではないか。しかし、僕がそういっても、仕方ない。みながそう思うまでに、時間がかかる。さしあたりほうっておけばいいと思っています。救済の必要なし!by柄谷行人「可能なる人文学」

2016-07-21 17:24:25
荒木優太 @arishima_takeo

「岩波書店から出る本は読まなくてもいいが、岩波文庫は読め、と(笑)」(柄谷行人「可能なる人文学」)。これは名言だな。

2016-07-21 17:25:59
荒木優太 @arishima_takeo

ポパーがマルクスやフロイトを批判して、「科学的命題というのは反証可能性をもっていなければならない」と言った。それはいいのですが、ポパーは次の言葉を付け忘れたと僕はいいたい。「ただし、すぐに反証されるようなものであってもいけない」(笑)。by柄谷行人「平和の実現こそが世界革命」

2016-07-21 17:29:26
荒木優太 @arishima_takeo

「僕は交換様式Dは普遍宗教を通してあらわれるということを強調しました。しかし、同時に、交換様式Dは普遍宗教を通してだけではない、哲学としてもあらわれるのではないか、と考えていた」(柄谷行人「民主主義を超えて、イソノミアの回復を」)。成程、だから世界史構造→哲学起源の流れなのね。

2016-07-21 17:58:19
荒木優太 @arishima_takeo

「去年の暮れに、大澤真幸が「ソクラテスが広場に出たように柄谷行人はデモに行く」(「文學界」一月号)というエッセイを書きました。あれを読んで、なるほどと思ったんです」(柄谷行人「民主主義を超えて、イソノミアの回帰を」)。あの人、そんなこと書いてたのかよ(笑)。

2016-07-21 18:01:37
荒木優太 @arishima_takeo

「もともと、世界市民という言葉は、ソクラテスの弟子ディオゲネスが、おまえが属するのはどこのポリスだと嘲笑されて、コスモポリスだと答えたというところから来ています」(柄谷行人「民主主義を超えて、イソノミアの回帰を」)。へぇー。

2016-07-21 18:10:10
荒木優太 @arishima_takeo

『柄谷行人インタヴューズ2002‐2013』読了。「デモで社会は変わる。デモがある社会に変わる!(オォー)」に別に文句とかないんだけど、他方、デモは左からだけでなく所謂右(フジテレビのとか在特会とか)からもあったわけで、そこんとこをどう考えているのかずっと疑問に思ってるのだが…。

2016-07-21 18:22:55
荒木優太 @arishima_takeo

まあ、柄谷さんの論理で行けば、右翼的なデモでも(!)肯定せざるをえないのだろうが…。いまだと、スピーチ規制法とかどう思ってんだろうか? 警察権力がデモに介入するの嫌がってたと思うけど、それって例外なしにそうなんだろうか。

2016-07-21 18:27:09
荒木優太 @arishima_takeo

それにしても、この分量だったら一冊にまとめても良かったんじゃないの? 蓮實対談本はあんなに分厚かったわけだしさ。分冊の意味あるか?? pic.twitter.com/N8Ozmn4FK6

2016-07-21 18:30:04
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