クリスマス

こすもす☆。.:＊・゜ @Kosumosu_Shota

1 「章ちゃーん！ この問題わからへん！」 ベランダから向かいのベランダに向かって叫ぶ 『そんなおっきい声で呼ぶなって笑 ちょっと待ってて？ 今から行くから』 章ちゃんは私1つ上で同じ学校に通ってる ピンポーン

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2 「章ちゃーん！ 数学のこの問題がわからへん！」 『どれ？ あぁ、これか笑 これはこうやって… こう！ わかった？』 「なんとなく笑？」 『なんで！？ 今の説明めっちゃわかりやすかったって！！！』 頭はいいんだけど説明が下手章ちゃん

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3 「やって章ちゃん日本語ヘタクソ笑 ほんまに成績上位なん笑？」 『うるさいなぁー笑 黙ってはよやり笑』 「はいはい笑」 説明がヘタなのにそれでも私は、章ちゃんに教えてもらう 章ちゃんが通ってる高校に行きたくて、私はめっちゃ頑張ってこの高校に入った

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4 入ってからめっちゃ苦労してるけど笑 小さい時から章ちゃんにべったりでずっとついて歩いてた 章ちゃんと同じものが欲しくて… だから小さい頃から章ちゃんのマネ 章ちゃんが好きな音楽 はじめは章ちゃんが好きなものだから！ そう思ってたらいつの間にかハマっちゃった笑

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5 でもそろそろ章ちゃんのマネも辞めないとな… テストが終わって下校してると章ちゃんがいた 「章ちゃん！！…？」 章ちゃんは女の子の一緒だった

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6 どうしよ…？ 章ちゃんに

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7 親しげに話してたあの姿が頭から離れない… でもこんなことさすがに章ちゃんには聞けないし… 家でも学校でもこんなことばっかり考えてしまう… 【なぁ、りぃちゃん？ ちょっといいかな？？】 「あ… うん…」 突然呼び出した大倉くん

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8 【あのさ、俺、りぃちゃんの事好きやねん よかったら付き合ってくれへん？？】 「えっ！？ どーゆこと！？」 【そんなん恥ずかしいから何回も言わせんとって笑】 大倉くんはとっても良い人で、クラスのみんなからも人気者でしかも、モテるし！ でもなんで私なんだろ？？

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9 【突然そんなん言われてもびっくりするよな笑？ また今度返事聞かせて】 「うん…」 どーしよ？ ただでさえ、章ちゃんと話しにくいのにもっと話しにくくなっちゃった… 『りぃ？ 最近どーしたん？』

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10 私がベランダにでてたら章ちゃんも出てきた 『いつもりぃってさぁなんか悩み事があったらベランダで考え事するからさ？ どーしたん？ なんかあったん？』 「べつに？」 こんなこと章ちゃんに言えるわけないし…

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11 『そっか！ じゃあまたなんかあったら言いやぁ』 そんな風に優しくされたらやっぱり私は章ちゃんの事が好きなんだなぁって思う 大倉君にもこの前の返事伝えなきゃ

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12 大倉くんにちゃんと伝えないと… 「大倉くん！ ちょっといいかな…？」 【えぇよ】 「やっぱり、私大倉くんとは付き合えない」 【やっはかぁ笑 好きな人おるんやろ？】

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13 「大倉くん知ってるの？」 【ずっとりぃちゃんのこと見てきたからな笑 ヤスやろ？】 「大倉くん、章ちゃんの事知ってんの？」 【りぃちゃんは覚えてないかもしれんけど幼稚園一緒やってんで？ 俺、あの時からずっと好きやってんから笑 まぁ、がんばれ！】

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14 そうなんだ… 全然覚えてなかった… そんなことを考えながら家に帰る 『りぃー！！』 「あっ！ 章ちゃん！」 『今年の冬もまた俺の家でいい？？』 「何が？」 『何が？ って毎年2人でXmasパーティやってるやん！』

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15 中学生の時にXmasをぼっちで迎えるっていったらじゃあ俺とパーティしよ？って誘ってくれた章ちゃん ずっとお互いぼっちだったと思ってたのに章ちゃんは違ったのかな？ 『ちょ！ りぃ！ 聞いてる？』 「あっ… ごめん 私、彼氏できたから…」

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16 『彼氏って誰？？』 「大倉くん！ 私は覚えてなかったんだけど、大倉くんと幼稚園の頃一緒だったんだって！ その時から私のこと好きでいてくれてこの前告白してくれたの！ 運命みたいでしょ笑？」 『なんでそんな嘘つくん？』 「えっ？」

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17 『りぃ嘘つく時は目かきながら話すやん そんなん気づいてないとでも思ってたん？』 「本当だよ？ そんなに嘘だと思うなら大倉くんに聞いてみたらいいじゃん！」 『なんで今日そんな怒ってるん？』 「そんな事章ちゃんに関係ないじゃん！ 章ちゃんなんか大嫌い！」

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19 あれから悩んだ結果… 「大倉くん… お願いがあるんだけど…」 【えっ！？ 俺が彼氏のフリ！？ なんで？ ヤスは？】 「だって章ちゃん彼女いるし… たぶん私が彼氏いないから気をつかってくれてるから… やっぱり彼女さんとXmasは過ごして欲しいしさ？」

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20 【その事ヤスに確認したん？】 「そんな事できるわけないじゃん！」 【まぁな… 俺は別にいいけど その間に気が変わったらいつでもホンマの彼氏になったるからな♪】 【でもさ… 彼氏のフリって何したらえぇの？】 「Xmasに私と遊んでくれたら！ ダメかな？」

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21 【俺はえぇけどりぃちゃんはホンマにえぇの？ 後悔しやん？】 「うん！」 それからあっという間にXmas その間も章ちゃんと私は気まずくてまともに話すことはなかった

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22 【なぁ、ヤスホンマにえぇの？】 『りぃが大倉選んでんからそれでえぇやん』 【そうやけどさ…】 『りぃはずっと自分が決めたことは何があっても曲げへんかってんもん やから 明日は頼んだで？』 なんでヤスはそんなに余裕なん？

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23 ホンマに俺と付き合ってると思ってんの？ 2人ともお互い思いあってしんどいの選ぶとか… 「大倉くんはやいね！」 【そうかな？ じゃあ行きますか！】 「うん！ りぃちゃんはどこ行きたいん？】 「私が行きたいところでいいの！？」

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24 【うん えぇよ♪】 やっぱりずっと小さい頃からヤスとおるからか知らんけど好みとかヤスとそっくりやった 1日だけ… わかってんのに、もっとこの時間が続くように願ってる俺がおる… 楽しかった1日デートもあっという間…

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25 女の子が好きそうなカフェにいったり服見たりイルミネーション見たり… ホンマの彼氏みたいやった りぃちゃんと付き合ったらこんな感じなんかな…？ って1人で考えて、自分でも気持ち悪いと思った笑 【じゃあ…】 「うん 今日は楽しかった！ ありがとう」

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26 【どう？ 俺に乗り換えてみる笑？】 「ごめんね…」 【冗談やから笑 気にせんといて？】 そんな辛そうな顔されたらこっちまで辛くなるやん… 【ホンマに送らんで大丈夫？】 「うん！ 寄りたいところもあるし」 【そっか… じゃあここで】