【すみゆ忍＋α】ザ・ナイツ・オブ・ザ・ニンジャ #0【ニンジャ二次創作】

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傭兵ハスカールは状況判断をした。この姉弟は指輪を渡すことはないと、今確信した。己がニンジャと知りながらも、この姉弟は勇気を持って己に立ち向かっている。「……」ハスカールはそれを、ぼんやりとした目で見た。気怠げな。しかし何処か、嘲るような。 #wsb_txt

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「指輪、渡してくれないか」「嫌だ」「これはお父さんの形見」姉弟の意志は強かった。「はぁ」ハスカールはうんざりした表情でナイフを作った。植木鉢からだ。ニンジャからすればこのナイフだけで殺せる。「極力犠牲者を出さぬよう、依頼主からは言われているが。仕方が無いな」 #wsb_txt

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だがハスカールの意識は自らの真上へと動く。「イヤーッ！」ハスカールは手放したナイフを再構築し、ヤリを構築。真上へとクイック発射した。CLASH！天井が破壊される。「「アイエエエ！」」姉弟二人が本能的に飛び退き、大きなコケシの裏に隠れる。「……ニンジャか！」 #wsb_txt

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「ドーモ、グランドエールです」両腰に四つずつのカタナ・ホルスターをぶら下げた剣士がアイサツをした。「ドーモ、ハスカールです」ハスカールはドトン・ヤリを構築し、構えた。「何故ニンジャが此処に」グランドエールは独り言めいて言った。「居ちゃ悪いか？」「黙っていろ」 #wsb_txt

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グランドエールは一番上のホルスターからカタナを引き抜く。「二刀流かね」ハスカールはドトン・ヤリを構える。「然り。それ以上は言わぬ」「言わんでいい。貴様はここで死ぬ」「……あいにくだが死ぬつもりは無い」グランドエールは静かな声で言い放った。「騎士団の為に」 #wsb_txt

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【ザ・ナイツ・オブ・ザ・ニンジャ】#0 #wsb_txt　#すみゆ忍テキスト

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ハスカールはその言葉に訝しんだ。「騎士団？」「聞くつもりがないのだろうて！」グランドエールは地面を蹴り、二振りのカタナを振るった。ハヤイ！「イヤーッ！」だが傭兵ハスカールはこれを受け止め、下へ受け流す。 「イヤーッ！」そのままドトン・ヤリを突き刺しにかかる！ #wsb_txt

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「イヤーッ！」グランドエールは突発的前転をし、ハスカールに体当たりをする。「ヌゥーッ！」バランスを崩したハスカールはドトン・スリケンを構築し、放物線めいてグランドエールの背中に刺そうとする。「小賢しい」グランドエールはカタナを逆手に構え、イアイを繰り出した。 #wsb_txt

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「グワーッ！」ハスカールが両脇腹にカタナの傷を受ける。浅い。だが無視できない傷。「イヤーッ！」グランドエールはカタナを構え、ザンシンを決めた。「中々やりおる」ハスカールは自嘲気味に呟くと、ドトンからカタナを作り出す。「やれ、タツジンに敵うかね」 #wsb_txt

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「……傭兵ハスカール。そのウデマエ、本気を出してみろ」ハスカールはその言葉に促されるようにしてカタナを構えた。一瞬の後にグランドエールの前に立ったハスカールは彼の右手に握られていたカタナを弾き飛ばした。「！」カタナが飛ぶ。コケシにそれが刺さった。 #wsb_txt

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「……傭兵ハスカール。そのウデマエ、本気を出してみろ」ハスカールはその言葉に促されるようにしてカタナを構えた。一瞬の後にグランドエールの前に立ったハスカールは彼の右手に握られていたカタナを弾き飛ばした。「！」カタナが飛ぶ。コケシにそれが刺さったのだ。 #wsb_txt

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「アイエエエ…」巨大コケシの裏に隠れた姉弟は恐怖に震える。コケシが揺れたのだ。「ね、姉さん」「大丈夫……大丈夫よ」姉は弟を抱きしめた。その手には極彩色の輝きを放つ指輪が填められている。(((お父さん、助けて)))姉は祈った。もう死んだ父に。(((守って))) #wsb_txt

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そのとき指輪が光った。指輪の輝きは部屋を満たした。そのとき何が起こったのか？それはハスカールにも、グランドエールにも分からなかった。「何、コレ」「姉さん」姉が00001010100101010000100010001000001010010010010010… #wsb_txt

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輝きが収まった頃、ハスカールの姿が消えていた。しかし、同時に不運も起こった。指輪の輝きは二人のニンジャを部屋から消した。しかし、しかしだ。その指輪の輝きが収まったとき、部屋に姉弟の母親が現れた。マイコの姿であった。生き残った姉弟は恐怖した。姉弟は母を嫌っていた #wsb_txt

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「ナンデ！当らないの！よ！モォーッ！」マイコの母親は盗んだデッカーガンのトリガを引いていた。もう弾切れである。カチカチと音をしながらも、しかし弾はない。「あーのう！」母親はデッカーガンを捨てる。「はやく殺してよ！貴方、ニンジャでしょう！」 #wsb_txt

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「仮にも母親だろう」エメラルド色の鎧ニンジャ装束を纏ったニンジャが降り立った。「息子と娘を殺す事に、躊躇はないのか？」「無いねェー。あの男の子供なんてさァ、アタシには関係ないのよォ。その指輪！すっごく高そうじゃ無い？」(((……ゲスが)))ニンジャは毒づいた。 #wsb_txt

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「しょうがない」ニンジャは腰にぶら下がった鞘から剣を引き抜く。剣は超自然オーラに従って分離し、鞭めいた剣となった。「イヤーッ！」鞭は姉弟の首を跳ねた。「指輪ー！」母親が姉の死体に駆け寄る。指輪は無かった。「ちょっと！なんで！ないの！アンタ！隠したでしょ！」 #wsb_txt

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「黙れ！」ニンジャ…エメラルドブルースは鞭を振るい母親の首を跳ねた。断末魔もない死であった。「……グランドエール＝サン。指輪を回収したか。あのタイミングで……」エメラルドブルースはアマクダリのシンボルを隠さず、部屋から消えた。 #wsb_txt

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ゴミ山にある血だらけの少年がむくりと起き上がった。隣には歳の変わらない姉の死体。少年は14歳であった。悪徳マイコである母親に姉とともに殺害され、程なくしてニンジャソウルが憑依。しかし、覚醒に少々の時間を有したのだ。月を見上げる。満月であった。 #wsb_txt

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だがその認識はおかしい。彼と姉が殺したのはグランドエールである。では何故、母親に殺されたと思ったのか？「……」弟は気絶する前の記憶を見た。母親に殺される瞬間を。そして首を撥ねられる瞬間を。無慈悲な世界に、慈悲あるブッダがいたのか。姉の死体には、接合された首。 #wsb_txt

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奇遇だろうか。弟が起き上がったゴミ山の向かいでは、二人のニンジャが戦いを繰り広げていた。弟はソレを感じ取っていた。「……」弟は姉の身体に触れる。悲しいことに。弟は目を閉じた。眠ろう。もう二度目の生などいらない。死のう。寝て死のう。そう思った。 #wsb_txt

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そんな彼の目の前に現れたのが、黄色い不定形の影であった。「ドーモ、ゲミニ・ニンジャです」 #wsb_txt

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「イヤーッ！」グランドエールは折られた二つ目のつがいを捨て、三つがいめのカタナを引き抜く。「イヤーッ！」ハスカールはドトン・スリケンを投擲するが、グランドエールには効果がない。「イヤーッ！」グランドエールは回転跳躍！「イヤーッ！」ハスカールもだ！ #wsb_txt

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ガキィン！グランドエールのカタナとハスカールのドトン・カタナがぶつかりあう。「イヤーッ！」ハスカールはそれを押し切り、グランドエールを地面へと叩き付ける。「イヤーッ！」ハスカールはドトン・ヤリを作り出し、グランドエールに投げつける！「グワーッ！」脇腹を掠めた！ #wsb_txt

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「イヤーッ！」ハスカールはグランドエールのマウントを取り、ドトンナックルダスターを構築。殴る！「イヤーッ！」「グワーッ！」 「イヤーッ！」「グワーッ！」「イヤーッ！」「グワーッ！」「イヤーッ！」「グワーッ！」「イヤーッ！」「グワーッ！」「イヤーッ！」「グワーッ！」#wsb_txt