茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1845回【テロ防止と社会的包摂】連続ツイート

2016.7/24 茂木健一郎氏 【テロ防止と社会的包摂】連続ツイート …ミュンヘンでも乱射事件が起こった。今回の犯人である18歳の少年には、宗教的背景はなかったようだが、過去の乱射事件への強い関心を示していたという…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1845回をお届けします。文章は即興で書いています。本日は、感想です。

2016-07-24 07:25:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

ミュンヘンでも乱射事件が起こった。今回の犯人である18歳の少年には、宗教的背景はなかったようだが、過去の乱射事件への強い関心を示していたという。

2016-07-24 07:27:01
茂木健一郎 @kenichiromogi

今や、テロは、どこでも、いつでも、「ランダム」に起こるような印象である。そして、宗教的な動機が語られることも多いが、私は、順番は逆ではないかと思う。まずは、ある一人の人間が、精神のバランスを崩すのである。その「理由付け」を、逆に、宗教に求める。

2016-07-24 07:28:01
茂木健一郎 @kenichiromogi

テロ実行犯の多くが死亡しているところを見ても、テロは一種のかたちを変えた「自殺」であろう。その際に、多くの、関係のない人たちを巻き込む。許しがたいことだが、そのような精神のバランスの喪失に、「宗教」があとづけで理由として使われているように見える。

2016-07-24 07:29:18
茂木健一郎 @kenichiromogi

本来、宗教には、社会から疎外されたり、少数派の人たちに「居場所」を与える機能があったのであろう。それが、一部の過激な人たちの主張によってのっとられ、今日の惨状がある。宗教は説明原理として援用されているだけで、本質は、社会との関係がうまくいかないで孤立している人たちの存在にある。

2016-07-24 07:31:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

結局、テロの発生をふせぐためには、さまざまなかたちで社会の中で居場所を見つけられる「社会的包摂」しかない。宗教が今日に存在する意義があるとすれば、異質なものでも許容し、受け入れる、共生の思想にしかないだろう。結局、問題になっているのは、いつも集団と個人の関係である。

2016-07-24 07:34:43
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1845回「テロ防止と社会的包摂」をテーマに、5つのツイートをお届けしました。

2016-07-24 07:35:25