【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようと言うコーナー。第100話「三浪人の副手」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」01】 第100話でございます。物語は一気に変わりまして、呉を舞台とします。 小覇王孫策が治める呉は、ここ数年で目覚しい躍進を遂げていました。その理由のひとつとして、揚子江の河口と流域に位置する呉は、肥沃な土地であったことがあります。

2016-07-27 12:43:56
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」02】 地政学的に有利な土地であったことに加え、孫策の強力なリーダーシップもあったことでしょう。呉の国力はあなどれないものとなっていました。曹操もこの力を見過ごすことができず、ひそかに裏工作を始めていました。

2016-07-27 12:45:21
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」03】 果たして、裏工作とは…。それが発覚したのはある満月の夜のことでした。密かに河を航行する船を発見した呉の警備兵。こんな時間に動くというのは怪しいです。さっそく、船を取り押さえにかかります。

2016-07-27 12:47:05
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」04】 船を漕いでいた男は、呉郡の太守許貢の船だと言います。いかに太守といえども、なぜ深夜に河を渡るのか?ともかく調べさせてもらう、といって警備兵たちは船を岸まで寄せます。これにより、重大な事実が発覚するのです。

2016-07-27 12:49:31
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」05】 まだ夜も開けない時間帯ですが、就寝中の孫策のもとに注進が入ります。むくっと起き上がる孫策。寝起きで機嫌が悪いとかそんなこともなく、深夜に何事か、と部下に尋ねます。平時とはいえ、君主としての緊張感を常に持っているのでしょう。

2016-07-27 12:51:57
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」06】 一大事出来(しゅったい)です、という部下。呉郡の太守である許貢が、曹操と内通をしていたということが判明。先ほど捕えた怪しい船から、許貢が曹操に宛てた密書が見つかりました。つまり、許貢は孫策を裏切っていたわけです。

2016-07-27 12:54:09
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」07】 孫策の怒りはすさまじく、直ちに討手が許貢の館に差し向けられ、一族郎党ことごとく討ち果たされました。まさか、密書を出した当日に孫策にバレてしまうとは露にも思わなかったのでしょう。許貢は何も出来ずに討たれたようです。

2016-07-27 12:56:06
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」08】 しかし、この騒ぎの中で、屋敷を脱出した者が三人いました。浪人として流浪の身であった三人は、許貢に丁重にもてなされたことで恩を感じていました。逃げ出した三人は、さっそく、許貢の仇討ちをすることにします。

2016-07-27 12:58:17
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」09】 孫策を討とうにも、孫策がいる城に忍びこむのは大変です。孫策に近づくのは大変そうです。しかし、孫策は狩りが好きで、よく外に出かけるので、そこを狙うことにしました。話が決まったと、孫策の狩りの日を待つことにして、三人は乾杯します。

2016-07-27 13:00:54
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」10】 数日後、ついに三浪人にチャンスが訪れます。翌日に孫策が狩りに行くことが判明し、準備が進められます。矢や槍に毒薬を塗っておき、夜のうちに狩場に忍び込む作戦です。早速準備をした三人は武器を持って出かけます。

2016-07-28 12:38:24
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」11】 翌日の晴天。孫策は狩りに出かけます。草薮の中に身を潜めていた三浪人も孫策の姿を認めます。神仏の加護あれ、と思わず口にしていますが、この時代の人々の宗教観についてツッコミはじめるときりがないのでそのままスルーします。

2016-07-28 12:40:21
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」12】 さて、ひと狩りしようぜ、と孫策。兵士たちが銅鑼を叩き、草をバサバサ叩いて獣を追い立てます。そういや曹操と献帝が狩りをした時も似たようなことをしていましたね。早速、獲物となる鹿が飛び出してきました。孫策は弓を構えて鹿を追います。

2016-07-28 12:43:42
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」13】 孫策は見事、鹿を射止めました。喜ぶ孫策でしたが、そこに一本の矢が飛んできます。孫策の肩に命中。何者!と振り向く孫策に、三浪人が登場。恩人許貢の仇!と槍を繰り出しますが、孫策はすかさず弓を構え一人の男の胸に矢を命中させます。

2016-07-28 12:46:20
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」14】 しかし、もう一人の男が槍を突き出します。孫策の腹部に槍があたり、孫策は落馬。とどめを刺そうとする男にの一刺しを寸前で交わした孫策は、やりをぐいっとつかみ奪い取ります。その決死の形相に注目。奪った槍で男を一刺しします。

2016-07-28 12:48:16
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」15】 異変に気づいた部下たちが急行。最初に弓を放った男も弓で討ち取られ、とどめに首が刎ねられました。孫策は意識こそありましたが、かなりの重傷です。急ぎ城へ戻ることになりました。

2016-07-28 12:49:43
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」16】 孫策の治療に当たったのは、呉一番の名医・華陀でした。容態を聞かれ、思わしくないと答える華陀。矢にも槍にも毒が塗られていたためです。骨髄にまで染み通っていなければいいのですが、予断は許しません。でいる限りのことはするという華陀。

2016-07-28 12:51:48
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」17】 それから、数日間、死線をさまよった孫策でしたが、名医・華陀の手をつくした薬の効果が徐々にあらわれ、一ヶ月ほどで、孫策の体は快方に向かい始めました。寝室に寝たままでしたが政務も行えるようになりました。

2016-07-28 12:53:59
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」18】 都を探っていた蔣林が帰ってきたということで会うことに。孫策は、曹操が自分のことをなんと言っているのかと尋ねます。蔣林は、獅子の子とケンカはできぬ、と曹操が言っていると報告します。獅子の子、と聞いて大笑いする孫策。

2016-07-28 12:57:41
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」19】 孫策は、獅子の子はいつまでも獅子の子でいるわけではない。いずれは大きく成長する、と曹操への対抗心を露わにします。他には?と聞く孫策。蔣林は、百万の強兵があろうとも、彼(孫策)はまだ若い。若くて成功すれば思い上がりやすい、と。

2016-07-28 13:00:16
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」20】 図に乗って必ず間違いを起こす。そのうち、何か国内で乱れが起こり、名もない男の手にかかってしぬかもしれぬ、という噂を正直に話す蔣林。それを聞いた孫策は許せん、と起き上がり、傷の癒えるのも待てぬ、と戦の支度をしろと言い出します。

2016-07-28 13:02:12
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」21】 部下たちはあわてて孫策をなだめます。たかが噂くらいで軽率な動きはしてはいけません。呉にとって大事な体なんだから、気を静めて、ゆっくりと傷の養生をなさいませ、と孫策はベッドに戻されます。怒りが収まらない孫策です。

2016-07-28 13:03:45
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」22】 そんな折、河北の袁紹からの使者が到着します。曹操に並ぶ実力者の袁紹。養生中とはいえ、会わないわけにはいけません。孫策は着替えをして、使者を出迎えます。使者が持ってきたのは、河北と呉が軍事同盟を結ぼうというものでした。

2016-07-28 13:05:30
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」23】 いま、曹操と互角に戦える国は河北か呉しかありません。この両国が手を握れば、曹操を打ち破ることは簡単。国を2つにわけ、両国を治めることができるでしょう、という使者の言葉に、孫策も乗り気になります。

2016-07-28 13:06:51
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」24】 孫策が襲われたのも、元はといえば曹操が呉を分断させようと画策したからです。曹操打倒に燃えていたところに、袁紹からの申し出は願ったりかなったりです。孫策は酒宴の支度をさせ、使者をもてなすよう指示を出します。

2016-07-28 13:08:54
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【横山光輝「三国志」講座100「三浪人の復讐」25】 若き孫策。三浪人の襲われるというアクシデントはありましたが、覇権を握る上で最大の障害となる曹操を倒すチャンスが巡ってきました。このまま、河北と呉の同盟がなれば、おそらく曹操に勝ち目はありません。果たして、孫策の野望は叶うのか…

2016-07-28 13:10:33