ラストバレット―Keep under―『臨界点―Critical Point―』
こんばんは!!今から自作『ラストバレット』最新話のツイッター投稿を行います!普段は@NJkatanaアカウントで行っている投稿ですが、今回はラストバレットがカクヨムコンテストに挑戦しているのもあり、作者カウントにて全ツイート投稿させて頂きます٩(๑•̀ω•́๑)۶
2016-07-28 18:59:56重複投稿を避けるため@NJkatanaアカウントでは今回は投稿致しません。なので普段よりは占有にはならないかと思います。途中で休憩を挟みつつ、約一時間ほど投稿させて頂きますが、どうぞお気軽に流し見して頂ければ幸いです!!٩(๑•̀ω•́๑)۶
2016-07-28 19:01:37『ラストバレット―Keep under―』は150年後の未来を舞台にしたアクションノベルです。 各話3000文字でサクッと読める! 既存全話は下記URLよりご覧下さいませ! kakuyomu.jp/works/11773540…
2016-07-28 19:04:26あらすじ: 22世紀後半。 選ばれた富裕層は自らの安全と権利を守るため『オーバー』と呼ばれる特区を形成。それ以外の地区を『アンダー』と呼び、管理するようになる――。 そんな中、民間軍事企業GIGの傭兵、ユウト・キサラギは、今日も各地で転戦を続けていた――。
2016-07-28 19:06:31ラストバレット―Keep under― 臨界点 ―Critical Point― ――――――――――――――◆ pic.twitter.com/a89HkZXmOx
2016-07-28 19:07:16夢――。 それは、何度も、何度も、何度も見た夢――。 大好きなお兄ちゃんが、傷だらけになって闘っている夢――。 わたしはそれを見ていることしかできなくて、待っていることしかできなくて――。 とても苦しくて、でも、どこか懐かしい夢――。
2016-07-28 19:08:28――エアにはかなわないな―― お兄ちゃんは、そう言って私に笑う。 でも――。 ――違うのに。 わたしの名前は、エアなんて名前じゃないのに。 見上げたお兄ちゃんの顔は、お兄ちゃんに似ているようで、どこか違う。 とても寂しそうな顔――。
2016-07-28 19:11:26重い。ただひたすらに重く、心の臓まで届くかのような音が辺り一帯に響く。 オーバー艦艇の心臓部。中央炉心。 巨大な円筒形の構造物中央に向かって一定の間隔でプラズマの放射が収束し、その度に周囲の大気が振動。それはまるで生物の鼓動のように一定のリズムで繰り返され、消えていく――。
2016-07-28 19:16:13「――見事。だが、これ以上やらせるわけにはいかぬ」 繰り返されるプラズマ放射を背景に、眼光鋭い一人の老人が口を開く。 老人の両腕と両足は流線型のアーマーで覆われており、老人の呼吸に呼応するかのように、一定の間隔で光のラインが明滅していた。 「――あんたで最後か」
2016-07-28 19:18:46年若い少年の声――。 二丁の拳銃を携えた、灰色のパーカージャケットを着た黒髪の少年――。 「これは……私もついに耄碌したか。お前は私のよく知る少年と瓜二つに見える」 「俺はあんたを知らない。知る必要もない」 驚愕の表情を浮かべる老人に対し、少年が踏み込む。
2016-07-28 19:20:29「知らぬか――GIGのS級4位と言えば、大概の相手は諦めるのだがな」 老人が構える。 軸足が大きく後退。同時に両腕を緩やかに旋回させ、弓を引き絞るかのような位置でぴたりと静止。既に老人の顔には、先程までの動揺は見られない――。
2016-07-28 19:22:12オーバー艦艇『クロライナ』 数多のオーバー艦艇の中で最も古いこの艦は、未だ存在する国連の総本部が置かれ、現在でも国家外交上の要衝として機能する重要拠点である。 だが――。 今、この空飛ぶ巨大な鉄の船は、たった一人の襲撃者によって、壊滅寸前の危機を迎えようとしていた――。
2016-07-28 19:27:55――錯綜する影と影。 接近しての一撃必殺を狙うジンに対し、少年は間合いを保ちつつ銃撃戦の構え。 襲い来る弾丸の雨。しかしジンはその雨の中、両腕と両脚を覆う金属製のアーマーで弾丸を弾き飛ばしつつ接近。それを見取った少年は左手の拳銃を投げ捨てると、即座に腰からナイフを抜き放つ。
2016-07-28 19:29:13流麗かつ鋭い動きで少年の間合いへと踏み込むジン。二人の戦いは超至近距離での接近戦へと移行。 ジンの抜き手を少年は身を引いて回避、少年はその勢いでジンの頭部に強烈な横蹴り。ジンは手甲で少年の蹴りを受け止めると、手首を捻って少年の足を捕縛。自身後方の地面へと少年を叩き付ける。
2016-07-28 19:30:49「わかっているのか? ここを墜とせば、数十万の未来が潰える!」 「――俺は、一人の未来が守れれば良い」 地面に叩き付けられた少年は追撃を試みるジンめがけ発砲。だが撃ち放たれた弾丸は空を切る。直進する弾丸の軌道がジン周辺で不自然に湾曲し、逸らされたのだ。
2016-07-28 19:33:19「無駄だ、すでに機は熟した」 ジンが加速。少年は迎撃。 少年は迫るジンに対し小刻みに発砲。しかしそれらはまたしても空を切った。 ――違和感。 再び間合いに入られた少年は左手のナイフで横薙ぎ一閃。が――。 「気づいたか」
2016-07-28 19:35:22ナイフでの一撃、だがそれは少年が狙った場所から数センチ上方を掠めた。何らかの力によって、少年の狙いが歪められている。 「私の領域下では全てが歪む。それは私にも影響を及ぼすが――なに、そこは年季が違うのでな」 衝撃。少年の視界が真っ赤に染まり、意識が飛ぶ。
2016-07-28 19:36:46ジンの掌底。深く、抉るような一撃が少年の鳩尾に決まる。 はね飛ばされた少年は糸の切れた人形のようにバウンド、壁面に叩き付けられ吐血。 一撃を叩き込んだジンは静かに残心姿勢を取る。だが、彼はここで追撃の手を緩めない。
2016-07-28 19:39:05少年からの殺気は微塵も衰えていない。 残心姿勢のジンは両手を鋭く回し、次の瞬間弾丸のように加速。倒れ伏す少年に最後の一撃を叩き込まんとする。が、その時――。 「っ――まさか!?」
2016-07-28 19:40:39ここで一旦休憩です!!続きは21時から!! この先が気になる人は先にカクヨムでご覧になってもいいんじゃよ!!ではまた後でええええ!!!
2016-07-28 19:42:15