- Keiryo_tan
- 11602
- 30
- 2
- 0
ecological fallacyは生態学的誤謬!(統計分野にありがちな)何のことか分かりにくい概念だけど、ざっくり解説すると、、
2016-08-20 07:59:26生態学的誤謬とは、全体の傾向(相関など)といくつかに分割した各グループの傾向が食い違ってしまうこと。全体で見たときの相関と、各グループで見た相関は逆転してしまうことがあるんだ。 pic.twitter.com/PG8ktfnejF
2016-08-20 08:01:43まとめ編集中の時点でWikipedia日本語版に「生態学的誤謬」のページがありません…。誰か英語版から翻訳してください!
シンプソンのパラドックス
問題1。 「ある試験の結果について、A組男子の平均点はB組男子より高く、A組女子の平均点もB組女子より高かった。A組の平均点はB組より高かったと言えるか?」
2016-08-20 08:20:36- 確実に言える
- 確実には言えない
問題2。 「ある会社では、正社員の平均給与は10年前の正社員より高く、非正社員の平均給与も10年前の非正社員より高い。この会社の平均給与は10年前より上がったと言えるか?」
2016-08-20 08:25:30- 確実に言える
- 確実には言えない
答え合わせします!…その前に、問題1と問題2は論理構造がまったく同じです。(気づいた人も多いかな?)にもかかわらず、回答結果には違いが出ました。
2016-08-20 19:27:30人間は論理的に推論するより、エピソードを手掛かりにして考える方が得意だそうです。裏を返せばエピソードに引きづられがちで、今回の回答結果もそんな特性の表れかもしれません。
2016-08-20 19:29:17正解は「確実には言えない」でした。各クラスの男女の人数構成によっては、B組の方が平均点が高いということもありえます。
2016-08-20 19:31:58数値例。 A組男子 60点 B組男子 50点 A組女子 80点 B組女子 70点 とすれば、A組の男子・女子はB組の男子・女子より10点平均点が高い。
2016-08-20 19:32:53男女ともに高かったら、クラスの平均点も高そうな気がします。しかし、 A組男子 20人 B組男子 5人 A組女子 5人 B組女子 20人 の人数構成のとき、A組の平均点は64点、B組は66点となって、B組が上回ります。 pic.twitter.com/YGzAG7SnDS
2016-08-20 19:36:51この現象をシンプソンのパラドックスといいます。グループ分けした各グループで平均が高くても、全体で平均が高いとは限りません!
2016-08-20 19:39:43問題2はまったく同じなので、省略します。正社員・非正社員の人数構成をいろいろ変えながら計算してみるとおもしろいかも。
2016-08-20 20:05:00ちなみにシンプソンのパラドックスは生態学的誤謬の一種です。さっきの数値例を図に描くと…。 pic.twitter.com/zGdS3YUXHP
2016-08-20 20:11:56@keiryo_tan 反例「 正社員9人が10万、非正社員1人が6万 から 正社員1人12万、非正社員9人8万 に変化したとすると平均は 9.6万から8.4万 へ下がる」があるので偽ですかね?
2016-08-20 11:05:46@keiryo_tan 現実の学級編成で、そこまで極端な人数差は考えにくい、というヒッカケかもしれませんね。製品A、Bのサイズ計測値で、ライン1のAのサンプルとライン2のAのサンプルと~だとアンケート結果は変わってたかも。
2016-08-20 19:42:38択一で「確実に~」とか「絶対に~」とか断定的な選択肢はたいてい間違い、ってセンター対策で習ったヽ(・ω・)ノ twitter.com/keiryo_tan/sta…
2016-08-20 20:23:42@keiryo_tan 問2を先に見て、非正規社員が増えてれば総平均が高いとは言えないなというのは、ピンと来ました。 実際に、そういう状況になっているからかもしれません。 問1は、男女の数がクラスによって大きく異なるというイメージが湧きにくかったからかもしれません。
2016-08-20 23:03:38ありがとうございます。正解率が56パーセントと74パーセントで、約20ポイントの差でした。社会的な見方が働くと考えやすいみたいです。 twitter.com/longlow1/statu…
2016-08-20 23:20:22