それはぜひ読んでみたい

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内田樹 @levinassien

「この人がいたせいで世界史が変わった」と言えるのはヒトラー、スターリン、毛沢東、チャーチル、ドゴールくらいまででしょうか。1960年代からあと半世紀はもうそういうスケールの政治家はどこの国からも出なくなりました。よいことなのか、悪いことなのか。割とよいことなんでしょうね。

2016-08-21 08:50:10
内田樹 @levinassien

「金以外のインセンティブ」で動く政治家しかスケールの大きな事業はできません。でも、それって「イデオロギー」か「宗教」しかないんですよね。安倍政権は「金」で財界を巻き込み、「イデオロギー」で右派を集め、「宗教」で日常運動を作っているのになんであんなにスケールが小さいんだろう。

2016-08-21 09:41:57
内田樹 @levinassien

マルクスの『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』はルイ・ボナパルトというどこから見ても二流の政治家がそれにもかかわらず政財官、メディア、ブルジョワ、ルンペンプロレタリアートからの圧倒的な支持を集めて20年にわたって「革命の祖国」に皇帝として君臨した歴史的事実を論じたものです。

2016-08-21 09:44:15
内田樹 @levinassien

マルクスがそれについて長い考察(実にすぐれた書物です)を書いたのは、マルクスの知性をもってしても「どうしてあんな二流の政治家が大きな顔ができるのか・・・」が十分には解明できなかったからです。

2016-08-21 09:46:02
内田樹 @levinassien

「ルンペン・プロレタリアート」というのは「プロレタリアでありながら、みずからの階級的利益を損なう政治的立場を熱狂的に支持する」人たちがどうして「そんなこと」をするのかマルクスにもうまく理解できなかったという消息を伝えております。

2016-08-21 09:48:57
内田樹 @levinassien

カール・マルクスが現代日本に生きていたら『安倍晋三のブリュメール18日』という本を書くんじゃないかな。それ、読みたい。

2016-08-21 09:50:54