サイタカメラ教室を受講してはいけない

事の発端はこのまとめに紹介された、初心者向けのカメラの選び方。

内容に関しては上記まとめを参照。少なくともまともな知識のある人が書く内容ではなかった。

炎上後更新が途絶えていたが、今年の2月頃からPic Lifeの母体であるサイタカメラ教室がグループレッスンを開始。
それに伴いレッスン内容や生徒の写真へのコメントをPic Lifeで公開し始めた。

【追記】

2017/11/29にPic Lifeがサービス終了となり、これらの解説は証拠隠滅された。

ここからPic Lifeの記事をちょくちょく確認していたのだが、非常に突っ込みどころ満載だった。

解説
「シャッタースピードをコントロールして（ミルク）クラウンを撮ってみる」とあるが、記事内で具体的にシャッタースピードをどのように設定すればいいか全く解説されていない。

解説
下の画像の講評が書かれていた。

解説
講評内ではやたらと流し撮りをさせたがっていたが、写真を見る限り撮影者に流し撮りをするつもりはまったくない。
この場合にアドバイスすべきは「絞りを開いてシャッタースピードを上げるべき」という内容と考える。
また、流し撮りの練習方法として「目の前にぐーをつかって、ぐーを追うように撮影してみる」という方法を提示しているが、片手でカメラを構えて目の前の、それも自分の意志でスピードを調整できるものを撮影しても何の練習にもならない。
この記事はシャッタースピードへの不理解で炎上した直後の記事であり、これ以外にも不理解なままやたらシャッタースピードに触れたがっていた。

解説
一般的に手ブレしないシャッタースピード（SS）は「焦点距離分の1秒」と言われており、35mm判換算50mmのレンズであれば1/50秒となる。
おそらく世界のどこを見ても、手ブレしない限界を1/10秒と解説している場所はまともな写真教室では存在しない。
そしてこの解説をした翌日に「1/30秒ではブレる」と書いている。

解説
絞り込んで撮影することによって被写界深度が深くなりセンサゴミが目立つ、と解説されていた。
「被写界深度」とは被写体側でピントがあっているように見える範囲のことであり、センサ側とは関係がない。
センサ側で対応する言葉は「焦点深度」である。

解説
「単焦点レンズ」とはズームできないレンズのことであり、画角の広い単焦点もあれば画角の狭い単焦点もある。