茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1867回「This is a penと、英語の演奏」

脳科学者・茂木健一郎さんの8月26日の連続ツイート。 本日は、感想です。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1867回をお送りします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

2016-08-26 06:45:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

誰かが、最近のツイートで、空港のセキュリティのところで、これは何かと聞かれて、それが実際には「あれ」だったので、やった、ついにこのチャンスが来た、とばかりに「This is a pen」と言った、というようなことを書いていた。

2016-08-26 06:46:46
茂木健一郎 @kenichiromogi

「This is a pen」がなぜおもしろいのかわからない世代の方のために、昔ドリフターズというバンド、コメディグループがいて、「8時だョ!全員集合」という番組をやっていたのだけれども、志村けんさんが入るまでメンバーだった荒井注さんの持ちネタだったのです。

2016-08-26 06:48:35
茂木健一郎 @kenichiromogi

ところで、英語のボキャブラリ(単語数)は、大学入試でだいたい6000ワードだったと記憶している。ネイティヴの方は、だいたい25000〜35000、シェークスピアは100000くらいということだったと思う。

2016-08-26 06:49:34
茂木健一郎 @kenichiromogi

つまり、大学入試が通るくらいの単語力をつけたとして、それから一日10ワード程度覚えても、定着率を50%程度として、15年くらいはがんばらないと、ネイティヴのボキャブラリにはおいつかない、という概算になる。

2016-08-26 06:50:39
茂木健一郎 @kenichiromogi

そのように考えると大変なようだが、実は、アウトプット系(書くこと、話すこと)は、少ないボキャブラリならば少ないなりに、楽しい。順列組み合わせで、いろいろなことを表現できるわけだから、少ない単語数ならばそれなりに切り盛りすればいいのだ。

2016-08-26 06:51:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

日本の英語教育に決定的に欠けているのが、書くこと、話すことのアウトプット系で、その理由は、端的に採点するのが難しいからだろう。しかし、ボキャブラリが3000くらいでも、十分アウトプットは楽しめる。それは一つの演奏のようなものだ。

2016-08-26 06:52:21
茂木健一郎 @kenichiromogi

演奏だって、限られた音符を組み合わせていろいろやっても、それはそれで楽しい。英語だって、演奏だと思えば、やったら楽しい。もっと、中学生くらいから、英語の演奏を楽しんでいけばいいのにと思う。

2016-08-26 06:52:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

荒井注さんの「This is a pen」は、英語のすばらしい演奏だった。さすが、ビートルズ来日公演で前座をやったドリフターズのメンバーのことだけある。その演奏を、セキュリティで「今だ!」とやるような精神が、英語を面白くするね!

2016-08-26 06:53:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1867回「This is a penと、英語の演奏」をテーマに、8 つのツイートをお届けしました。

2016-08-26 06:54:30