山田登世子さんを悼む BY 鹿島茂

まとめました。
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鹿島茂事務所 @office_kashima

鹿島茂より故・山田登世子先生への追悼が届きましたのでこれより載せていきます。字数の関係で6つに分かれてしまいます事をご了承ください。

2016-08-25 00:45:10
鹿島茂事務所 @office_kashima

【山田登世子さんを悼む1】八月八日、 山田登世子さんの訃報が届きました。十一日に日本基督教団名古屋教会で行われた告別式で、 登世子さんに永遠のお別れをしてきました。コルバンの『においの歴史』の共訳者として知り合ったのが最初で、(続)

2016-08-25 00:45:24
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【山田登世子さんを悼む2】その後はバルザック再普及のために共闘してきた文字通りの「同志」です。 メールのやり取りで昨年の秋に肺ガンで入院されたことを知りましたが、 その後回復されパリに取材に出掛けてきたと語られていましたのですっかり安心していました。 (続)

2016-08-25 00:45:36
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【山田登世子さんを悼む3】まさに突然の訃報で、 数日呆然としていました。御主人の山田鋭夫さんのお話では当日の朝まではお元気で、 自室で執筆中に体調を崩されて入院先で亡くなられたとのこと。本当に猫好きの方で、 (続)

2016-08-25 00:45:44
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【山田登世子さんを悼む4】昨年の十一月にわが家の二歳の猫ポンスがコロナ・ウィルスによるFIPで急死したことを知らせると、自分の猫が死んだように嘆き悲しんでおられました。 ちなみに登世子さんが飼われていた黒猫リリーは二十五歳で天寿をまっとう。(続)

2016-08-25 00:46:18
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【山田登世子さんを悼む5】コルバン『夢の女』の翻訳を完成され、竹久夢二の評伝に取り掛かられる予定だったとのこと。遺作は『「フランスかぶれ」の誕生』ですが、これは処女作『メディア都市パリ』と並ぶ傑作。雑誌が大好きな登世子さんは雑誌を題材にすると筆が生き生きとしてきたようです。(続)

2016-08-25 00:46:45
鹿島茂事務所 @office_kashima

【山田登世子さんを悼む6】『においの歴史』の共訳でわかったことですが、本当に日本語のうまい方で、『いとこベット』はまさに名訳。妖婦マルネフのセリフは絶品でした。登世子さん、何で死んじゃったんですか。 鹿島茂

2016-08-25 00:47:00