≪原発事故の避難訓練をするなら、せめてこれ位は考えてほしい≫

高濱原発の避難訓練が実施された。 が、311前と変わらぬ、形式的で実効性がないものだった。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

住民マイカー不使用 きょう高浜原発広域避難訓練:福井発:日刊県民福井から:中日新聞(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/kenmin-fukui/a… 「何なら、2011年3月12日の、マイカーで渋滞する避難道路の写真を見せましょうか?」と言いたくなるような話だ。

2016-08-27 16:43:07
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

高浜原発の「住民参加の避難訓練」の様子を、新聞の夕刊とテレビのニュースで見た。「9000人の避難訓練」という謳い文句だが、県外に避難した住民は240人だけ。それに実際の事故では自家用車を使用した避難も想定しているのに、今回の避難訓練では、避難者のほとんどが観光バスを使った。

2016-08-27 18:01:10
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

訓練に参加した住民は、避難先では、バスから順調に降り、簡易サーベイによる被曝検査を受け、体育館に入っていった。そこで、弁当と紙パックのお茶を受け取っていた。報道陣による型通りのインタビューを受け「訓練の重要さを感じた」などと答えていた。 @karitoshi2011

2016-08-27 18:04:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

今回の訓練では、原発がある福井県のほか、原発に近い滋賀県と京都府も訓練に参加したことが、「新しい試み」だったそうだ。過去の訓練でも、重視されていたのは、原発の制御室と、電力会社本社と、「近隣自治体」、立地県との連絡だったので、重視点は同じだろう。 @karitoshi2011

2016-08-27 18:12:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

では、実際の原発事故が発生した時は、どうだったのか。 反省が整理され、改善が加えられているのか? 実際に、大量の住民が避難したうえに、大量の放射性部室が5年半放出され続けている今、実施する訓練ならば、その様な変更点があるのが当然だろう。 @karitoshi2011

2016-08-27 18:31:18
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

反省の第一は、 原発制御室と電力会社本社とは非常回線による映像と音声による連絡システムが24時間確保されていたにも関わらず、 その連絡システムの存在自体を、2011年3月15日早朝に周囲の制止を振り切って菅首相が本社に乗り込むまで東電が隠していた事 @karitoshi2011

2016-08-27 18:37:17
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

その「連絡システム」こそが、現在「東電テレビ会議」と呼ばれているものだが、 何故か、「本社に菅首相が乗り込んできて、テレビ会議の存在に首相が気づいたとき」の音声記録が存在しないことになっている。それまで官邸では「現場との連絡が取りにくい」はずだった @karitoshi2011

2016-08-27 18:40:38
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

実際に、首相官邸と、事故原発の制御室の連絡は、非常に取りにくかった。 その理由は、事故原発の制御室が通信困難だったから、ではなかった。これは、協調しておく必要がある。 事故原発の制御室と東京電力本社とは、音声と映像で連絡していたが、情報はそこどまり @karitoshi2011

2016-08-27 19:33:11

誤字 ✖協調 〇強調

宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東京電力本社と首相官邸の間の連絡は、 東京電力の武黒フェローが電話で、しかも官僚や政治家には内密に行っていた。 福島第一原発制御室の情報は、全て東電本社幹部と、武黒フェローという2つのフィルターを通過しないと、政治家や官僚に伝わらない形になっていた @karitoshi2011

2016-08-27 19:40:00
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

では、事故発生前からそういうことになる筈だったかというと、かなり異なる。 事故発生前には、事故原発から数キロ離れた所にある「オフサイトセンター」で様々な情報を集約して対処することにしていたのだ。 goo.gl/qogbs7 @karitoshi2011

2016-08-27 19:47:42
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

しかし、goo.gl/qogbs7 にあるように、オフサイトセンターは、機能しなかった。施設面では、放射性物質に対する防護や放射線遮蔽の施設がなかった、という典型的な「無駄な箱物」だった。原発事故対策の建物なのに、話にならない。 @karitoshi2011

2016-08-27 19:54:20
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

問題は建物だけではない。本来、原発事故発生時には集合することになっていた人間も、オフサイトセンターに到着しなかった。判明している範囲では、経済産業省の官僚は、複数で押し付け合った末に、誰も東京から出発さえ、していない。理由も明らかにしていない。 @karitoshi2011

2016-08-27 20:11:01
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故発生時には集まることになっていた人のうち、当時の民主党の政治家はヘリを使って、何とか現場に行っている。しかし、経済産業省は、ルールに違反した官僚を処分してはいない。この職務放棄に関して、被害者・避難者・国民にも謝罪もしていない。 @karitoshi2011

2016-08-27 20:16:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故に対する避難防災訓練ならば、過去に自国で発生した事故を踏まえて、 全てのものに関して、複数の方法・手段を準備しなければならないのだ。 無断で逃げる人がいるかもしれない。道路がすべて通れなくなるかもしれない。空も海も荒れているかもしれない。 @karitoshi2011

2016-08-27 20:19:19
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

正直な話、地震で道路に各所で凹凸ができて、現場に行く場合や避難する場合にルートを探すことが困難になる、などという事は十分あり得ることなのだが。 今日の高浜原発の避難訓練では、道に倒木があって、それを排除するという設定を入れただけだ。 @karitoshi2011

2016-08-27 20:31:49
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故からの、急いで大量の人数が避難した経験、というと、どうしても思い出すのが、大渋滞だ。 数珠つなぎになる自家用車。皆、行儀よく左側に一列に並んで、片道一車線を守る。 自家用車を使って、1万人以上が同じ道を避難するという事は、そういうことだ。 @karitoshi2011

2016-08-27 20:36:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

高浜原発が事故を起こした場合の避難には、ある程度自家用車を使うことを容認するらしいが、今回の参加住民はほとんどバスを使ったと、新聞記事にはある。数百人が自家用車を使うだけでも渋滞の問題の欠片ぐらいは分かっただろうと思うと、残念だ。 @karitoshi2011

2016-08-27 20:44:17
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

さらに、訓練に参加した住民役の人を見て、非常に気になったことがあった。バスから降りる人たちは皆、他の人からの助けを必要とせず、スムーズに降りてきた。 実際に事故が起きた時には、バスで避難する人の多くは、自分で運転ができない高齢者や障がい者だ。 @karitoshi2011

2016-08-27 20:48:18
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

例えば、予算などの理由で、参加できる人数に限りがあるのならば、せめて、どこかの高齢者施設や福祉施設に協力を依頼して、バスの乗り降りを解除する訓練は、必要だったのではないだろうか?また、バスでは避難が困難な障がい者や病人を避難させる訓練はどうか? @karitoshi2011

2016-08-27 20:59:37

誤字 ✖解除 〇介助

宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

まとめる。 今日、実施された訓練は、「訓練を実施しました」という実績作りだけの意味しかないものだった。 「しないよりはマシ」だったかと問われたら、私は答える。 全く実用に耐えない避難計画を、実用的なものであるかのように錯覚させる、有害なものだった。 @karitoshi2011

2016-08-27 21:04:02