ピガガーッ! ……いや、このアカウントはルナの持ってるやつって設定だからさ、機械音はなんか違うかな……まあいいや、予告編、始まります
2016-08-28 00:05:19夏の終わりごろ。突如としてミヤコ幼稚園に『異変』が起きた。次元が揺らぎ、園児達はバラバラになってしまったのだ。その原因は未だなぞのまま。 #nltkst
2016-08-28 00:07:18次元を超え、近未来都市ネオサイタマへと降り立ったねことルナの前に現れた陽刀MURAMASA。ねこはこの刀を知っている。知っていることを知っている。その理由は不明。その記憶は不明瞭。しかし、この刀は…… #nltkst
2016-08-28 00:10:13やがて辿り着いた第二の次元。そこで出会う赤髪の少女。彼女は自らを◆◆◆◆と名乗った。ダメだ。次元の揺らぎは増幅するばかり。その中心、ミヤコ幼稚園になにが。ねこは知っている。知っていることを知っている。あの刀は…… #nltkst
2016-08-28 00:13:57やがて来たる結末へは、果たして無事に辿り着けるのであろうか。ねこの手からすり抜け、逃れようとする未来。締め切り。モチベーション。そういったものが、虚無の暗黒へと誘う。対抗策は、その手の中に。スマートフォンで感想などを投げてねこを応援だ! #nltkst
2016-08-28 00:18:30『ねこルナ漂流譚:第2話』 明日公開!(毎週日曜目標更新な) 完結への道は、ただひたすらに長い。 恐れず進め、我がペン先よ! #nltkst
2016-08-28 00:24:29その声で、我輩は目覚めた。あれは誰だっただろうか。ふと気づくと、あの痛快な脱出劇から30,000年が経過していた。我輩は次元と次元の間を漂い、その横には常に彼女がいた。今はいない。 #nltkst
2016-08-28 00:36:23物寂しさに駆られ、彼女の名を呟いてみる。『雪寝』と。違う。違う。違う違う違う違う。彼女の名はクア・コンゲラーティオ・ザミルザーニイ・ウェネーフィカ。またの名をニャンプルギス4世。『雪寝』とは誰だ。そのような小娘とは会ったことが……何故我輩は小娘だと知っている? #nltkst
2016-08-28 00:41:07永劫の時の中で忘却の渦に呑まれた記憶が、甦ったとでも言うのか。ありえない。この記憶は我輩の、ニャンプルギス3世の、ギメル・インメモラーティオのものではない。そうに決まっている。……いや待て、インメモラーティオとは、それは、なんだ。 #nltkst
2016-08-28 00:44:14そもそもギメルとは、三番目を意味するヘブライ語。我輩がニャンプルギス3世と為ったのちに、自らに与えた真の名前。ならば、インメモラーティオとは。今の我輩はそれを知らない。忘れていた。いや、初めからおかしいと思うべきだったのだ。 #nltkst
2016-08-28 00:48:29クア。彼女は自身を定義する長い名を持っていた。ならば我輩は、大切なものを忘れていたのだ。これはまだ始まりにすぎない。我輩は真の名の一部を忘れていたことを思い出した。なぜだ? きっかけは? 『雪寝』と、もう一度小さく呟いてみる。答えは帰ってこない。 #nltkst
2016-08-28 00:53:46返事が帰ってくるとも思えなかった。そもそもここは次元の狭間だし、人間やその他の知的生命体が立ち入れる場所ではないのだ。当然だ。だが我輩はこの壁を越え、行かねばならぬ。友を救う為、ここから出ねばならぬ。 #nltkst
2016-08-28 00:59:55待て、なぜクアがいない。ここから出られない我々は、30,000年の時を過ごした筈だ。我輩はそう記憶している。彼女は今どこにいる。我輩はまたなにか大切なことを忘れてしまったのではないか。その時、一筋の光が視界を横切った。 #nltkst
2016-08-28 01:03:50それは宇宙船のようにも、戦闘機のようにも、シャンプーとかのボトルの押すところのようにも見えた。それは我輩の横で停止し、扉らしきものが開いた。ハンドルを握る紫髪の少女が手招きし、我輩はそれにタンデムした。その頃にはそれはバイクのようになっていたからだ。 #nltkst
2016-08-28 01:06:412ストロークのエンジンが唸り、次のフェーズではV8エンジンが火を噴きあげた。辺境の星々は瞬き、ギメル・インメモラーティオは、ただひたすらに、人らしく勤めた。過去が今を収穫する。さあ、パラドックスを飛び越えろ。次元を斬り裂き、新たな未来をその手に掴め。 #nltkst
2016-08-28 01:11:29