うわぁ…ゲンナリ…と同時に、なんとかせにゃならん分野だなぁ…と思い至る。檀家さんの親類と言う事で、お墓の開眼の面倒を見た当家の方が相談があるとの事で来寺、なにごとかと話を聞くと、最初は要領を得ない話だったんですが、簡潔にまとめると、先のお墓は自分たちの血縁が入っている墓ではない
2011-02-16 21:14:35土地を購入し事業所を建てるに当たって、その場所にあった墓地を移転させたモノで血縁の墓ではないけれど、その墓の持ち主の血縁が絶えてるらしい+放置も後味が悪いと言うので、移転させ開眼もして貰ったが、祖母が関係の無い家の人間の墓を立ててやったりするもんじゃ無いなどと主張 (続く)
2011-02-16 21:19:27赤の他人の墓を立てたり拝んだりするのは災厄の元である、とか、別の寺の住職からも「あまり宜しい話では無い」などと言われ続け、かてて加えて開眼の日が大雪だったのは不吉じゃ!とか騒ぎ立てられ続けて、精神的に参った模様+悪いことをしてるんじゃないか不安になって…という話で一時間以上(続)
2011-02-16 21:23:29そんなワケで、祟られるんじゃないか…系の思考に振れてるモノを、わざわざ無縁になりかけてた墓の面倒まで見て、感謝されこそすれ、恨まれる筋合いでも何でもない、逆に笠地蔵クラスで恩返しに来てもらえる筋合いの話でしょう+慈悲の観点からみたって良い話ですよ?と抜け出させるのに一時間…(続)
2011-02-16 21:27:10そこから江戸時代からの他界観や明治の「家父長制度」に伴う、「家」概念の変遷から、仏教的な捉え方と、民間信仰や明治以降の心霊科学系の「外来種」が、いつの間にか日本の伝統的な他界観と入れ替わってしまったあたりの流れを延々と説いて、なんら心配する話しではないと得心させるのに一時間(続)
2011-02-16 21:31:55最後に「仏教」と「祖霊信仰」「民間信仰」「心霊科学系スピリチュアル」と、一緒くたにされて固着している、それぞれの区分をいっぺんバラして、仏教系をメインに再構築させて、仏教史の本まで渡して、ようやく先ほど帰られたワケですが→ようやく本題 (続)
2011-02-16 21:37:22カトリックの教皇庁では「ニューエイジについてのキリスト教的考察」と言う本を出してますが、ニューエイジやらスピリチュアル思想の基礎を分析し検討しキリスト教徒に受容不可能な部分を公式見解として「キリスト教的には、これこれはNG」みたいに公式見解を出しているワケで (続)
2011-02-16 21:42:18流石に護教論の本場やなぁ~と感心したりもするワケですが、ともあれ仏教サイドでも。仏教系の思想と祖霊信仰・民間信仰・心霊科学系スピリチュアルと、混同されている所を一回キッチリ切り分けて、その上で仏教的にはこうすればベター!みたいなモノを作った方が良いんじゃないかと
2011-02-16 21:46:09この手の相談で平均1~3時間を取られるなら、なんぞ一冊まとめた方が後々楽なんじゃなかろうかと思う次第、お年寄りの極端な思い込みや、民間信仰寄りのタタリだ呪いだバチだのとわめく不勉強な糞坊主やら霊能者やら先祖供養を脅しの道具に使うスピリチュアルだのと、世界観入り乱れすぎでマジ勘弁
2011-02-16 21:51:26出来の悪い世界観の原稿を持ち込まれ、なおかつ今すぐ読んで評価してくださいと居座られる編集の気分というか何というか…それぞれの世界観や他界観が存在するのは良いんですが、もうちょっとスッキリ構築して、読者に分かりやすくしてみて下さい!ってな気分だわ、ホンマに
2011-02-16 21:56:32さりとて、情報ってのは能動的にアクセスしない限り、自分を取り巻く情報だけを頼りに構築されるモンだから、提示するのはコチラ側の仕事なんだよなぁ…
2011-02-16 22:00:09と、言うわけでTL汚し申し訳ない!それこそブログでやるネタを一本使い潰してもうたかなとw
2011-02-16 22:06:1911年7月27日に亡くなった伊良部秀輝氏の供養に関して、今度は日本の仏教のお墓や供養についてのお話をされてたので追記します
あ~… 嫁と実家の確執の末に伊良部秀輝氏の遺骨が「無縁仏」に http://t.co/LRszG8VK
2012-01-13 13:01:42永代供養と一時預かり納骨とか、いわゆる「拝み捨て問題」は生前の人間関係あれやこれやが噴き出すので、外野はなんとも言えないんだが、そろそろ明治以来の○○家方式で遺骨を守っていく方式でなくて、墓や遺骨には無頓着で位牌メインだった江戸方式の方が楽だと思うんだがねぇ
2012-01-13 13:13:27高野山見てても分かるけど、代々の墓地を維持なんてのは大身の大名でも難しい話なんだから、昔は埋め場に埋葬して土饅頭落ちたら、はいそれまでってなモンで遺骨やら墓にこだわるってのは無かったのよ、その代わりのランドマークが位牌、ところが明治以後の家父長制で武家方式を一般にって話なんだから
2012-01-13 13:18:59遺骨を大事にする風潮は最近の話というのは存外知られてないのか…骨の扱いはぞんざいで、墓の代わりのランドマークが寺であり位牌だったんですが
2012-01-13 13:25:28現在の葬儀形態は江戸期からですが、一般的になったのは中期以降で都市部は火葬→共同墓地・個別の墓は大店とか武家とか資産のあるもの 田舎は土葬と火葬の混合で自分とこの地所に簡素な石積みか土饅頭、もしくは共同墓地。木棺でなく瓶の場合は今でもお骨がフルスクラッチ状態で出てきますな
2012-01-13 13:47:52という訳でマクロで話をすると、共同墓所・埋め場・忌み地など所定の場所に遺体や遺骨を埋葬するのが基本で、参るのは寺や位牌などですから遺骨そのものには執着しなかったと言えます、だから高野聖とかに遺骨などの一部を持って行って拝んで貰うのにプレミア感があったわけで(続
2012-01-13 13:56:25だもんで遺骨や墓を大事にしないと祟る的な風潮は、戦後の心霊ブーム以降の話ですなぁ、明治後期や大正あたりから墓にまつわる話もボチボチでてきますが日清日露とか戦死者英霊の絡みもあってややこしくなったとも言えますかな
2012-01-13 14:00:52そういう意味では寺が共同の墓所を備えていて、遺骨処理は任せた!節目節目のお参り以外は家で位牌あれば良いし!と分業できてたものが、各家が○○代々の~と墓を持ち始めりゃ、当然維持できない家も出てくるし、それを指して親不孝モノと言われるのもそりゃおかしかろうと
2012-01-13 14:07:17てなわけで、共同墓地に埋葬というのを無縁仏とやるのはいかがなものかって所に着地するわけですな、これが!その後家でちゃんと位牌祀るとか祭祀をするかしないかはぞれぞれって話だから
2012-01-13 14:15:30要するに墓地を建てる=ちゃんとした供養という図式が違うのであって、遺骨にこだわらないと言う話と、故人への祭祀を行わないはイコールではないので早合点してやらなくてもいいや!とやると後で新宗教やカルトにパクっと行かれるぞ!というのは常のごとし
2012-01-13 14:20:02