タスマニアデビル、たった20年で伝染性ガンを克服する進化を遂げる!?
これは朗報かも。デビル顔面腫瘍性疾患に対抗する進化がタスマニアデビルに起きている。 Tasmanian devils evolve to resist deadly cancer phy.so/391771723 @physorg_comさんから
2016-08-31 06:48:58タスマニアデビルの急速なガン抵抗性 sciencemag.org/news/2016/08/t… 伝染性の悪性腫瘍が拡がって数を減らしていたけど予想外に生き残っていて、調査したら数十年前にはなかった抵抗遺伝子を発見。免疫を急速に獲得しているらしい pic.twitter.com/g8BStIjUKi
2016-08-31 07:49:19これですね、話題になっているのは。「顔面腫瘍で絶滅危機のタスマニアデビル、この20年で急速に進化か」。原論文は「ネイチャーコミュニケーションズ」で昨日発表のこれである、と…(☞nature.com/articles/ncomm…) afpbb.com/articles/-/309…
2016-08-31 16:01:13顔面腫瘍で絶滅危機のタスマニアデビル、この20年で急速に進化か(AFP=時事) - Yahoo!ニュース headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160831-… #Yahooニュース タスマニアデビルの伝染性ガン、終息する?それは掛け値なしにうれしい!
2016-08-31 13:27:14>ほんの4~6世代の間に、7個の遺伝子に種全体に及ぶ適応進化が起きていることが明らかになった。7個のうちの5個は、哺乳類の免疫力とがんへの抵抗力に関連する遺伝子だ。 これ、中立だった遺伝子が癌によって選択圧かけられたのか、今まで存在しなかった配列がつくられたのか、気になる。
2016-08-31 13:31:32進化という言葉をわざわざ使うところを見ると、癌発生時点ではなかった変異が癌の流行後にあらわれて、それが癌への抵抗として有利にはたらいたという解釈が正しいだろうか。だとすれば、淘汰圧→遺伝子の変異→生存率の変化というすばらしいサンプルであるな。。。すげえ。
2016-08-31 13:34:52デビル顔面腫瘍性疾患(DFTD)というのは、タスマニアデビル同士の喧嘩によって腫瘍細胞が別の個体に伝染していく『個体から個体へと伝染するガン細胞』という(もはや独自の寄生生物と呼んでも良いレベルで)非常に特殊な疾病なのだけど、既に個体群内部で腫瘍に対する耐性が生じ始めているのね!
2016-08-31 13:34:50@raptorial_owlet 本当は腫瘍に対する抵抗性に関する遺伝子構成の変化だけなので、腫瘍に対する耐性の前段階のようなものなのでしょうが、字数制限の関係で『耐性が生じ始めている』と端折ってしまいました。字数制限の縛りは誤解を生みやすく厄介ですね;
2016-08-31 13:39:48単に癌への抵抗性が現れたというのであれば、免疫そのものはある程度疫病が個体群内で流行すると一定の割合で出てくるはず。オーストラリアのウサギ駆除では、ウサギに特有のウィルスを流行させるという殲滅作戦だったが、少数の抵抗性ウサギが現れて根絶はできなかったし。今回の事例は違うと思う。
2016-08-31 13:40:58DFTDの蔓延によって腫瘍に対する抵抗性の低い個体は一気に淘汰されているので、今は具体的な抵抗性が立証できなくても、感染率を抑えるなどの変化が生じている可能性は考えられる。特にガンの抵抗力に関して強い淘汰圧が掛かり、その遺伝子構成が大きく変遷しているということは確かである。
2016-08-31 13:48:39生物の個体群が何らかの存続の危機に直面した際、採りうる対策は主に2つ。『克服』か『回避』か。 今回のDFTDの例では、腫瘍に対する耐性を生じさせるのは前者にあたる。そしてタスマニアデビル同士での噛み合いを避けるような感染を避けるための行動の変化は後者に該当する。
2016-08-31 13:55:08DFTDのように個体間で腫瘍細胞が感染する例はオオノガイやイガイの仲間、ヨーロッパザルガイ、マルスダレガイ科でも確認されている。しかもこちらは種を超えて伝染する。 natureasia.com/ja-jp/nature/h… twitter.com/yoshidamasaaki…
2016-08-31 14:09:48感染する癌が海産の二枚貝からも見つかったそう。 | Widespread transmission of independent cancer lineages within multiple bivalve species dx.doi.org/10.1038/nature…
2016-06-30 12:46:04もともと適応できる個体がいた?と考えたくなりますが、論文によればそもそもタスマニアデビルは遺伝的ボトルネックを通過しており、遺伝的多様性は低い。そこでタスマニア3地点294頭を対象に時間的変化にも注目して調査したところ、この20年間で感染性の顔面腫瘍に対して抵抗性を獲得した、と…
2016-08-31 16:13:45タスマニアデビルのゲノムを調べたところ、致死的なこの疾患によって強い淘汰がかかっており、特定の領域で抵抗性の変化(進化)が見られたようです。ほんの数世代のあいだに…。この疾患は免疫システムを抑制・攻撃するものであり、変化のあったゲノム領域も免疫やがんに関わる領域であるとのこと。
2016-08-31 16:55:53タスマニアデビルの腫瘍への抵抗は、やっぱりこの20年間で新たに獲得された形質なんだな。そうすると、今見ているのはまさに進化だ。一定の淘汰圧がかかって、それに適応する形質が現れる。すっげ。
2016-08-31 19:45:24夏休みを締めくくる嬉しいニュースだ。本当に、私が学生だった時分、タスマニアデビルの腫瘍の蔓延は絶望的で絶滅は時間の問題とされていたものなぁ。今後が気になるね。
2016-08-31 19:48:43「顔面腫瘍病」によって絶滅にいたるであろうと予測されていたタスマニアデビル。しかしその予測は(嬉しい方向に)裏切られたという結果! 写真は2016年6月11日から多摩動物公園で公開中のタスマニアデビル、マルジューナとメイディーナ。 pic.twitter.com/rPSbKKgdSK
2016-08-31 17:02:56トレンドに、タスマニアデビルの急速な遺伝子変化の話が合ったのでクリックしたら「ダーウィンの進化論がピンチ。自然淘汰じゃ説明できない」とか書かれていて、いや、記事の内容だけ読むとどうみても淘汰圧と進化の話なんだが、本当に進化論っていろいろ誤解されてるよな。
2016-08-31 14:24:26