平成28年度筑波大学公開講座「みんなで学ぶ発達障害の医学・医療最新情報」のツイートまとめ

9月3日に実施した公開講座の実況ツイートまとめです。 先生の講義と、受講者の皆さんとの質疑応答を、できる限り頑張って拾いました。
5
Martha_Mint @Martha_Mint

公開講座、始まりました。まず、先生の自己紹介です。東ティモールに勤務していたこともあります。#発達障害公開講座

2016-09-03 13:00:50
Martha_Mint @Martha_Mint

内閣府の調査では、日本人の80%の人が、発達障害について知っている。#発達障害公開講座

2016-09-03 13:03:20
Martha_Mint @Martha_Mint

今まではいろんな呼び方がありましたが、2013年以降は、DSM-5で、自閉症スペクトラム障害(自閉スペクトラム症)に統一されました。もう迷わなくていいんです。#発達障害公開講座

2016-09-03 13:13:07
Martha_Mint @Martha_Mint

あらためて「発達障害」って何? 実は、「障害」を定義しているのは、ワタシたちの住む「地域社会」。#発達障害公開講座

2016-09-03 13:18:14
Martha_Mint @Martha_Mint

障害と呼ぶためには、発達の特性によって明らかに「何らかの不適応状態」が生じていること、本人または周囲の人が何らかの形で困難や苦痛を感じていること、常に子どもが置かれている地域社会・環境との相互作用の中で考えることが大切。#発達障害公開講座

2016-09-03 13:22:48
発達障害情報 @DDInfo_

公開講座「みんなで学ぶ発達障害の医学・医療最新情報」 始まりました。 #発達障害公開講座

2016-09-03 13:32:07
Martha_Mint @Martha_Mint

診断する側の経験や知識によって診断が異なる、同じ病名なのに症状が違う、同じ症状なのに病名が違う、治療法や予後を研究するうえでの信頼性や妥当性に問題が発生する。→操作的診断基準が必要。代表的なものがICD(WHO)、DSM(米国精神医学会)。#発達障害公開講座

2016-09-03 13:35:17
Martha_Mint @Martha_Mint

DSM-ⅣからDSM-5へ→カテゴリーからディメンションへ。「発達的」な視点の導入、多軸診断システムの放棄。GAFの廃止。→区別されている精神疾患にも「幅」を持たせることにしたらしい。精神疾患どうしが「地続き」になっていることを示す。(サブカテゴリー減少) #発達障害公開講座

2016-09-03 13:42:00
Martha_Mint @Martha_Mint

DSM-Ⅳでは多軸的診断システムで精神疾患を包括的に示そうとし、GAF=機能の全体的尺度を用いて精神疾患の状態像を数値化しようとしていたが、DSM-5では、これらは、あっさりと無くなってしまった。 #発達障害公開講座

2016-09-03 13:51:20
Martha_Mint @Martha_Mint

先生の意見としては、DSM-5は使いものにならない。使い方を間違うと、過剰診断を招く危険性がある。(正常が無くなってしまう?)妥当性の検討がしにくい。→臨床研究には使えないんじゃないか? #発達障害公開講座

2016-09-03 13:53:54
Martha_Mint @Martha_Mint

自閉症のバイオマーカーが無いものかと、遺伝子関連や画像診断など、様々に研究されている。 #発達障害公開講座

2016-09-03 13:56:49
Martha_Mint @Martha_Mint

分子遺伝子学的に分かっていること→遺伝要因は自閉症の発症に関与しているが、ゲノム異常だけでは、全ての原因を説明できない。自閉症は、数百~数千の遺伝子変異は関与する遺伝的に異種性の高い疾患である。遺伝子異常と表現型としての自閉症は1対1対応ではない。 #発達障害公開講座

2016-09-03 14:00:12
Martha_Mint @Martha_Mint

同じ遺伝子変異を持つ同胞でも、自閉症を発症しない場合がある。 #発達障害公開講座

2016-09-03 14:01:59
発達障害情報 @DDInfo_

自閉症児の脳の画像診断所見 ・幼少期の脳容積の増大 ・脳梁の体積減少 ・脳の部位間の、機能的結合(結び付き)の異常 #発達障害公開講座

2016-09-03 14:03:26
Martha_Mint @Martha_Mint

脳の画像診断→幼少期の全脳容積の増大。脳梁体積の減少。脳部位間の機能的結合の異常。→だからどうなのか、ということについては、あまり議論されていない。 #発達障害公開講座

2016-09-03 14:04:20
Martha_Mint @Martha_Mint

バイオマーカーの意義?→早期発見が可能?過剰診断が無くなる?→スクリーニング後の体制がきちんとできているのか?臨床的には自閉症なのに、バイオマーカーが陰性ということもあり得る。必要な支援が受けられない状況になるかも。→みんながハッピーになるような方向に。 #発達障害公開講座

2016-09-03 14:08:25
Martha_Mint @Martha_Mint

リスペリドン:シナプス間隙のセロトニン受容体・ドーパミンD2受容体の拮抗薬。J社の製品のみ「小児期の自閉スぺクトラム症における易刺激性」に適応承認(2016年)。自閉症の中核症状ではない周辺症状としての易刺激性(自傷行為や攻撃性)に対して使用してもよい。 #発達障害公開講座

2016-09-03 14:15:05
Martha_Mint @Martha_Mint

メチルフェニデート:シナプスにおけるドーパミントランスポーターの阻害?ドーパミン遊離促進?ADHDの治療薬。成人にも使用可。依存性。副作用として食欲不振が最多。重大な副作用に、肝不全、肝機能障害が追加された。(市販名はコンサータ) #発達障害公開講座

2016-09-03 14:17:44
Martha_Mint @Martha_Mint

オキシトシン:自閉スペクトラム症成人の血中オキシトシン濃度は、健常成人よりも「高値」。オキシトシンの経鼻投与で自閉スペクトラム症成人のADOS特典が改善した(2015)→バイオマーカーとしてのオキシトシン濃度はあてにならないが、治療薬としては有効の可能性が? #発達障害公開講座

2016-09-03 14:21:14
発達障害情報 @DDInfo_

オキシトシン :女性ホルモン。出産期の子宮収縮促進や、乳汁分泌作用がある。 ・ネズミ対象の実験では、オキシトシン受容体の量と、他のネズミとの関わりに関連があった →人間の自閉症の改善のために、オキシトシンが注目されている。 #発達障害公開講座

2016-09-03 14:24:15
Martha_Mint @Martha_Mint

オキシトシンが自閉症の中核症状に対して有効だったという論文は、(英文で発表されていても)日本人の研究が多い。→ADOSで2点下がった、というのは、臨床的にどうなのか?→「だから何なんだ?」という姿勢が大切。気になる情報は、とりあえず批判的に読む。 #発達障害公開講座

2016-09-03 14:25:58
Martha_Mint @Martha_Mint

発達障害の薬物療法:薬を使うと何が起きるのか?有効性・副作用・必要性、ちゃんと伝わっているのか?→子どもの脳に直接刺激するということの認識が必要。 #発達障害公開講座

2016-09-03 14:28:21
発達障害情報 @DDInfo_

発達障害の情報をみるとき、必要なのは情報リテラシーである。 ・「極端な情報」は怪しい。 →批判的に読む(ツッコミどころを探す)。 プロは「方法論」と「出典」に注目する! #発達障害公開講座

2016-09-03 14:30:21
Martha_Mint @Martha_Mint

お母さんのレジリエンス研究、お父さんの支援研究。養育レジリエンスの概念を通じて、ASD児をもつ母親を理解することが、発達障害の医学的支援には欠かせない視点である。 #発達障害公開講座

2016-09-03 14:34:52
Martha_Mint @Martha_Mint

生物学的研究も、臨床研究も、当事者とその家族ひいては地域社会の幸せを目指してほしい。発達障害医学・医療は日進月歩→情報リテラシーが大切。 #発達障害公開講座

2016-09-03 14:38:55