編集部イチオシ

ママとパパがケンカしてて、でも家族のためには言う!→はい、嫌われる勇気持てました!共同体感覚!

別件で「アドラー心理学が誤解されている」という話があったので、佐川・抜け首・なんさん @nankuru28 のすっごく分かりやすい「アドラー心理学」「共同体感覚」のお話を抜粋します。 個人的には、「アドラー心理学の源流はニーチェにあった」というお話が興味深いです。 (20:49 補足を追加。)
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かーさんと息子の対話

なん・抜け首・佐川 @nankuru28

電車にアドラー心理学「嫌われる勇気」って広告があって、息子が「どういうの?」って聞いてきた。 「どの当たりまで聞きたい?」 「かーさんのザックリでお願いします。それでもかなり長くなるでしょ」 よくご存じで(^◇^)

2016-07-17 00:47:35
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

こないだ読んだばかりのマンガが役に立った(^◇^) フロイト→アドラー、ユング、ライヒなんかの流れを説明したりして。 ものすごぉく、雑に「人間関係の悩みが減れば、大体、いい感じで生きられるんじゃない?」と「共同体感覚・君の場合」を解説したところ、納得していたようだ。

2016-07-17 00:52:42
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

ママに嫌われたくないって思ってた頃あったろ?」 「あった」 「ママとパパがケンカしてて、ママに意見を言うとママに嫌われるんじゃないかって怖かったろ?」 「あった!」でも家族のためには言う!ってなったろ?」 「今は言うねぇ」 「はい、嫌われる勇気持てました!共同体感覚!」

2016-07-17 00:56:02
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

「どういうこと?」 「対相手って見るんじゃなくって、共同体としてって見るんだよ。ママに嫌われる…でビビるんじゃなくて、家族の利益!って考えると勇気出るじゃん?で、この共同体を家族だけじゃなくってどんどこデカクしてくのさ。」 「どんぐらい?」 「最終的に宇宙規模かな」 「悟りだ

2016-07-17 01:03:28
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

「うははは(^◇^)まぁそんなもんだろうなぁ、分かんないけど」 「俺、嫌われるが前提で生きてるからな」 「いいんじゃん?好意があったらラッキー!なってさ」 「いや、そこで信用できないってのが良くないんじゃないかと」 「なるほどな。そのうち相手が嫌うかどうかはどうでもよくなるよ」

2016-07-17 01:06:59
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

「どうでもよくなるかなぁ」 「相手のことは相手のことなんだから、自分がうれしきゃそれでいいのさ!ってなるよ~共同体の大きさによるしな」 「後10年ぐらいかかりそう」 「10年で行けたら立派なもんだ!そもそも、あんたはアドラーの大本のニーチェで育てられてるから大丈夫!

2016-07-17 01:13:30
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

「かーさん、良く分からないけど、いつも通り、ナゾの説得力だよ」 「そっかぁ?」 ってなところで、到着。 誕生日の祝いをする日にふさわしい話が出来たと思う♪

2016-07-17 01:26:37

アドラー心理学の源流はニーチェにあった!?

ふじわらゆい🍵 @sky_y

@nankuru28 今までアドラー心理学が分かってなかったのですが、「共同体感覚」ってつまり、「社会や集団の全体最適化を目的とすること」ですかね? 自分(個人)だけの局所最適化ではなく。 (ちなみに、これも人工知能からの類推ですw)

2016-07-17 01:25:05
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

@sky_y 大体そんな感じじゃなかろうかと漠然とした理解です、私も(^◇^)pcatwork.com/id-3/4.html こんな感じの理解ですから。

2016-07-17 01:30:18
ふじわらゆい🍵 @sky_y

@nankuru28全体論(ホーリズム)」というキーワードもなんとなく納得できました。漢方医学の理論(陰陽五行説)も全体論です。 下記は昔通ってた漢方医の「診療方針」(というか先生の思想・哲学)なのですが、近いものがあります。 homepage3.nifty.com/rokkaku-tanaka…

2016-07-17 01:39:51
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

@sky_y アドラー心理学の「劣等感、優越追求」の辺りは、ニーチェの「ルサンチマン、力への意志」ととっても近いっす。そいで、ニーチェに決定的に足りなかった「集団としての人間」の視点を足したのがアドラー心理学ってのが、私の薄ぼんやりした理解ですね。必然的に「全体論」となる。

2016-07-17 01:56:42
ふじわらゆい🍵 @sky_y

@nankuru28 だからニーチェが土台であり、でもニーチェを克服してるんですね。(雑な理解) なんかで「ニーチェを学ぶ一番最悪な方法は、ニーチェの生き方を真似することだ」みたいなのを見て(出典不明)、アドラーがまさに「ニーチェをうまく使った」一人なのかなーと。

2016-07-17 02:09:35
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

@sky_y 息子に「哲学者目指してみない?あんた才能あると思う!」って勧めてみたことがあるんですが「哲学者って不幸そうじゃない?俺、哲学から遠いけど幸せそうな父さん目指すよ!」って爽やかに断られたです。ニーチェに限らず、生き下手な人の理想が思想なんじゃね?って思う時あるの。

2016-07-17 02:24:16
ふじわらゆい🍵 @sky_y

@nankuru28 今まで「哲学者」と呼ばれてきた人は、現代では実は色々な分野に散らばっているのだと思います。特に、デザイナー、プログラミング言語やOSの設計者、ロボットや人工知能の研究者なんかは、思想だけで一冊書けるレベルの人がごろごろいますし。

2016-07-17 02:28:32
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

@sky_y そう思いますねぇ。ニーチェ自身は「哲学者じゃなくって心理学者って呼んでよね!だって俺、人間の心理の真理を発掘するダイナマイトなんだから!」的なことを言ってますが「ヒトとは何か?何を目指すのがいいのか?」を追求すれば「思想」となりますよね。

2016-07-17 02:32:50

補足1:アドラー心理学のもう一つの柱「課題の分離」について

なん・抜け首・佐川 @nankuru28

@sky_y @__NAE__ 今回は息子からの「嫌われる/勇気」について、ってリクエストに応えた部分だけが切り取られている内容ですよね。アドラー心理学には「分離課題」として、自他境界を明確にすることも共同体感覚と同等の柱があるんですが、そっちは話してないですしねぇ。

2016-09-19 20:33:11
なん・抜け首・佐川 @nankuru28

@sky_y @__NAE__ この辺の内容も、あった方がいいですよねー。課題の分離なしに共同体感覚を語るのは、恐ろしいですからねー。

2016-09-19 20:36:41

「課題の分離」とは何か

リンク www.nhk.or.jp 名著50 「人生の意味の心理学」:100分 de 名著 「100分 de 名著」の番組公式サイトです。誰もが一度は読みたいと思いながらも、なかなか手に取ることができない古今東西の「名著」を、25分×4回、つまり100分で読み解く新番組です。

雨が降っていると仮定しよう。何ができるだろう。
傘を持っていったり、タクシーに乗れる、
でも雨と闘ったり、負かそうとしても無駄だ。
今は、あなたは雨と闘って時間を費やしている。

アドラー「人生の意味の心理学」より

自然現象である雨を傘やタクシーを使って避けることはできるけれど、人は、雨と闘って雨そのものを止めることはできません。これと同じように、人は、感情や力で他者を支配することはできません。そのことを端的に喩えて示したのがアドラーのこの文章です。

ですが、往々にして人は、他者を、力や感情で支配しようとしてしまいます。受験のために子どもに勉強させようとする母親、一方的に部下を叱りつけて自分のいうことを聞かせようとする上司、自分が注いでいるのと同じくらいの愛情を返してもらおうとする強要する恋人……等々、そのような事例は枚挙にいとまがありません。

こうした状況を、アドラー心理学では「課題の分離ができていない」という風に表現します。そして、「自分の課題」と「他者の課題」を明確に線引きし、分離することを説きます。