生乳規制緩和で起こること―比較優位で考える
- motidukinoyoru
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生乳規制緩和の件、市場介入型から直接支払型に移行する(参考 maff.go.jp/j/wpaper/w_maf…)というなら、まだ趣旨が理解可能なのだが、そうでないなら、とりあえず酪農を破壊しておくという話にしかならないと思う。
2016-09-15 09:58:59もちろん、酪農を破壊するって話ならそれはそれで良い(いや良くはないけど)んだが、そうならそうとはっきり表明すべき。 そもそも、直接支払型ではなかった(できなかった)のは、日本が「小さい政府」で、産業保護機構を外部(協同組合)に委託していたからではなかろうか。
2016-09-15 10:02:11農業保護のための事実上のカルテルを認めるという制度構造は、いわば日本が小さい(小さすぎる)政府であることによって生じた「歪み」なのであって、その根本構造を無視して規制に手をつけてもあまり良いことは起きない。「構造改革」って、本来そこらへんの根本に手を入れることを指すべきではないか
2016-09-15 10:05:16そういう意味では私は極めて「保守」的で、政府外保護機構が歴史的、統治史的に形成、運営されてきたなら、基本的にはそれを解体するよりも利用するような制度改革の方が望ましいと思う。 別に政府が代替していくならそれでもいいんだけど、国家社会主義色は強まることになる。
2016-09-15 10:08:51繰り返すけど、酪農はじめ農業などの比較劣位産業(他の産業に生産要素を移せたらより全体所得が伸びるような産業)を軒並み破壊していくっていうなら、それはそれで筋「は」通った話。 だけど、ロドリックが指摘したように、そういう政策によって出た失業は基本的に政府が保護しなければならない。
2016-09-15 10:12:19ここらへんの話は新自由主義の概説と批判s.ameblo.jp/nakedcds/entry…でも触れている。 どんな形の「自由化」も、それなりのコストを負う人々がいるわけで、その手当てを伴わない政治を望ましいとは言えないし、経済厚生的にも肯定しづらいということは留意されたい。
2016-09-15 10:19:17