【聲の形】「西宮は将也を『許す/許さない』とか最初から考えていないのではないか」という解釈 - 他まとめ
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西宮さんと作品テーマの関係について(9月23日 - 0:43)
やっぱり「聲の形」関連のトゥゲッターとか読み直してて思うの、いじめられてましたとか自分も聴覚が、とか言う人々でも案外、いじめに来ていた人とか非情にも見えてしまうような周りの大人を嫌ったり憎んだりするような精神的余裕がまだあるんだな、それは誰かが与えてくれてるんだな、と思うとまだ、
2016-09-23 01:03:44いじめ云々で「将也を許す/将也は許されるべきではなかった」って言う元いじめられっ子の方々とかそうでもないけどそっち側に立って作品の感想を綴る人々って言うのはなんだかんだで「誰かしらを憎む/嫌う」だけの精神的な余力パワーがあるっていうことに尽きるのであってな……「聲の形」はな……
2016-09-23 00:43:07西宮硝子ってキャラクターは小学生当時は結弦も幼かったろうし母親はあんな感じでキツめであったり教師もちょっとアレだから精神的を回復する余裕とか手段がなかったわけで自分からどうにかして寄る辺を探さなきゃいけなかったわけでそれが歪んだ欲求として将也への行動や補聴器アレされても誤ったり…
2016-09-23 00:45:06「聲の形」序盤を終えて高校生になってから将也と再会したときには結弦がいたり手話サークルっていう居場所があったりで硝子の心の拠り所はあったわけで、だから将也と再会したときには真っ先にまず逃げ出すわけですよな、驚いてるのもあっただろうけど、将也に依存する必要性がもはやなかったわけでな
2016-09-23 00:46:52「聲の形」が聴覚あれこれとかいじめの話を絡めだすと、なんだかすぐにちょっと危うい感じの論調になってしまう違和感の原因はこれであって、そもそも二つの要素は西宮硝子ってキャラクターの行動原理には関係なくて、ただ本人は植野がしてくれていたように(経験不足で応えられてなかったけど)、
2016-09-23 00:48:40ひとりのフツ―なコミュメンバーとして認めてもらってコミュニケーションしてほしかっただけであって、だから根本的にこの作品のテーマが「コミュニケーション」であると断ずることができるわけですよ! わかりますか「聲の形」のこういった本質が! エエッ!?
2016-09-23 00:50:28なんだかんだ高校生に進んでからも、西宮硝子さん本人の学校生活がどうかだとか、主要登場キャラの中で西宮さん本人だけがつながっている友人的なキャラクターは不在だったし、好意的な態度でコミュニケーションを図りに来てくれていた将也に惚れるっていうのは、特にエラーでもなく自然なことだよな…
2016-09-23 00:53:40本予告にあるみたいな花火かつ名前を叫ばれてるような状況になってるってのも、やっぱり「誰かと普通に一緒に過ごしたい」ってのが行動原理だって思えば、「自分と関わると…」という具合に西宮硝子さんが自己評価が最低な中で将也が積極的に関わろうとして来てくれてたら、じゃあ私から身を引こう、と
2016-09-23 00:56:11まあなるよね、でもその方法なんて全然思いつかないし将也と家族以外に自分を受け入れてくれるようなところも思い当たらないしモンシロチョウずっと飛んでるようなシーンを経たあとの心境だったら、西宮硝子さんが自分を追い詰めて追い詰めてああいう行動に出るっていう孤独感もなんとなく納得できるな
2016-09-23 00:57:33「西宮さんは将也を『許す/許さない』とか考える理由がそもそもない」解釈について(9月23日 - 4:50)
「聲の形」昨日も書いた気がするけど、将也と硝子の関係性に「いじめ」とか「許す/許さない/許されるべきではない/簡単に許すべきではない」論を絡めるのはそもそも精神的余裕がある側の語りであると思うところであり、その理由としては、硝子は転校間際の時点で将也を嫌いかどうかはっきりしてない
2016-09-23 16:04:41というところがある。つまり何かと言うと、「硝子が自分をいじめていた将也を『憎んでいる/嫌っている』という前提がまず違うのでは?」という解釈でありますな。本当に嫌っているのなら机を拭いたりするといった行動はないと思うし、もっとはっきり小学生時点で拒絶する反応があってもおかしくないと
2016-09-23 16:07:35「自分をかなりキツめにいじめていた相手を嫌わないはずがない!」という気持ちがあって、この解釈を頭から否定されるというのも理解できる。けども、硝子は耳が聴こえないのであって、想像しかできないが、心の成長も周りからすれば幼いところがあると思う、「聴こえない」ゆえの社会経験の半減とか…
2016-09-23 16:10:10それと、はっきりした悪口はもちろん、そうでもない言外に仲間外れにするようなニュアンスの言葉も(女子が遊具で集まっていて、やや離れたところにいる硝子を仲間外れにしてみんなで帰るシーンとか)、硝子は聞き取れてないわけであって、自分ひとりではすべて理解できない硝子にとってはその辺りは…
2016-09-23 16:12:42健常者である人々が想像するほどの精神的ダメージというのはなかったんじゃないかな、という想像で。「んなこたない態度でわかるしキツいわ」という実際に耳が聴こえない方もいるかもしれないが、硝子個人の場合、あの母親のような家庭環境やちょっとアレげな先生とか、とにかく周囲の大人が総じて……
2016-09-23 16:15:03硝子に対して与えるべき助言や励ましとか対処法を授けてなかったんじゃないかなと思うわけですね。だから(おそらく当時から自己評価が低かったであろう)硝子は、(社会経験の少なさも災いして)原因が自分にあるという想像をするしかなくて、だから大して周囲へのマイナス感情を持ってなかった、と…
2016-09-23 16:17:10「硝子は確かにキツめのいじめをされてたがそれほど周囲を嫌ってなかったのではないか」論ですけど、黒板の落書きを消してもらって「ありがとう」と書くシーンも、普通の人々からすれば「ケンカ腰で責められないからああいう返事するしかないよね…」と解釈するかもしれないけど、硝子にとっては、
2016-09-23 16:27:00硝子本人の子供社会に対する想像力が実年齢に伴ってないこと、自己評価が低くて自分の疑心暗鬼を否定してしまうであろうこと、そもそも将也はあのとき「聞こえていれば明らかに嫌味なニュアンスをすくいとれる声」でしゃべりながら消してたけど、もちろん硝子にはそれがわからないという点があって…
2016-09-23 16:29:15耳が聞こえる自分は「うわあ将也めちゃクソ野郎」と思ったけど、まあ想像でしかないが、硝子本人は大してダメージ受けてなかったんじゃなかろうか、という解釈ができなくもない…はず
2016-09-23 16:31:03ごちゃごちゃしてきたので結論すると、硝子本人は各所で言われているほど、「許す/許さない」に自分の心のなかで発展するほど将也や周囲をそもそも嫌っていなかったという解釈には整合性がある程度取れるであろうなー、という話
2016-09-23 16:37:57そして小学生の頃から硝子が望んでいたこと、ああいう行動に出る理由・動機であるというのは、やはり最初から最後まで「普通の友達がほしい/一緒にコミュニケーションを取る相手がほしい」であって、それは高校生になった後も変わっておらず、つまり作品テーマであるという話はまた別になるので割愛
2016-09-23 16:40:06