クラスに一人「クララのおばあさん」のすすめ

授業や講義では子どもに学ぶ動機を与えることは難しい。「クララのおばあさん」のような立ち位置で、子どもの学習意欲を刺激することに特化した存在が必要だ。
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shinshinohara @ShinShinohara

授業や講義は教育機能の根幹だと考えられている。しかし授業や講義は「白いごはん」のようなもの。重要で主要な栄養摂取源だが、それだけだと味気ない。「おかず」になる教育機能がほしい。しかし今の時代に「おかず」を意識した教育機能は用意されていない。ヒントは「クララのおばあさん」にある。

2016-09-26 10:18:23
shinshinohara @ShinShinohara

都会に連れてこられたハイジは都会の生活になじめず、クララと同じ家庭教師をつけられてもABCさえ憶えられない。「わたしはおばかさんなんですわ。」ハイジは勉学に関して、完全に自信を失っていた。そんなときクララのおばあさんが現れ、彼女に美しい挿し絵入りの本と、学習する動機を与えた。

2016-09-26 10:23:52
shinshinohara @ShinShinohara

ハイジはそれまでがウソのように意欲的に学習し、学習レベルも急上昇、家庭教師を驚かせた。 家庭教師の教え方は別に変わっていない。特に下手でも上手くもない講義。「白いごはん」のように味気ないだけ。しかしそこにクララのおばあさんが「おかず」を提供した。ハイジは講義に飢えるようになった。

2016-09-26 10:28:49
shinshinohara @ShinShinohara

ハイジは美しい挿し絵の本を読みたかった。いずれは、目が見えないペーターのおばあさんに、本を読み聞かせて喜んでほしかった。学習することの意味に気づかされたとき、ハイジは猛烈に勉強した。クララのおばあさんが、ハイジの意欲に火をつけたのだ。

2016-09-26 10:31:45
shinshinohara @ShinShinohara

授業や講義が「白いごはん」として重要なのは確かだ。しかし授業や講義はたくさんの学生を相手にする形態のため、学ぶ意欲という「おかず」を与えられない。授業や講義だけではやがて飽き飽きしてしまうのはそのためだ。学ぶ意欲を与えられるクララのおばあさんのような存在がぜひとも必要。

2016-09-26 10:34:52
shinshinohara @ShinShinohara

学ぶ意欲を持つきっかけは人によって様々。しかし、自分一人でそのきっかけをつかむことは非常に難しい。子どもであればなおさら。しかしクララのおばあさんのように、ハイジの気持ちに寄り添い、一緒に楽しみ、成長を喜んでくれる人がいたら。学ぶ意欲を取り戻す、大いなるきっかけが得られる。

2016-09-26 10:38:07
shinshinohara @ShinShinohara

クララのおばあさんは家庭教師に一切口を出していない。自分でハイジに勉強を教えようともしていない。彼女が気を配ったのは、学ぶ動機づけ。意欲をもつきっかけ探しをハイジに促したこと。それがハイジの心の滋養となり、つまらなかった講義がたまらなく楽しくなった。おかずに出会った白いごはん。

2016-09-26 10:43:35
shinshinohara @ShinShinohara

クラスに一人「意欲専門」教師を配置したい。学習レベルがどうとか、成績を一切評価せず、子どもの学ぶ意欲、動機探しを一緒になって考える専門家。それだけに特化して、子どもたちに寄り添う存在。もしそうすれば、面白くもない授業や講義でも、「白いごはん」のようにモリモリ食べるだろう。

2016-09-26 10:48:13