片岡義男の英語指南書が掘り出し物

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uroak_miku @Uroak_Miku

1)小説家の片岡義男の本を昨日何冊か読んでみて感心しました。随筆集と英語フレーズ集です。

2016-09-28 15:47:18
uroak_miku @Uroak_Miku

2)まずこっちから紹介します。英語で日本語を考える 片岡 義男 amazon.co.jp/dp/4939138003/

2016-09-28 15:48:44
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3)「だいじょうぶだよ」はどうやって英語でいう?など、この手のフレーズ集なら本屋にいくらでも並んでいるのですが、この本はちょっと味わいが違う。(ちなみ Have faith! で「だいじょうぶだよ」と伝わる。「自信持って!」です)

2016-09-28 15:51:13
uroak_miku @Uroak_Miku

4)例えば「生みの親」の英訳として biological mother を挙げながら、こう解説する。「日本では『お腹を痛めて生んだ子』と言うように、産んだ女性の個人的体験として『生みの親』というけれど、英語では『生物学上の母親』つまりもっと醒めた感覚でいうのが面白い」の意の解説。

2016-09-28 15:53:42
uroak_miku @Uroak_Miku

5)この本は2000年刊行。今ならネット辞書で検索すればすぐわかるフレーズも多いけれど、文化の違いをそっと指摘する片岡のコメントがひとつひとつ味わい深い。

2016-09-28 15:55:58
uroak_miku @Uroak_Miku

6)もう一冊のおすすめはこれ。 日本語の外へ 片岡 義男 amazon.co.jp/dp/4480816003 随筆集。1997年刊行。五年がかりで編纂されたので日米貿易摩擦つまりバブル期の残照が色濃いものも多数。アメリカの討論番組に出演した日本人の英語がいかに奇妙に響くか論も。

2016-09-28 15:59:25
uroak_miku @Uroak_Miku

7)「外皮はいちおう英語だけど袋の中身はぎっしり日本語。日本語のロジックがわからないアメリカの視聴者には不気味な人種としか映らないだろう」と喝破。

2016-09-28 16:01:01
uroak_miku @Uroak_Miku

8)先ほど論じた togetter.com/li/1030105amazon.co.jp/dp/4816358080 バブル日本がアメリカで引き起こした痛々しいことばのディスコミュニケーションへの反省あって生まれた好著か。読んでて「あるある」連発。きっとバブル期に山ほどあった。

2016-09-28 16:12:11