子どもの学力以外にも、なんでも測定できる? 国立教育政策研究所「教育研究とエビデンス」を読んだ。

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イヌノオー@ @inunohibi

社説:学力テスト 「応用」の壁を越えるには - 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20161…

2016-10-03 15:32:07
イヌノオー@ @inunohibi

小学6年生と中学3年生を対象に実施されている学力テスト。これに過剰な競争やテスト対策が見られる、と懸念されている。

2016-10-03 17:15:10
イヌノオー@ @inunohibi

ニュースでは、生徒たちに向けて書かれたペーパー(檄文)に、「××県を追い越せ」「××県に負けて悔しくないのか」という、教育者にしては品のない文章が並んでいた。

2016-10-03 17:15:27
イヌノオー@ @inunohibi

テスト結果を指標にして教育政策を考えたり、改善を試みるはずが、テスト結果のために子供を勉強させるようになっている。

2016-10-03 17:15:53
イヌノオー@ @inunohibi

むかし日教組や日教組系の左翼知識人は、学力テストに強く反対し続け、それが一因となって長らく行われなかった。

2016-10-03 17:16:06
イヌノオー@ @inunohibi

理由は「競争を招く」「学校の序列化を招く」というもので、昔の私はそんな意見に、「学校もそこまでアホじゃないだろ」と思っていたが、もしかしたらアホだったのかもしれない。

2016-10-03 17:16:19
イヌノオー@ @inunohibi

競争をすれば、一応学力は上がる。「学力の経済学」がベストセラーになった中室牧子氏は、最近「林修先生の初耳学」というテレビ番組に出ていたが、そこでお小遣いで釣れば、子供は勉強するといっていた。

2016-10-03 17:16:49
イヌノオー@ @inunohibi

アメリカでは、成績上位の学校に政府が補助金を多くしたり、成績の上がらない学校に強制的な改善命令を出すらしい。批判がありながらも、アメリカの子供の平均的成績は上がり続けている。

2016-10-03 17:17:17
イヌノオー@ @inunohibi

お小遣いで勉強させるのは、効果があってもモラル的に好ましくない、と思う大人はいるだろう。もはや競争や序列化は、「効果があやしい」のではなく、大人がモラル的に好ましいと思うかどうか、の問題になる。

2016-10-03 17:17:38
イヌノオー@ @inunohibi

私は最近、国立教育政策研究所「教育研究とエビデンス」(2012年)という本を読んでいた。後藤和智氏の本で、ブックガイドの中に挙げられていたが、書名を検索して3ページくらい調べても、これといったレビューがない。

2016-10-03 17:18:02
イヌノオー@ @inunohibi

経験的に言って、ほとんど感想がない本は、読んでも面白くなかったり、語ることがない。そして取り寄せて読んでみたら、やっぱり面白くなかった。

2016-10-03 17:18:23
イヌノオー@ @inunohibi

全体的に言って、「こうだ」という結論を示すよりも、エビデンスを「集める」「普及する」といった課題を検討している本で、研究者以外にはあまり関係ない話だな。営業妨害になるけど、この本、お勧めできません。

2016-10-03 17:18:58
イヌノオー@ @inunohibi

まぁそれでも、いくつか面白い話もあって、たとえばさっき書いた、成績上位に補助金を出すアメリカの教育政策(322~324ページ)。

2016-10-03 17:19:15
イヌノオー@ @inunohibi

テストで計れる学力は、いかにもデータに基づくエビデンスがはじき出せそうだが、「測定できないものもあるのでは」という質問に、「研究方法が進歩していけば、たいていのことはできる」と答えていること。

2016-10-03 17:20:11
イヌノオー@ @inunohibi

「問題は測定が可能、不可能というよりも、政治、財源に関わるところにあります」あー、確かに日本でも、何かっちゅーと、財源、財源、うるさいからのー。

2016-10-03 17:52:39
イヌノオー@ @inunohibi

(350~352ページ)

2016-10-03 17:20:21
イヌノオー@ @inunohibi

無限に金があれば、すべてにわたる完璧なデータが集まるが…、限られた資源の中で、限られたデータで満足するしかない。だから研究者が強調するのは、「(大人が)何を知りたいのか」という大人社会の価値観。

2016-10-03 17:53:16
イヌノオー@ @inunohibi

イギリスでは教育の結果について、長期間にわたる縦断的な調査が行われている。子どものときだけではなく、成人した後も、性格、行動、態度に関する幅広いデータを集めている。

2016-10-03 17:20:56
イヌノオー@ @inunohibi

教育が子供の「将来」「未来」のために行われるのだったら、確かに成人後のデータは重要である。というか、そういう追跡調査もせず、「生徒の目が輝いている」といった風に教育実践の自慢がされすぎていた。

2016-10-03 17:21:15
イヌノオー@ @inunohibi

学力テストが過熱すると、競争があおられて害悪なのか。それもまたデータを集めてみれば色々わかるだろう。

2016-10-03 17:21:28
イヌノオー@ @inunohibi

教育研究とエビデンス −国際的動向と日本の現状と課題 大槻 達也 amazon.co.jp/dp/4750336076/… @amazonJPさんから

2016-10-03 17:22:20