地下水管理システムが本格稼働しても、豊洲市場の地下水位はなかなか下がらないかもしれない。

10/5,10/6の都議会答弁以降、ようやく地下水管理システムの状況が少しづつ明らかになってきています。 (ちなみに私は「盛土」には何らの問題もなかったと考えていますし、豊洲への早期移転に賛成です。)
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11/12(土)の専門家会議で、地下水管理システムには、地下水位を急速に低下させる能力はない
ことが公表されました。

このままでは、問題は長期化するでしょうが、都や専門家会議がどのような解決を目指しているかは、現時点ではわかりません。(専門家会議のノンビリ感が気になるところ。)

但し、12/14から、ピット内たまり水の排水が開始されました(3ヶ月程度で排水する計画とのこと。)

地下水管理システムは、地下水位が高いにもかかわらず能力の半分以下で稼働しています。
その理由は、井戸への流入量が少ないためのようですが、その原因は明らかにされていません。

11/12,12/10 専門家会議の議事録・資料が公表されています。(いろいろ重要)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/expert/

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

【更新】豊洲市場 観測井戸の地下水位1/17公表分まで) AP+1.8m以下(水色)が日常的に維持する水位。 (地下水管理システムは、10/14から24時間自動運転中。) 12/14にピットの水抜きを開始。 データ(xlsx)→ konstantin.cocolog-nifty.com/blog/files/Toy… pic.twitter.com/pSp5ig2jrW

2017-01-17 11:48:09
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

地下水管理システム放流量」(前7日平均、12/8まで) 11/12の専門家会議を受けて、5街区のみ建物まわりの揚水を停止。5街区の低下はそのためだろうけど、6,7街区も相変わらず低調である。 (データまとめは前ツイxlsx) pic.twitter.com/PZexn1bVze

2016-12-27 11:30:39
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

承前)「東京の日降水量」(2016/8/1~11/30) 10月の降水量は 96.5mmで平年(197.8)の半分程度、11月は139mmで、平年(92.5)よりやや多かった。この程度の降雨でも、地下水位はあまり下がらない。 pic.twitter.com/ivqI6gbwtw

2016-12-01 12:05:46
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【要旨】 これまでに明らかになったこと

■ 観測井戸の地下水位が公表(10/4~)
  http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/siryou/waterlevel/index.html
 
■ 11月の降雨による水位の急上昇は、観測井戸のフタから雨水が流入していたためと都から説明。
  (12/10 専門家会議にて説明)
  対策を実施したとの説明があったが、その詳細は不明。
 
■ 地下水管理システムの処理能力は、各街区の設備ごとに 200m3/日、3街区合計で 600m3/日
 
■ 地下水管理システムは、10/6時点で稼働率50%。しかしそれまでの稼働率はずっと低い
  (10月頃の「機能が低下している」という噂はデマ
  試運転開始は、5街区が8月上旬、6・7街区が9月上旬。
 
■ 将来的に、井戸の目詰まりが想定されており、定期的に洗浄が必要
  (10/6までに、井戸の目詰まりは起きていない。)

■ その後、10月下旬に、6街区ではポンプの目詰まりが見られたため、11月に清掃を実施。
  (11/12 専門家会議 議事録P.25参照)
  井戸の目詰まりではなく、ポンプのフィルターの目詰まりである点に注意。
  何ヶ所のクリーニングを行ったのかは不明。
 
■ 外構工事が終了し、雨水の地下浸透が抑えられれば、この能力(各街区 200m3/日)で十分なはず。
  (現在たまっている分を処理する余力がどれだけあるかは?
 
■ 地下水管理システムは、10月14日(金)から本格稼働(24時間自動運転に移行)。

■ 地下水管理システムの稼働状況(排水量:10/1~10/21)が情報公開。
  (10/25 やながせ都議ブログ)
  その後、11/12、12/10 専門家会議資料にて公表。
  但し、稼働状況が低い理由は明らかになっていません。
 
■ 地下水管理システムの維持管理費が「年間30億」という数字は、共産党都議会議員団が作成した文書
  の中にありますが、この数字の根拠は不明です。
  http://www.jcptogidan.gr.jp/wp-content/uploads/2016/09/2cea96d667ae50ef00612a3aedda692e.pdf
 (まとめ主は、おそらく何かの錯誤だろうと思っています。)

■ 10/15 第1回「専門家会議」の資料として、建物地下ピットの水位(9/12~10/13)が公表されました。
  http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/expert/index.html 
 
■ 10/15の専門家会議で「平田座長が地下水管理システムの稼働を止めた」というのはデマです。
  平田座長が認めなかったのは、地下ピットの水を直接抜く緊急的な対策のこと。地下水管理システムではありません。

■ 11/12の専門家会議を受けて、5街区では(5街区のみ)建物まわりの揚水を停止。(ピット内の地下水が下がりすぎないようにするため。)
 
■ 12/10の専門家会議を受けて、12/14~ ピット内の水抜きを開始
  (アルカリ性を中和後に、下水に放流。)
  3ヶ月程度かかる予定となっているが、排水量などの詳細は不明。

■ 10/27 共産党都議団の記者会見を受けて、井戸が目詰まりしている、というが流れていますが、現時点では「可能性がある」ということでしかないようです。
 
■ 揚水ポンプの運転は、揚水井戸の水位がAP+1.8mで起動、AP+1.3mで停止。
  (観測井水位ではなく、揚水井戸の水位で制御。)
  11/12の専門家会議で、7街区では、停止水位をAP+0.8mに下げていると公表。

■ 地下水位の管理は、竣工後10年以上経過した段階で(地下水の水質が安定していれば) 止めることも考えていたようです。
  (少なくとも2012年5月の時点では)
  但し現時点で、都がどのように考えているかは明らかにされていません。

■ それぞれの街区は、遮水壁で囲われていますが、
  道路側の遮水壁(鋼管)の高さは道路面(AP+約6.5m)ですが、
  護岸側の遮水壁(三層構造)の高さはAP+4.0mとなっています。
  (AP+4mを超える地下水は、護岸側に自然に流れ出るはず?)
 
 

地下水管理システムとは

(まずは、こちらに目を通しておくべき。)
 
■ 豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議 第18回(H26.11.27)資料
  「 地下水管理システムに関する説明資料 (842.2KB)」
  http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/pdf/pdf/gijutsu/siryo/18-3.pdf

 
10/5までの情報はこちら。

まとめ 豊洲市場の問題は、盛土の有無なんかではない。建物が竣工しているのに「地下水位の管理システムが」稼働していないことだ。 今のところ確定した情報ではありませんが、豊洲市場の土壌汚染対策の柱である「地下水位の管理」が、まだ稼働していないらしい。(都議会やメディアは、すみやかにこの件を確認するべき。) 95725 pv 714 29 users 120

 

10/4 地下水位が公表

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

豊洲市場:地下水位、HPで公開…4日から - 10/3 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20161… 都のHPアドレスが掲載されている。 リンク先の書いてある記事が一般的になるといいのに。

2016-10-07 10:28:59
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

.@TBDD_yahoo さんのコメント「本日より豊洲市場の地下水位を公開するとの事です shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/..」にいいね!しました。 togetter.com/li/1025314#c31…

2016-10-04 17:51:17
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

前RT:【重要】 10/4 東京都公表、「豊洲市場の地下水位」 shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/siryou/… 10/3 17:00時点では、AP+2.9m~5.0m超。同じ棟でも場所により差がある。

2016-10-04 17:54:39
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

補足)都の計画では、地下水位を AP+1.8mまで下げることになっている。 (砕石層の下端レベルは AP+2.0mだから、砕石層の下端より 20cm低いレベル。) これで、地下水位の管理は行われていなかった(もしくは不十分だった)ことが明らかになった。

2016-10-04 18:00:30
Harry @Harry97200880

『豊洲市場の地下水位分布の推定マップ-地球統計学による推定』amba.to/2dermxI 公開データでこれだけの分析ができるんだ。こういった分析結果と、今後の対応(早急に揚水し、二度と砕石層を超えないようする手段)を、東京都は判り易く公開すべき。 pic.twitter.com/scGLHPJ2bW

2016-10-05 22:04:51
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10/5 都議会答弁

Rosarinn @rosarinn

都議会やながせ都議の質問なかなか良かったけど、現市場長の答弁は ・盛土の高さ4.5mは都から提案したもの ・地下水管理システムの排水能力は3街区合計で1日当り600㎥ ・揚水機能の低下は井戸の目詰まりが原因 ・地下水上昇による盛土の再汚染は専門家会議で検討 と、かなり笑撃的だった

2016-10-06 00:40:05

   ↑ 翌日の議会答弁で、揚水機能は低下していたのではなく、稼働率が低かっただけ(これまで目詰まりは発生していない)と明らかにされています。

Rosarinn @rosarinn

豊洲市場40ヘクタールあるのに、地下水管理システムの排水能力は1日600㎥。この現実に唖然。

2016-10-06 00:46:30
水瀬秋【#反撃能力「保有」= #キシダ戦争法】 @biac_ac

twitter.com/rosarinn/statu… >豊洲市場40ヘクタールあるのに、地下水管理システムの排水能力は1日600㎥。 600(㎥)÷400000(㎡)=0.0015(m) ⇒1.5mm/日 年間では1.5×365=547.5(mm/年) 東京都 年降水量 1500mm

2016-10-06 08:58:00

   ↑ 「全ての雨水が浸透する場合(年平均値)」の1/3くらいの能力ということになる。

おときた駿(日本維新の会 政調会長・衆議院東京1区支部長) @otokita

おはようございます。今朝のTBSビビットでは、「豊洲新市場の地下水管理システムの受注業者は、条件を満たしてなかったのではないか?」という共産党の疑義に対して、直接取材で見事に反証。受注業者の日水コンの実績が確認されました。これぞ報道の役割。 pic.twitter.com/txhGgqywet

2016-10-06 09:13:03
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

【重要】地下水管理システムの排水能力、盛土の再汚染について 9/5 第3回定例会 録画映像(一般質問) gikai.metro.tokyo.jp/live/video/161… やながせ裕文 質問(6h37m~)に対する 中央卸売市場長(岸本良一)答弁(6h55m~) 【以下、市場長答弁】続く)

2016-10-06 11:07:08

    ↑ 9/5(誤)→10/5(正)

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

【市場長答弁01】 地下水管理システムの排水能力についてでございますが、地下水管理システムは3つの街区ごとに整備しており、合計で1日あたり600m3の排水能力を有しております。 続く)

2016-10-06 11:08:33
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

【市場長答弁02】 この排水能力につきましては、豊洲近傍で、過去140年間の降雨情報から、時間最大、1日最大、30日間最大の降雨におきましても、降雨時の管理水位である、AP+2.0m以下を保てるように設計をされております。 続く)

2016-10-06 11:09:17
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

【市場長答弁03】 現在、降雨等により地下水の上昇が見られておりますが、外構工事がほぼ終了し、今後、地下水への雨水の浸透が抑制されます。また、地下水管理システムも本格稼働いたしますことから、日常管理水位であるAP+1.8m(以下)で地下水を管理できるものと考えております。 続く)

2016-10-06 11:10:14
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

【市場長答弁04】 大規模な地下水管理の実績についてでございますが、豊洲市場の地下水管理システムは、約40haの敷地の地下水を管理し、浄化して処理を行う施設でございます。これと同等な規模の地下水の浄化管理をしている事例は把握しておりません。 続く)

2016-10-06 11:11:03
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