ドラゴン長門シリーズ【その９・予兆編】

ドラゴン長門＠連載用アカウント @doragon_nagato

提督「よし、みんな集まったな」 長門「どうしたというのだ提督、ここに皆を集めて…」 武蔵「乱交か？」 提督「全然違うわ！！もはやお約束か！！」 天龍「じゃあなんだよ？？」 提督「ああうん…ゴホン！実はビスマルクについてなんだが…」 #ドラゴン長門

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長門「あの羽女か？あれから姿を見ていないのだが…」 陸奥「なにかあったの？ヤった？」 提督「ヤってたまるか」 霧島「キスしました？」 明石「手をつなぎました？」 夕立「告白されたっぽい！？」 提督「コイバナか！！どれも違う！！」 #ドラゴン長門

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長門「ではなんだというのだ？」 陸奥「正直、それ以外のことが思い浮かばないのだけれど…」 提督「相変わらず脳内ピンクだなお前ら！いや、この際そこはいい…」 天龍「？　どうしたんだよ、そんな改まって…」 武蔵「…」 #ドラゴン長門

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提督「単刀直入に言う。ビスマルクは我が艦隊を離れることが決まった」 #ドラゴン長門

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霧島「えっ…」 長門「…くっ…ふふふ…ふはははは！……冗談だろうな提督？」 提督「いや、本気だ。本人たっての希望でな…」 長門「……今日は何日だ？」 提督「…言っとくが4月1日じゃないからな」 長門「……………え…じゃあ本当にか…？」 #ドラゴン長門

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長門「す、少し待て……あいつが！？辞めるのか！？この鎮守府をか！？」 陸奥「どうしたの姉さん？いつも羽女って邪険にしてたのに…」 長門「い、いや、それは、また違う問題でだな…」 夕立「なんだかんだ言って、仲良かったっぽい？」 長門「それだけは断じてちがーう！！」 #ドラゴン長門

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長門「とにかく！なぜヤツは辞めるというのだ！？提督は納得したのか！？」 提督「本人が決めたことだ。俺はその意思を尊重する」 長門「そ、そんな…ま、まさか…少しキツく当たりすぎた…のか！？だから辞めるなどと…！」 提督「え、いや、お前が思ってることとは違うぞ？」 #ドラゴン長門

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長門「待っていろ提督！説得しに行って来る！」 提督「は！？いや待」ﾊﾞｧﾝ！「ドアを壊すなよ！！」 天龍「あ～行っちゃったぜ姐さん…」 提督「まったく最後まで話を聞かないやつだな…！」 霧島「追いかけましょう！」 提督「だな…面倒事が増える前に…」 #ドラゴン長門

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夕立「でももう居ないっぽい？」 天龍「姐さん速いな…」 提督「しょうがない、手分けすか…とりあえずバラバラに探すぞ」 陸奥「わかったわ」 提督「じゃ、見つけたら連絡してくれ」 夕立「はーい！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ… #ドラゴン長門

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～そのころ工廠～ 明石「なるほど、そうですか…」 Bis 「ええ。悪いわね、成果を出す前に出ることになっちゃって…」 明石「そんなことないですよ？ほら、鎮守府とかよく壊してたじゃないですか」 Bis 「うっ…それはあの蜥蜴女が…ま、まぁ私のせいでも…あるけれど…」 #ドラゴン長門

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明石「ふふっ…冗談ですよ。鎮守府の修理なんてしょっちゅうですしね。気にしてませんよ」 Bis 「わ、私をからかったの！？」 明石「うふふ…すみません、提督と関わってから明るくなったと思いまして、つい」 Bis 「ふん！別に！いつもと変わらないわよ！」 ＃ドラゴン長門

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Bis 「…ま、まぁ、あいつに話して気持ちの整理が出来たわけだし、一応影響が無かったとは言えないことは認めるわ…一応よ！？一応！」 明石「分かってますよ。うふふふ」 Bis 「な、なによその意味有り気な笑顔は！さっきも言ったけど私は別に」ﾊﾞｧﾝ!!「羽ェ！！！」 #ドラゴン長門

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Bis 「！？　あんた、蜥蜴！？っていうか誰が羽よ！！」 長門「ええいそんなことはどうでもいい！！貴様、辞めるというのは本当か！？」 Bis 「そんなこと、あんたには関係ないでしょ！」 長門「関係あるないの問題ではないのだ！！」 明石「あぁ、ドアが…」 #ドラゴン長門

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長門「とりあえず今一番言いたいのは！私がちょ～っと冷たくしただけで辞めるとはどういうことなのだ！？」 Bis 「はぁ！？誰があんたのせいで辞めるなんて言ったのよ！」 長門「今まで何してたのか知らんが急に辞めると言われればそれ以外浮かばんわ！！」 #ドラゴン長門

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長門「とにかく考え直せ！今ならまだ間に合うぞ！」 Bis 「なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないのよ！」 長門「そっそれは…私のせいで貴様が辞めたとなればバツが悪いだろう！」 Bis 「だぁからあんたのせいじゃないって言ってんでしょうが！」 #ドラゴン長門

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長門「意地を張っている場合ではないだろう！！提督には私も口添えというものをだな…」 提督「だぁぁぁもう話拗れるからやめろお前ェ！！」 Bis 「あ！提督！こいつになんて言ったのよ！」 長門「おお聞いてくれ提督！今説得を…」 提督「だから人の話を最後まで聞け！！」 #ドラゴン長門

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長門「…へ？」 提督「確かにビスマルクは艦隊を離れるが、艦娘までは辞めないんだ」 長門「な、なに！？ということは転属か！？」 提督「転属…とはちょっと違うな…」 長門「な、なんだ、違うのか？」 #ドラゴン長門

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提督「ビスマルクが行くのは艦娘養成学校…つまり、学生に戻るんだ」 長門「が、学生に！？なぜだ！？」 提督「まぁ、そうだな…言っちゃえば、自分を見つめ直したいみたいだ」 Bis 「…！？」 提督「本人曰く、一からまた学びなおしたいって言ってきてな」 #ドラゴン長門

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提督「『艦娘としての覚悟を見つめなおすために学生からやりなおしたい。今度は認めてもらいたいとかじゃなくて、私にその資格があるか知りたい』…って」 長門「…ほぉ…こいつが…」 Bis 「…！！」 提督「そうだ。だからこそ俺はその意思を尊重し、見送ることに決めた」 #ドラゴン長門

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提督「その悩み具合の深刻さといったら、雨が降ってる中でも猫に相談するぐらいなんだぞ！」 Bis 「…！！！？」 長門「ほ、ほぅ…ﾌﾟｯ…ね、猫にか…ｸｯ…」 提督「なにを笑ってるんだ！その上で出た結論だ！立派な答えだろ！」 長門「いや、なに、悪かった悪かった…」 #ドラゴン長門

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長門「…しかし、その結論に至るまでが少々長すぎではないか？」 提督「何言ってるんだ、生死に関わる問題を苦悩して考えた末での結論だぞ」 長門「…確かに、な。疎かにしてはならん問題だ」 提督「だろ？ビスマルクだって必死に考えてたんだ。なぁ、ビスマルク。…ビスマルク？」 #ドラゴン長門

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Bis 「…！！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ 明石「あーあー…」 提督「な、なんだ、どうした、そんな震えて…」 Bis 「このっバカーーーーーーーーーーーーー！！！！！！」 #ドラゴン長門

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提督「え！？なんで！？なんで俺怒られるの！？」 Bis 「怒るに決まってるでしょ人前で昨日のことを包み隠さずに言うなんて！！！デリカシーないの！！？」 提督「うえええ！？俺は立派になったなぁって感心して、むしろ褒めてるのに！？」 Bis 「余計なお世話よ！！」 #ドラゴン長門

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Bis 「しかも！！よりによってこの蜥蜴女にまで…！！」 長門「いやいや～立派な決断だと思うぞ～」ﾆﾔﾆﾔ Bis 「こ、こいつぅ…！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ 長門「丸くなったなぁ、丸くなったとも。うんうん」ﾆﾔﾆﾔ Bis 「そのニヤケ顔やめなさい腹立つわねぇ！！」 #ドラゴン長門

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明石「まぁまぁ、提督だって悪気があって言ったわけじゃないですし」 Bis 「それにしたってコイツの目の前で言うってことに悪意を感じるんだけど！」 明石「う～ん…確かに提督のデリケートの無さは私も知ってますけど…」 提督「え！？俺なの！？俺が悪いの！？」 #ドラゴン長門