- Uroak_Miku
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まとめを更新しました。「ウォルトはどうしていつもミッキーの手を握り続けるのか」 togetter.com/li/1037407
2016-10-17 07:31:031)同一主人公による連載漫画は1896年にアメリカの新聞日曜版で始まった『ホーガン横丁』だという例の話をまたします。またです。 pic.twitter.com/Hy7G3v2bq1
2016-10-17 07:49:322)はげの男の子がいますね。もともとは別の作品のわき役でした。これは1895年に描かれた、同一作者による別作品。いますねはげの子が。この子が新聞まんがの世界に入ってきた。 pic.twitter.com/WZoIffH7u5
2016-10-17 07:52:134)ここで論じたとおりです。 まんがとは飛行機のコクピットである - Togetterまとめ togetter.com/li/1037352
2016-10-17 07:55:165)コマは違っても描かれる人物は同一の人間、というのはさらに画期的でした。むろん『ホーガン横丁』以前にもそういうのはもうあったのですが、コマの下に説明書きがあって、それが保証となって「ああ同じ人物なんだな」と読者には説明された。 pic.twitter.com/JRj7jdsOD2
2016-10-17 07:56:556)『ホーガン』はそういうのを捨てた。代わりに主人公の胴体に本人の内声を書き込んで「ほら同一人物だよ」と説明した。 pic.twitter.com/l7L4mxxFN0
2016-10-17 07:57:548)たとえば皆さんの目の前にピアノの鍵盤が並んでいるとイマジンしてください。そして適当に指をばーんと置いてみてください。じゃん、じゃん、じゃんとどの鍵盤でもいいから拍子をとって音を出してみるのです。
2016-10-17 08:14:039)小さい子どもがよくやるあれです。音楽には聞こえない。クラスターというのですか、音の塊がでたらめに順に飛び出してくる。
2016-10-17 08:15:0610)ところがある法則にそって音を選んで、じゃん、じゃん、じゃん、じゃんと拍子をとって鳴らすと、そこに「時の流れ」を感じないでしょうか。
2016-10-17 08:16:1211)何かお気に入りの曲があって、その和声だけ弾いてみるのです。旋律は外して。それでも「時の流れ」を感じませんか。
2016-10-17 08:17:3412)子どもがでたらめに音の塊をじゃん、じゃん、じゃん、じゃんと鳴らすのは騒音の連発なのに、ある法則にそった音の塊をじゃん、じゃん、じゃん、じゃんと続けていくと「時の流れ」が生まれる。
2016-10-17 08:18:4914)映画『戦場のメリークリスマス』のサウンドトラックにはピアノ演奏版があります。『CODA』というアルバム名で現在も手に入ります。これが面白い。旋律があって和声はでたらめなのに曲にきこえる。「時の流れ」を感じる。そういう曲がいくつか収録されている。あのテーマ曲ではなくて。
2016-10-17 08:21:3315)ここで視聴できます。e-onkyo.com/music/album/md… 旋律はあっても和声進行がでたらめ、それでも曲に聞こえる不思議な曲がいくつかあります。楽譜を分析してもよくわからなかった。
2016-10-17 08:26:1118)音楽論に脱線してしまったので戻します。美術館にいけば絵が並んでいますが、そこに時の流れを感じはしないはずです。『ひまわり』と『モナリザ』が並んでいてもそこに時の流れは感じないでしょう。
2016-10-17 08:29:4119)ところがこれは「時の流れ」というか「時の経過」を感じる。よく考えたら不思議ですよね。 pic.twitter.com/WNYGMAwpop
2016-10-17 08:30:3120)はげの男の子が「時の経過」を演出しているのです。でたらめな音の塊がじゃん、じゃん、じゃんと連なるのではなく、ある和声進行が成り立っている。
2016-10-17 08:32:2721)この場合は和声が進行していない。ワンコードの曲。ところがはげの男の子がメロディ(旋律)の役柄となって「時の経過」を生み出しているといえます。
2016-10-17 08:33:5022)旋律がしっかりしていれば和声進行に飛躍があっても曲は成り立つ。まんがはそうやって次第にコマからコマへの飛躍が大胆になっていった。 pic.twitter.com/t5xxg6v0ib
2016-10-17 08:35:5423)「キャラクター」がしっかりしていればコマからコマへの飛躍、破たんがあっても「時の経過」すなわち「物語」が成り立つ。
2016-10-17 08:37:1624)思うのですが『ホーガン横丁』の連載開始で「キャラクター=旋律」の方法論が編み出されていったのは、映画というメディア誕生と発展と時期的には一致するんですよ。
2016-10-17 08:39:34