将棋ジャーナリズムとは何か。どうあるべきか、そもそも何なのか。

三浦事件に関する、将棋連盟の広報、各種公式棋戦の主催者でもある新聞社とNHKの報道、それと関係のないテレビ局による野次馬的低質報道、そして第三者の立場から鋭い後追い報道をした文春と新潮。 そうした一連の報道の流れを前提として、将棋連盟公式ネット中継の立ち上げに関わったフリーライターの松本博文さんと、将棋観戦記者の後藤元気さんのツイートから。 個人的には、立花隆の『田中角栄研究』に対する新聞記者の反応というのを想起しました。
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mtmt @mtmtlife

松本博文/将棋ライター/Yahoo!ニュースエキスパート/AERA「棋承転結」連載中/東大将棋部OB/将棋クエスト10分七段/詰めチャレ七段/第6・7回将棋文化検定、全コース最高点/ツイート、リツイート多め/山口県蓋井島出身/洋菓子職人の妻、よく食べる10歳男子の3人暮らし

https://t.co/buUXMqL4TD

mtmt @mtmtlife

文春砲とか、地下クイズかよ、と思いながら、今日の昼、早刷りを読ませてもらった。将棋界全体の負けだろ、これは・・・

2016-10-19 17:13:58
mtmt @mtmtlife

将棋ジャーナリズムが将棋界の不健全なものに対して如何に無力であり、単なるあだ花に過ぎなかったかを、私たちは身を以て体験し痛感した。

2016-10-19 22:16:36
mtmt @mtmtlife

今回の文春砲、冒頭から羽生三冠のメールの文面の掲載で、のけぞった。「文春の中の人はハッカーなの? それともエスパーなの?」と一瞬思ったが、普通に考えれば、誰かがリークしてるんですよね。

2016-10-20 00:06:35
mtmt @mtmtlife

「文春砲」と言ってもなんとなく、それほど近くはない世界で炸裂する大砲だと思っていた。身近な世界が被弾してみて、改めて、よくもわるくも、その圧倒的な取材力を認識させられる思い。

2016-10-20 11:07:12
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mtmt @mtmtlife

@Arihara_Yoshio 週刊誌が報道のプロ、というのはわかります。しかし、普段から長く将棋界に接し、事情もよくわかり、圧倒的にアドバンテージがあるはずの将棋マスコミ(広い意味での)の側から、なぜこうしたことの一片でも自主的に報道されなかったのか、という思いはあります。

2016-10-20 11:19:40
将棋パイナップル2.0 @shogi_pineapple

芸術家がその作品に全身をぶっつけていくように、盤上に自分を打ち込めたら――だが私がどんなに対局中に一生懸命指しても、その後にはやはり恐ろしい空虚がきた。そして、苦闘の末作った棋譜は、観戦記というありあわせのボロを着せられ、死骸のように新聞に載って、捨てられた。(山田道美)

2014-09-19 18:04:27
将棋パイナップル2.0 @shogi_pineapple

文学趣味のかかった観戦記者達は、内心山田の言い分をもっともと思った。しかし、どう書けばよい、というのだ? うっかりありのまま書いて棋士の機嫌を損ねたら、すぐ首が飛ぶ。当時、観戦記を書くのは、棋界のなかでは最高に率のいい仕事だった。(河口俊彦『大山康晴の晩節』)

2014-09-19 18:08:21
将棋パイナップル2.0 @shogi_pineapple

割りのよい仕事は手放せない。そこでとったのは、徹底的な無視だった。山田の文など読まなかったふりをした。そうして今日に至るまで、観戦記は何も変っていない。それどころか、年々おもしろくなくなっている。(河口俊彦『大山康晴の晩節』)

2014-09-19 18:08:34
将棋パイナップル2.0 @shogi_pineapple

近頃「永田町の論理」なるものに私達は呆れ返ったが、同じく「千駄ヶ谷の論理」なるものも確固としてある。社団法人日本将棋連盟を、自分達プロだけのための団体と考え、余計な口を出さんでくれ、の意識がある。(河口俊彦『新・対局日誌』第4集)

2014-03-27 11:24:39
将棋パイナップル2.0 @shogi_pineapple

素人が自由に勝手なことをいえるのは羨ましい。囲碁、将棋は権威主義のかたまりで、素人談義をバカにするか、顔をそむけるのである。(河口俊彦『新・対局日誌』第5集)

2014-03-27 11:25:27
将棋パイナップル2.0 @shogi_pineapple

悪意なんかこれっぽっちもなく、悪く書いたつもりもないのに、文句がつく。私にしたって、どう答えたものか途方に暮れたことがしばしばあった。そんな事情があれば、観戦記はどうしたって、当たり障りのないものになる。(河口俊彦『将棋界奇々快々』)

2014-03-27 11:26:29
将棋パイナップル2.0 @shogi_pineapple

将棋界は、実態が語られることのすくない世界である。正の部分はしっかり伝えられるが、負の部分はおおい隠されてしまう。(河口俊彦)

2014-03-27 11:27:45
将棋パイナップル2.0 @shogi_pineapple

将棋連盟という団体は、人格者ばかりの集まりとも思えない。それがみなよく書かれるのは、すなわち「と金」タブーのなせるわざであろう。私もその一員だから心苦しいが、他からの批判を一切許さないという、きわめて偏屈な団体は、将棋連盟ぐらいしかないのではないか。(河口俊彦「プロ将棋の世界」)

2014-03-27 11:28:24
将棋パイナップル2.0 @shogi_pineapple

将棋界は、妙に権威にへつらうようなところがある。(河口俊彦『新・対局日誌』第4集)

2014-03-27 11:29:08
将棋パイナップル2.0 @shogi_pineapple

観戦記にクレームがついたとき、内容を判断して「冗談じゃない、編集権はこちらにあるんだ」と突っぱねる編集者は少なかった。多くは、書かれていることはおかしくない、と思っても、棋士側の言い分を通して、次からは観戦記者を代えたのである。(河口俊彦『将棋界奇々快々』)

2014-03-27 11:30:07
将棋パイナップル2.0 @shogi_pineapple

古来より、独裁者への諫言は、聞き入れられたためしがないし、よい結果を生んだことはないが、それを承知で書くあたりが、(東公平という観戦記の)第一人者の気骨というものだろう。(河口俊彦『将棋ジャーナル』1985年8月)

2014-09-24 16:08:48
gotogen @gotogen

将棋の観戦記者・ライター。NHK将棋講座テキストの編集なども担当してます。

https://t.co/OcUq8hrPDN

gotogen @gotogen

保坂和志さんのHPから。創作ノート『羽生 21世紀の将棋』。将棋ジャーナリズムについて厳しく書かれていますね。k-hosaka.com/note/comment/h…

2016-10-20 20:48:58
gotogen @gotogen

将棋ジャーナリズムは難しい問題ですが、速報性(スクープ性)を求められ、矢継ぎ早に新しい情報や見解を出していかなければいけない記事と、思慮や推敲を重ねて形にしていく文章は同列ではないと思ってます。現状は後者のスタンスで書かれた文章が発表される場が少ない、というのが実感です。

2016-10-20 20:54:50
gotogen @gotogen

たとえば今回の三浦九段の一件はかなり前から問題視されており、何人か集まればだいたいその話題になります。はっきりと疑念や不満を言って感情を露にする棋士、それを諌める棋士、何も口にせず眉をひそめる棋士…その誰もが、言いようのない不安と戦っているように感じられました。

2016-10-20 21:22:00
gotogen @gotogen

三浦九段の出場停止が発表された日が境だとすると、その前にも後にも様々な情報が入ってきていますし、その真偽を考え続けています。現状自体はいくつか考えていた想定のひとつですが、実際に起こったことによって受けたショックは想定外で、自分でもびっくりしました。

2016-10-20 21:34:16
gotogen @gotogen

今はそれぞれの立場で懸命に考え、行動していると思います。世間が情報を求めるのは当然ですが、情報をどのように開示するか、しないかは個々もしくは所属元の判断。今回は棋士全体が当事者なので慎重になるのは仕方ない。僕は僕で考え、行動し、もしかしたら後で長い文章を書くかもしれません。以上。

2016-10-20 21:41:27
gotogen @gotogen

いまいち将棋ジャーナリズムというものがピンと来ないな。たとえば、こういうのは将棋ジャーナリズムなんだろうか。僕が8年前に書かせてもらった朝日杯▲佐藤康-△郷田戦の観戦記です。asahi.com/shougi/asahi01…

2016-10-20 23:05:59