茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1923回【文章を良くするには、感覚を研ぎ澄ますことである】連続ツイート

2016.10/21 茂木健一郎氏 【文章を良くするには、感覚を研ぎ澄ますことである】連続ツイート …大切なのは、文章を「クオリア」としてとらえる、その精度だと思う。論理性や流れも大切だが、それらを含めて、文章の表現や流れを、「感覚」においてとらえて、それを研ぎ澄ますようにすると、良い文章が書けるようになる…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1923回をお送りします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

2016-10-21 07:37:52
茂木健一郎 @kenichiromogi

今朝の「脳なんでも相談室」lineblog.me/mogikenichiro/… で、文章についてのご質問があった。回答したこと lineblog.me/mogikenichiro/… に少し補足したい。

2016-10-21 07:39:45
茂木健一郎 @kenichiromogi

大切なのは、文章を「クオリア」としてとらえる、その精度だと思う。論理性や流れも大切だが、それらを含めて、文章の表現や流れを、「感覚」においてとらえて、それを研ぎ澄ますようにすると、良い文章が書けるようになる。

2016-10-21 07:42:11
茂木健一郎 @kenichiromogi

三島由紀夫の「文章読本」では、遠野物語でおばあさんの幽霊が出て、その着物の裾が炭取りにあたってくるくる回る、という場面を激賞しているところがあるが、これも、異界が現実に接触するという「クオリア」における卓越なのである。

2016-10-21 07:43:33
茂木健一郎 @kenichiromogi

以前、文學界で文章についての連載をした時(「脳のなかの文学」)amazon.co.jp/%E8%84%B3%E3%8… の主なテーマも、文章のクオリアであった。読み味などにフォーカスすると、良い文章がわかるし、書けるようになる。

2016-10-21 07:44:48
茂木健一郎 @kenichiromogi

英語も同じで、文法などの知識よりも、英語の読み味、聞き味が感覚として区別できるようになると、英語力が上達する。クオリアとして、これは良い、おかしい、と区別ができるようになると、間違わなくなる。何よりも、リアルタイムでその判断ができるようになる。

2016-10-21 07:46:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

文章を良くするとは、つまりは、感覚の問題であるということさえわかれば、あとはさまざまなことに応用が可能になる。感覚を研ぎ澄まして、よりよい方向に進む、というアプローチで解決できることは、この世界に実に多い。

2016-10-21 07:47:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1923回「文章を良くするには、感覚を研ぎ澄ますことである」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。

2016-10-21 07:47:34