「この素晴らしい世界に祝福を!」を読んで考えた「異世界転生チーレムが批判される理由」
はい、以前togetter.com/li/933858という「いくつか読んだなろう系作品からかんじたことまとめ」を上げたものになります。
2016-10-23 21:13:27今回は、このまとめの中で触れられていた #角川スニーカー文庫 のこの素晴らしい世界に祝福を! の1巻を読んで思うことがあったので吐き出していこうと思った次第です。
2016-10-23 21:14:50でも読み終えた後「何かが物足りない……これでは続巻を買う意欲がわかない……」となってしまいました。自分の中のそれを掘り下げてみたというのが今回のまとめになります。
2016-10-23 21:16:49じゃあ何が「この素晴らしい世界に祝福を!」に足りないのか…… 私の読んでいたほかのラノベと比べてみた結果、ある事実に気が付きました。それは「主人公が苦しんでいないこと」です。
2016-10-23 21:18:02この素晴らしい世界に祝福を! の基本はまとめで紹介してくれた人が言うように「なろう系異世界転生小説へのテンプレ」を利用したパロディ作品です。
2016-10-23 21:21:06この素晴らしい世界で祝福を!は異世界転生モノのパロディなのですが、パロディなので壮大な目的とか戦いとかそんなの全部おっぽり出して「お気楽異世界生活」をっ満喫するのが主な内容なんですね。
2016-10-23 21:22:25んで、「基本」どころか「全部」お気楽異世界生活なので、「勝利のスパイスとしてすら」主人公が苦労する、悩む描写がありません……(前述のまとめのコメによれば今はそういうのが受けるらしいのですが……
2016-10-23 21:23:29例えば #ダッシュエックス文庫 の「六花の勇者」なんて毎回毎回その間担当のキャラが死ぬほど悩んで苦しむし、5・6巻なんていくら地上最強の男とはいえアドレットをちょっと痛めつけすぎやしませんかね???って感じですよ!
2016-10-23 21:25:43#講談社ラノベ文庫 を見直すきっかけになった百億の魔女なんて登場人物全員「私は何のために生きている・戦うのだ?」って悩みますがなー。
2016-10-23 21:26:57#MF文庫J で読んでる魔弾の王と戦姫だって、主人公は悩むし、戦場の悲惨なグロ描写が毎回ついてきてて、名のない人物がいっぱい死んでるよ!
2016-10-23 21:27:53とまあ「勝利を盛り上げるスパイス」にすぎないかもしれませんが、基本的に「主人公が苦しむ描写」というのが一定の割合でライトノベルとはいえ入っているんですよ。
2016-10-23 21:31:23なのでおそらく「なろう系異世界転生チーレム」への漠然とした反発ってのは色々あるでしょうがその中の大きいものの一つに「作品内で主人公が苦労しない・悩まない」ことへの反発があるのではと思った次第。
2016-10-23 21:32:57「フィクションの中で主人公が苦しむ・悩む」ってのは私の先ほど参考として作品をいくつか挙げたように、必要なものだと私は思っているんですね。だってそのほうが楽しいじゃん!盛り上がるじゃん!
2016-10-23 21:34:38「フィクションの中で主人公が苦しむ」ってのがたとえカイジの会長の言うような「安全(セイフティ)という愉悦」かもしれませんが、一般論として読んでいて楽しいと私は思うんですよ!
2016-10-23 21:36:04ただ、私の個人的な感想として、この素晴らしい世界に祝福を! を読んだときに「この主人公何も悩み苦しんでないじゃん!?」ってすごい言いようのないいわかんを感じたんですよね。
2016-10-23 22:10:50その辺を考えると、「勝利を盛り上げるためのスパイス」とかそういうレベルを超えて、「フィクションの中で自分が苦しむこと」ってのは特殊な意味があるのではないか、そしてだからそれのない異世界転生チーレムは批判されるのではないかと漠然と直感的に感じた次第。
2016-10-23 22:12:35でもこれに答えるには「そもそも人は何のためにフィクションを読むのか」って壮大な問いに答えないといかん……私の手には余るぞ……誰か教えてくだしゃーい……(なお私、文学部で学士もらった模様><
2016-10-23 22:14:27ああああ、結局デカい口叩いておきながら、いい加減な幕切れになってしまった、すいません……でも一応togetterにまとめはあげます、はい。
2016-10-23 22:20:42