安斎育郎さんという人について「事態を侮らず 過度に恐れず」

放射線防護学者で反原発を主張し続けてきた立命館大学名誉教授の安斎育郎さんの考えを原発事故後取材を続けてきた@toriiyoshikiさんがつづったもの。(2016年3月〜)
5
toriiyoshiki @toriiyoshiki

先日、放射線防護学者の安斎育郎さんらのプロジェクトで福島市に同行して改めて痛感したのは、除染後の0.3μSv/hほどの空間線量で小数点以下二桁の数値の上がり下がりに一喜一憂している人の多いこと。拭いきれない不安感に苛まれて生活している人がまだたくさんいらっしゃるのだ。

2016-03-28 08:59:31
toriiyoshiki @toriiyoshiki

そして、被ばくを少しでも減らすための手立て…簡単な除染(汚染土の除去)やコンクリートブロックなどを使っての遮蔽、あるいは居場所や寝室の変更などのアドバイスを行う。そこまでやって、ようやく住民はホッと一息をつく。それが現実。居丈高に「科学」を叫んでみても、不安を募らせるだけである。

2016-03-28 09:13:44
toriiyoshiki @toriiyoshiki

安斎さんは東大医学部で様々な嫌がらせにあいながらも反原発を貫いてきた方である。しかし、結果として原発事故を食い止められなかった責任は自分にもあるという。福島の住民に寄り添った行動は、贖罪であり、専門家に対する失われた信頼を回復するための地道な努力である。

2016-03-28 09:25:55
toriiyoshiki @toriiyoshiki

1+1は誰が計算しても2になるはずだ。しかし、原発事故の結果、専門家がいくら「正解」を主張しても住民に信用してもらえないケースが増えたと安斎さんはいう。専門家の多くが「原発事故など起こるはずがない」、事故が現実になると「メルトダウンなどあり得ない」と主張してきたから当然である。

2016-03-28 09:31:35
toriiyoshiki @toriiyoshiki

1+1は2だと言って住民に信頼してもらえる専門家になりたい、と安斎さんはいう。そのためには住民と同じ場所に立って、彼らの不安や悩みと向き合う気が遠くなるような気長な努力が必要だとも。事故後6年目のいま、安斎さんらの活動の意味をもう一度きちんと伝える必要があるとぼくは考えている。

2016-03-28 09:36:42
toriiyoshiki @toriiyoshiki

原発事故の結果、ふるさとに住めなくなった住民の思いについては、彼らの再稼働に対する危惧も含めて、10月に放送する「ETV特集」で扱うつもりでいます。…最後は宣伝でしたw

2016-09-01 12:59:18
toriiyoshiki @toriiyoshiki

放射線防護学者の安斎育郎さんから、かもがわ出版より刊行予定の「被ばくカット・マニュアル」の原稿をいただいたので、新幹線のなかで読みながら京都に向かっている。きょうは京都で安斎さんへのインタビュー。

2016-09-14 14:15:56
toriiyoshiki @toriiyoshiki

先週、放射線防護学者の安斎育郎さんら「福島プロジェクト」に随行して飯舘村に入りました。いまも高い線量が残されている比曽地区の、帰還に向けた高すぎるハードルについて、現状報告をブログに書きました。お読みください。…「飯舘村からの報告」toriiyoshiki.blogspot.jp/2016/09/blog-p…

2016-09-20 11:26:52
toriiyoshiki @toriiyoshiki

来週放送のETV特集「事態を侮らず 過度に恐れず」のナレーション録りが終わった。放射線防護学者の安斎育郎さんら「福島プロジェクト」の活動を一年にわたって追ったもの。テーマがテーマだけに医療被ばくについても話題になった。今朝からのぼくの呟きとは関係なく、偶然、雑談をするなかで。

2016-10-14 18:00:05
toriiyoshiki @toriiyoshiki

明日放送のETV特集「事態を侮らず 過度に恐れず 〜『福島プロジェクト』の挑戦〜」について、ブログに書きました。「安全」と「危険」の二元論を超えて、現実を客観的に見つめようという放射線防護学者・安斎育郎さんらの試みを記録しました。toriiyoshiki.blogspot.jp/2016/10/blog-p…

2016-10-21 23:22:36