【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第110話「偽手紙」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」01】 第110話でございます。 前回、程昱が苦心の末、徐庶の母の文字のクセを盗み、偽手紙を作成しました。その手紙が新野の徐庶のもとに届けられます。手紙を持ってきた男は徐庶のことを偽名である「単福」と呼んでいます。あくまで単福として仕事中。

2016-10-26 12:38:12
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」02】 母からの手紙と聞いて顔色を変える徐庶。もしや母の身に何かあったのかと心配する徐庶。手紙を受け取ると、紛れもなく母の手紙だ、とこれが偽手紙だとは露ほどにも思っていません。程昱の偽装工作は完璧でした。

2016-10-26 12:40:03
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」03】 徐庶が手紙を読むと、母が都に呼び出され、子が逆臣に仕えたことをとがめられたが、程昱により助けられ今は安楽に暮らしていると。年老いた身の一人暮らしはさびしいから一日も早く戻ってきてくれ、という内容でした。

2016-10-26 12:41:50
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」04】 思えば、役人に追われる身となった後は家にも近づけなかったため、母親の姿を見ることも叶わなかった徐庶。これまでの親不孝をわび、すぐにでも母のところに戻る決意をします。夜が明けると早速玄徳のもとに行く徐庶。

2016-10-26 12:44:21
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」05】 徐庶は玄徳に自分の素性を明かし、母からの手紙を見せ、暇乞いをします。ある日突然現われ召し抱えろといい、今は去らせろという勝手な申し出は百も承知。しかし、老い先短い母にせめて老後だけでも安心させてやりたいと涙を流す徐庶。

2016-10-26 12:46:27
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」06】 玄徳も親孝行のためなら、当たり前のことと、徐庶に行って母を安心させてあげなさいと、徐庶が去ることを許します。自由のきく身になったらまた帰ってきてくれという言葉も添えます。徐庶は礼を言って、すぐに支度をさせてもらうと退出します。

2016-10-26 12:48:46
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」07】 そのやりとりを聞いていた孫乾。孫乾は行かせるのに反対だと言います。徐庶は新野の軍事兵力、備えの全てを知っている軍師です。これが曹操の耳に入ったらどうするのかと。たしかに、敵対する曹操に知られてはいけない機密情報が漏れる危険が高い。

2016-10-26 12:51:25
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」08】 さらに、徐庶をここに止めておけば、曹操は必ずや徐庶の母親を殺すだろうから、そうなれば徐庶は曹操に復讐の念を燃やすだろうとまで言います。それを聞いた瞬間、玄徳は顔色を変え「だまらっしゃい!」と一喝。

2016-10-26 12:52:58
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」09】 人にその母を殺させその子の感情を利用するなど、君主たるもののすることではない、このことのためにこの玄徳が滅ぶ日を招くとも、そんな真似は断じて出来ぬと言う玄徳。孫乾は、愚かなことを申しましたと頭を下げます。

2016-10-26 12:56:27
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」10】 わかればよい、と孫乾の行き過ぎた発言を許す玄徳。さあ、皆で気持ちよく見送ってやるのだ、言うと、孫乾ははっ、と答えます。 その後、別れの宴とかをやったかどうかはわかりませんが、玄徳は徐庶を見送るために城外まで馬で出かけます。

2016-10-26 12:59:02
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」11】 この玄徳が乗っていたのは的盧ですね。玄徳と徐庶は道すがら、これまでの思い出などを語っていたのでしょうか。人間、恩愛の情にはつくづく弱いものです、と徐庶が言えば、母の恩は海より深いと申すからな、と答える玄徳。

2016-10-26 13:00:56
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」12】 徐庶が、もうここで結構ですと言うと、玄徳はもう少し送らせてくれぬかと。しかし、それではキリがないと言う徐庶。いよいよ別れの時が来ました。徐庶を手放すことに未練があるという玄徳に対し、自分よりすぐれた賢者を召し抱えてほしい、と徐庶。

2016-10-26 13:03:36
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」13】 徐庶は見送りにきてくれた、関羽、張飛、趙雲、孫乾らにも礼をいいます。趙雲、樊城の守りを任されてたんじゃなかったっけ?まあ、細かいことは置いといて、徐庶は自分が去った後も力を合わせて忠義に励み、名を末代まで残すよう祈ると言います。

2016-10-26 13:06:50
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」14】 関羽が、達者でな、といい、張飛が、おふくろさんを大切にしなよ、というと涙を浮かべる徐庶。さらば、と言う言葉を言うと、振り返ることなく馬を走らせます。玄徳は、惜しいとつぶやき、徐庶の姿が見えなくなるまで見届けるのでした。

2016-10-26 13:08:30
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」15】 名残惜しそうに徐庶が行った先を見つめる玄徳。関羽が気持ちはわかるがどうにもならぬこと…、とそろそろ引き揚げるように促します。トボトボと帰る玄徳一行ですが、後ろからおーい、おーいとの声が。見ると、なんと徐庶がやってきました。

2016-10-26 15:10:01
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」16】 涙の別れからすぐに戻ってくるというのはちょいとバツが悪い気がしますが、玄徳がいかがいたしたと尋ねると、徐庶は気が動転していて申し上げるべきことを忘れていたと言います。もう、徐庶さんのあわてんぼうめ。

2016-10-26 15:11:34
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」17】 徐庶は、襄陽の街から西に二十里離れたところに隆中という村があり、そこに大賢人が住んでいるから会いに行けと言います。徐庶の置き土産だと言って去ろうとしますが、玄徳は待てと言います。また言い忘れがあってはたまりません。

2016-10-26 15:13:37
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」18】 隆中に大賢人ありという噂を聞いたことがない、という玄徳に対し、徐庶は、その方は交わる人も限られ、彼を知る者はごくわずかだと言います。なぜ、知っているかというと、徐庶がその限られて付き合う一人だからと。

2016-10-26 15:15:11
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」19】 徐庶とその大賢人を比べたら?という玄徳の問に、徐庶は自分など足元にも及ばないと言います。徐庶でさえ素晴らしい軍師なのに、それほどの大人物なのか、と驚く玄徳。友人ならちょうどいい、その人を新野に連れてきてくれといいだします。

2016-10-26 15:16:53
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」20】 しかし、徐庶は自分の迎えくらいでは出てくる人ではない。玄徳が直々に訪ねていったほうがいいと言います。このアドバイスが後に効いてきます。玄徳がその人の名前を尋ねると、村人は伏竜先生と呼んでいるとの答えが。

2016-10-26 15:18:48
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」21】 本名は諸葛亮、字は孔明。自分が知っている限り、まず当代の大天才である、と徐庶は言います。伏竜と言えば、かつて水鏡先生が「伏龍・鳳雛のいずれか一人を得れば天下を手中に収めることが出来る」と言っていた人物。

2016-10-26 15:21:05
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」22】 諸葛孔明とはその一人か、と表情が明るくなる玄徳。徐庶は、さよう伏竜、それが孔明のことです、と言うと、玄徳は、では鳳雛とは徐庶のことか、と尋ねます。徐庶は、鳳雛とは襄陽の龐統、字を士元という者のこと、と答えます。

2016-10-26 15:23:22
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」23】 玄徳は、自分が住んでいる近くに、それほどの大賢人がかくれているとはと驚きの表情を隠しません。必ず孔明を訪ねて味方にしてくれ、と言い残し、徐庶は去っていきます。今度こそ本当の別れです。

2016-10-26 15:25:08
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」24】 さて、馬を走らせる徐庶ですが、ここで思案。玄徳に孔明を訪ねるようにいったものの、孔明のことだ、容易には動くまい、と考え、隆中に寄って一言頼んでおいたほうがいいかもしれぬ、と方向転換することにします。

2016-10-26 15:26:44
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【横山光輝「三国志」講座110「偽手紙」25】 隆中に着いた徐庶は、早速孔明がいる屋敷に向かいます。屋敷では一人の少年が出迎えます。少年は徐庶のことを元直と呼びました。孔明と徐庶の間では単福という偽名は使っていないようですね。少年は先生は書斎にいると言います。

2016-10-26 15:28:44