【津田敏秀「甲状腺がんデータの分析結果」】

岩波書店雑誌『科学』2016年11月号掲載の、津田敏秀氏(岡山大学教授)の文章を、宗教学者 島園進氏が紹介したツイートのまとめです。
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島薗進 @Shimazono

1【津田敏秀「甲状腺がんデータの分析結果—2016年9月14日第24回福島県「県民健康調査」検討委員会発表より」】『科学』11月号。「対象者数は36万7262名の先行調査より38万1281名と本格調査では1万3609名増加しているのに、受診者数は約3万人減少しているのである。」

2016-10-28 11:27:29
島薗進 @Shimazono

2【津田敏秀「甲状腺がんデータの分析結果」】『科学』11月号。「これは約1.5年齢分から2年齢分程度の対象者数が減少していることになる。対象者を「一生見守る」はずが、どんどんその実質的意味を失っているのである。検診だけに頼る現在の症例把握方法の限界は当初から予想されていたが」

2016-10-28 11:27:44
島薗進 @Shimazono

3【津田敏秀「甲状腺がんデータの分析結果」】『科学』11月号。「それが早くも大きな影響を及ぼしている。広島や長崎における被曝者手帳に相当する制度、あるいはがん登録制度の充実と公開の必要性がますます増してきている。そうしないと、患者数の把握ができなくなり」

2016-10-28 11:28:00
島薗進 @Shimazono

4【津田敏秀「甲状腺がんデータの分析結果」】『科学』11月号「適切な政策立案に大きな障害となるだけでなく、裁判数がさらに増加し、福島県や東京電力などの関係機関にとって負担が増していくことになるだろう。」「先行検査に比べて受診率が低下している理由は、年数が経ち事故の記憶が風化して」

2016-10-28 11:28:22
島薗進 @Shimazono

5【津田敏秀「甲状腺がんデータの分析結果」】『科学』「受診意欲が低下したというよりは、対象者が18歳を超え、進学や就職で地元を離れることによって主に生じていると思われる。」「受診率が著しく下がる一方でがんの発生数が今後伸びていく現在18歳以上の住民に早く警告を発するべきである」

2016-10-28 11:28:51
島薗進 @Shimazono

6【津田敏秀「甲状腺がんデータの分析結果」】 iwanami.co.jp/kagaku/top.html 「以前にも紹介したように、ベラルーシの疾病統計から14歳以下よりも15歳以上のほうが事故による甲状腺がんの発生数の増加の程度がはるかに大きいことを示している」以上p1105以下p1114

2016-10-28 11:30:07
島薗進 @Shimazono

7【津田敏秀「甲状腺がんデータの分析結果」】『科学』11月号「担当行政機関としての福島県は、県内で被ばくによるがんの多発が認識されてはならないという科学的根拠にもとづかないイデオロギーからまず脱していただき、ガバナンスを高めるために、透明性や情報交換の活発化を図られるべきである」

2016-10-28 11:30:35
島薗進 @Shimazono

8【津田敏秀「甲状腺がんデータの分析結果」】「そうでないと行政の言うことに耳を傾ける住民が少なくなり、結果的に将来にわたって行政機関としての機能を大きく損なうことになる。こうなると住民の健康と安全を守るという行政としての主な仕事は果たせないことになる。」以上、ごく一部の紹介です。

2016-10-28 11:32:14