漫画家になるのに一番よい方法は「短い期間になるべく多く描く」事。

「トキワ荘プロジェクト」代表、「漫画家白書 「マザーコンテンツ」の創り手はいかに育つか」http://goo.gl/6K2Qm 著者の 山本繁氏のお話をまとめました。 ------------------- 【抜粋】 「「平均253ページ」がデビューまでに描いた原稿量で、およそ1ヶ月に1作品のペースで描き上げている人が最も多い」 続きを読む
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事務局長からの課題図書『コンテンツ教育の誕生と未来』(高橋光輝、ボーンデジタル)読了。これまで芸術系大学はエコシステム(生態系)+徒弟制度を教育のベースに専門教育(プロを育てる教育)を行ってきた。

2011-02-17 22:25:06
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しかし、これからはマーケティング視点を取り入れつつ、教養教育としての芸術教育にシフトしくことになるだろう。以上が要約。

2011-02-17 22:27:32
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一方で、「トキワ荘プロジェクト」という漫画家育成事業を4年半運営してきた若者支援NPOの経営者の立場から言うと、日本のコンテンツ系大学・専門学校は、残念ながらあまり機能しているとは言えない。

2011-02-17 22:35:12
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昨月発表した『漫画家白書』 http://ow.ly/3YciS でも、専門学校卒業よりも高卒の方がプロ漫画家へのデビュー率は高かった。

2011-02-17 22:35:23
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漫画家を育てる専門教育を謳うのであれば、まず枚数を描かせなければいけない。『漫画家白書』で明らかになった漫画家になるのに一番よい方法は「短い期間になるべく多く描く」だった。

2011-02-17 22:40:25
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実際にデビューしている漫画家へのアンケート調査(母数は228人)によれば、「平均253ページ」がデビューまでに描いた原稿量で、およそ1ヶ月に1作品のペースで描き上げている人が最も多い。

2011-02-17 22:44:35
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253ページなら、大学・専門学校在籍中に十分描ける分量である。専門学校なら24ページの漫画を8作品(1年次に2作、2年次に6作)、大学なら24ページの漫画を12作品を最低でも描かせてほしい。

2011-02-17 22:47:35
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それくらい描いて、担当さんも付かないようであればよっぽど向いていないか、長期戦を覚悟して一般的な就職をすることを考えた方がいいし、標準的な人であれば、担当さんくらいは付くだろう。勘がよければ小さな賞くらいもらってもおかしくない。

2011-02-17 22:51:03
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まず描かせる、ということをさせてほしい。それをしないで「教養教育」を謳うのは、受験生に対して申し訳が立たない。イマドキの学生は描かない、と教育関係者は言うかもしれない。しかし、それを描かせるのが教育者の手腕だ。そうでなければ、広報を変えた方がいい。

2011-02-17 22:56:42
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僕がマンガ学科の学科長だったら、4年間に500枚描かせることを学科の基本方針として、あらゆる正課・課外の教育活動をそれと関連付けていく。逆に言えば、500枚描けない理由を全てつぶしていく。具体的には技術、知識、モチベーションの不足を補う。

2011-02-17 23:01:15
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そして毎年、卒業生が4年間で何枚描いたかを受験生に公開する。『描かないマンガ家』 http://ow.ly/3YdGV という漫画が売れているが、これが一番よくない。

2011-02-17 23:05:39
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描けば才能がないことにも気付くから諦められる。描かなければいつまでも『俺はまだ本気出してないだけ』 http://ow.ly/3YfyB 。まだまだコンテンツ教育は「専門教育」を掘り下げる必要がある。その上での「教養教育」なら僕は大賛成だ。

2011-02-17 23:41:26