風評被害を払拭するためには女子力が必要
@msrmz 溝口研との合同ゼミ、始まりました^_^ pic.twitter.com/K9ocGfq6Mf
2016-11-08 15:03:03原発事故後に文科省から「個人的に行動するな」とお達しがあったと。それならと東大の中で研究会を立ち上げた。あおして立ち入り禁止の飯舘村に旅行者のフリして入ったのが2011年6月
2016-11-08 15:09:30科学者が語る言葉を正確に、かつわかりやすく伝えることができるマスメディアがいない。資料を渡して説明もしても間違えた形で報道される。一般の人は新聞を正しいものだと思い込むが、科学者が厳密に検証している最中の事項を「確認された」「確立した」と報道することが問題。
2016-11-08 15:18:14なぜ飯舘村の復興にこだわるのか? 原発に近い市町村の方が深刻ではないのか?と聞かれるが、原発交付金があった地域ではなく、自立した村づくりを進めていた矢先に、もっとも原発から遠い汚染地域になってしまった。いわば、科学技術の負の側面だけをおわされた地域
2016-11-08 15:22:52食品基準値を事故直後の暫定基準値から100Bq/kgまで下げた。EUの基準値は日本の12倍。ゼロを目指しても、ブラジルやインドの高線量地域や海外旅行の宇宙線からの被ばくを受けた場合も考えれば、それがいかに非現実的なことかわかる。
2016-11-08 15:43:00住民の汚染土を除去して欲しいという気持ちは非常に強い。農地の再生のためには表土はぎ取りよりも素堀の穴に埋めてしまえば栄養分も保たれて良いが、それよりもはぎ取ってフレコンバッグにつめる方法が採用された。環境省も農水省もデータに基づいて柔軟に判断すればよいのに、それをしなかった。
2016-11-08 15:49:08年度粒子にセシウムが吸着し、土壌内を移動しないということは科学的に確認された。しかし汚染されたものが近くにあるのがいや住民感情は根強い。作物を育てても大丈夫だと栽培試験を行い、測定し、実証しているが、風評被害はなくならない。
2016-11-08 15:51:42いろんな人がいろんな不信感を抱えている中では、理屈よりもやってみせることが大事。さらにハードの施策の先に何があるのかをソフト面で思考していかなければならない。土壌物理の環境再生の知見を、その後の農村計画や人々の暮らしに結びつけていく。
2016-11-08 15:56:21環境省の農地の除染では、畦や土手は対象になっていないので、その部分をどうしていったらいいのかと農家に相談された。素堀の穴に埋めればいいとアドバイス
2016-11-08 15:59:23女子大生がどろんこ遊びをする必要はない。それよりもおいしい食べ物を開発し、皆に伝えていくというという、自分にできることで貢献していける。
2016-11-08 16:00:22溝口先生@msrmz のレクチャー第2弾。国際交流学部生向けです pic.twitter.com/asdWOtr1sf
2016-11-08 16:44:18国際協力の経験豊富な溝口先生の飯舘村の活動の考え方は視野が広くて、フィールド重視、住民のニーズ重視であることがわかる。
2016-11-08 16:51:23最後に多様性についての溝口先生@msrmz のコメント。多様性がないと弱い社会になる。色んな意見があることで災害や環境破壊に強い社会ができる。「自分はこうなんだ」というスタンスを確立するのと、それと同時に他者の意見を受容することの両方が必要
2016-11-08 18:21:13今の自分に何ができるか、復興をどう支援していきたいか、についても、拙くてもいいから意見をきちんと持つこと、それを表明することが、今の大学生にはできていない。学問の縦割りの弊害と
2016-11-08 18:25:20今日の溝口先生@msrmz の授業は、知識だけでなくその使い方を考えられるようになることの重要性を教えてくれた。科学と実践が融合した取り組みの最前線が飯舘村なんだと痛感した。
2016-11-08 22:12:35科学とは一定の検証手続きを踏襲していることが重要視されるもので、危険か安全かの判断をするものではない。その手続きによって白黒つかないグレーゾーンが見つかればそのまま発表し、別の方法によってそれを狭めていくことができるかを考えていく。だから再現性が重要で、そこで一定の知識が必要
2016-11-09 07:55:36グレーゾーンがあることを「不確実=危険」と言い始めたら、科学は反論できない。それをどのように扱うかは社会的な合意形成が必要な倫理的・政策的議論になる。「危険/安全」の二元論ではなく、確率や量の問題として捉えどこで線引きするか。知識を応用してイメージ論争ではない議論ができるか。
2016-11-09 08:05:37知識の運用には、生活やいのちに対する豊かな理解が必要で、それには多様性が認められた社会が必要だということだな。多様性に寛容な社会は、成熟した科学議論ができるから、生活関連の技術の発展も期待できる。二元論にこだわりグレーゾーンを認めない不寛容さからの脱却には人文系の役割が重要なのか
2016-11-09 08:15:50@Schmetterling8 このエリート官僚の存在が原発再開したベラルーシとドイツの違いだったのかな。東欧はまた近隣諸国との地政学的な関係が複雑だから難しい。市民の科学的成熟度としてはベラルーシの方が上のような気もするし。
2016-11-09 09:09:38