- kintoki_naruto
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三谷さんの台本を拝読して上手いなぁと思ったのは、木津川口砦以下の大坂方の砦の陥落(一部しか言及していませんが)を、内通者の存在とそれを悟った信繁の駆け引きの結果としたこと。諸砦陥落の結果、唯一残った砦が「真田丸」ということになりました。ついに、真田丸の戦いです。
2016-11-13 21:25:16大坂方は城下の大名屋敷から兵糧を没収していますが(ドラマでは信繁の献策)、福島正則には許可を取ったとされ、正則もそれを見越して兵糧を多めにいれておいたといわれます。信之とのやりとり冒頭は、この話からでした。
2016-11-13 21:27:07ここで平野長泰が出てくるのは、「大坂の陣で豊臣方に参じようとしてとめられた話がありますが、どうですか」というご質問をプロデューサー経由で頂戴しました。実際はたしか夏の陣で、細川忠興に説得されたという話が軍記にあったので(電話回答なので出典忘れた)、それをお答えしています。
2016-11-13 21:31:52真田丸の戦い。実際には上杉景勝と真田信吉は大坂城東の玉造口布陣です。ですので、事前に回避という作劇をされています。それが矢沢頼幸の書状。迫田さんからご要望があった「矢沢但馬守頼幸」という台詞が実現できそうにないので、この書状で代替させていただきました。
2016-11-13 21:36:37真田丸。実際は堀底にも柵が設けてあり、深夜に開戦なのですが、エキストラの方が怪我をされないよう、慎重に設計がされています。ちょうど台風が来た後の撮影で、水が抜け切れていないのですが、あのあたりの土は湿気を帯びているので、僕的にはむしろいい感じ。
2016-11-13 21:39:48東京国立博物館の画像検索より、大坂冬の陣図屏風に描かれた仕寄せ。 webarchives.tnm.jp/imgsearch/show…
2016-11-13 21:44:10実際には、徳川方は前田勢が鉄砲の挑発にひっかかり、夜中に竹束も楯も持たずに真田丸の堀に侵入したところ、上から鉄砲で釣瓶打ちをされました。他の部隊も「遅れてはならじ」「手柄を奪われるな」と抜け駆けをしたことで、最悪の事態に。後で抜け駆けした小姓達が切腹させられています。
2016-11-13 21:46:38ようするに鉄砲よけの防具を持たずに堀に侵入したら、よくみたら堀のそこにも柵があり、それを抜こうと奮闘しているところを狙い撃たれたわけです。生き残った人は、死体の影に隠れたといいます。
2016-11-13 21:48:07この時、ちょうど石川康勝(数正の子)の陣所で失火があり、火薬が爆発したことが、寄せ手の不運でした。大坂方の南条元忠が裏切る手筈で、その合図と勘違いしたのです。しかし南条はもう処刑済みで、偶然の産物でした。これにより、真田丸および隣接する惣構えに諸勢が殺到します。
2016-11-13 21:50:09ドラマでは、真田丸に侵入を許していますが、実際に侵入を許したのは、真田丸のすぐ西に位置する大坂城惣構えでした。結局、後が続かず撃退されています。信繁の挑発には、当初は初陣の大名がひっかかりましたが、ベテランの藤堂高虎まで大損害を出しており、「功名心」も徒になった形です。
2016-11-13 21:52:03激怒した家康は撤退命令を出しますが、そもそも堀底に味方が閉じ込められているので、撤退しろといわれてもそうそう引き下がれません。これで、被害がどんどん増していき、宣教師をして「まるで鉛の涙をみるくらい信じられない」「大虐殺」と言わしめる結果になるのです。
2016-11-13 21:53:13幕府方の初陣ばかり+功名心高い+連係プレー悪いが重なるとどうなるかが、真田丸の戦いで露呈する形になりました。そこで家康は戦術を切り替えるのですが。。。というのが次回。宣教師は、真田丸の戦い(12/4)で家康が戦意消失したとまで書いていますが、流石にそれはないでしょう。
2016-11-13 21:55:29この12/4の「完封」で、真田丸は真田丸と呼びなわされるようになったのでしょう。夏の陣参陣者が、夏の陣での自身の軍功を記す際には「真田丸を通って」云々と書かれるようになります。跡地になっても、名前が残っていたわけです。
2016-11-13 22:03:14イベント 『真田丸トーク!トーク!トーク!~毎日ライブin信州上田~』開催決定!!|大河ドラマ『真田丸』 2016年12月12日(月)~17日(土)の6日間、開催します。 nhk.or.jp/sanadamaru/inf…
2016-11-13 22:18:33矢沢頼幸の当該期花押が書かれている文書写真が入手できるかが、僕的には今回の小道具の最大の難所でした(結局、記憶通り図録にあった)。
2016-11-13 22:31:26