茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1958回「本番に強い人は、「今、ここ」で幸福な人」
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これから、受験シーズンでもあり、さまざまなかたちでの「本番」を迎える人も多いと思う。そこで、今日は、本番に強い人になるには、どのような心構えが必要か、どんな準備が大切かについて考えてみたいと思う。
2016-12-02 07:51:17本番ではプレッシャーを感じるが、それを緊張にしては行けない。最大のパフォーマンスをもたらす「フロー状態」は、集中しているが、リラックスしている状態である。木もれ日の中でほほえんでいるような状態が、最大の成果をもたらすのである。
2016-12-02 07:52:11フロー状態になるには、自分に負荷をかける必要がある。負荷をかけて、その負荷と自分のスキルが一致することで、初めてフローになることができるのである。だから、普段の練習や勉強の時から、本番なみの、あるいは本番以上の負荷をかけることが大切になる。
2016-12-02 07:53:39試験勉強で言えば、模試でも、自分での回答でも、これが本番だ、この点数で合否が決まるというように、自分にプレッシャーをかける。そのようなプレッシャーの下で、フロー状態ができるように繰り返し練習しておけば、本番でも上がることがない。
2016-12-02 07:54:29ノイズに対する強さも、重要なポイントである。本番では、さまざまな邪魔が入るかもしれない。隣の人の立てる物音が気になるかもしれないし、アクシデントもあるかもしれない。だから、何があっても集中できるように、普段から心がけておくことが大切である。
2016-12-02 07:55:43林修さんは「いつやるの? 今でしょ」と言われたが、私は「どこでやるの? 居間でしょ」を推奨している。居間のような、ノイズのある環境でも集中して勉強や仕事ができるように鍛えることで、本番に強い人になることができる。
2016-12-02 07:56:37忘れてはいけないのは、フロー状態においては、やっている課題自体が蜜の味、報酬になるということ。これをやれば試験に受かるとか、仕事がうまくいくというのではなく、やっていること自体がうれしい、という境地にならなければ、フロー状態とはいえない。
2016-12-02 07:57:32結局、本番に強くなるとは、すなわち「今、ここ」の課題に集中し、没入し、今やっていること自体が報酬になるということであって、その意味では、「幸福」にもつながる。本番に強い人は、「今、ここ」で幸福な人なのである。
2016-12-02 07:58:26