朝日新聞のとある記事に対する反応が気になりました。
ATA
@atalum
おかしいだろw [朝日新聞デジタル:朝日新聞×河合塾 共同調査「ひらく 日本の大学」] asahi.com/edu/hiraku/bun…
2016-12-03 09:39:31と、一見してひどいと言ってる方が結構いるのですが、記事では以下のような説明がなされています:
ST比(※註:朝日の記事では教員当たり学生数:横軸)と納入金(縦軸)を掛け算するとどんな大学・学部も同じくらいの数字になるのではーー。そんな想定で描いたのが図2、図3の赤い曲線だ(中略)曲線が中央値に当たる。この曲線より左下になる大学が比較的、少人数教育が行われやすいか、初年度納入金が安いということになる。
ひらく 日本の大学 朝日新聞×河合塾共同調査
別の言い方をすると、授業料当たり教員数を大学の“コスパ”として捉え、それが並以上か並以下か見たい、そのために左半分と右半分を二等分する線を引いた、というのが記事の側の主張です。その“コスパ”を基準として採用する妥当性、あるいはその“コスパ”を採用とするとして計測法がそれでいいのかといった問題もありますが、それはこの際脇に置いて、少なくともこの曲線は回帰によって得たものではないということは言えます。ですから、回帰だと思い込んで批判してるのもどうなの……とモニョらざるを得ません。
①散布図に線が引いてあるのをなんでも回帰と思うなかれ
②批評するならちゃんと読め
以上です。