茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1960回【インターネット全盛時代だからこその、本の大切さ】連続ツイート

2016.12/4 茂木健一郎氏 【インターネット全盛時代だからこその、本の大切さ】連続ツイート …今は、インターネット上でたくさんの文章を読むことができる。そのためか、本を読む、という習慣がすたれてしまうのではないかという危惧がある。しかし、ネット上の文章と本は、性質の異なるものだと思う…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1960回をお送りします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

2016-12-04 07:26:10
茂木健一郎 @kenichiromogi

今は、インターネット上でたくさんの文章を読むことができる。そのためか、本を読む、という習慣がすたれてしまうのではないかという危惧がある。しかし、ネット上の文章と本は、性質の異なるものだと思う。

2016-12-04 07:27:49
茂木健一郎 @kenichiromogi

ネット上の文章は、断片的なものであり、その時々の状況を反映したものであることが多い。一方、本は、ある程度の長さを持ち、一つの世界観、宇宙を提示するものである。本というフォーマットでなければ表現できないことがある。

2016-12-04 07:28:41
茂木健一郎 @kenichiromogi

体験としても、本を読むということには、ネット上の文章を読むのとは違う何かがある。映像で言えば、断片的なクリップを見るのに対して、2時間程度の映画を観ることに相当する。本は、活字の世界の映画なのだ。

2016-12-04 07:29:47
茂木健一郎 @kenichiromogi

本を読む上で、電子書籍と、紙の本で、本質的な違いはない。ただ、一日中液晶画面を眺めている私たちにとって、ときには、紙という木由来の素材に触れることが、触感や、体性感覚、視覚情報の質という意味での一つの「箸休め」になることは事実だろう。

2016-12-04 07:31:52
茂木健一郎 @kenichiromogi

子どもたちに本を読むことの大切さを伝える時に使うたとえがある。本を読むと、読んだだけ、本が積み重なる。10冊読めば10冊、100冊なら100冊、1000冊ならば1000冊分の高さになって、その分、その上に立って、遠くまで見ることができる。

2016-12-04 07:32:54
茂木健一郎 @kenichiromogi

しかも、さまざまなジャンル、傾向の本を偏りなく読むことによって、足場のバランスが良くなる。幅広いジャンルの本を読めば、その分、足場も広くなり、その上で運動をすることもできるのである。

2016-12-04 07:34:21
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上のことは、私自身も、一つの戒めとして書いている。ネットの短い文章だけでは足りない、ということを肝に銘じていなければ、精神の基礎力が落ちてしまうと思う。インターネット全盛時代からこそ、本の大切さについて考えてみた。

2016-12-04 07:35:24
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1960回「インターネット全盛時代だからこその、本の大切さ」をテーマに、7つのツイートをお届けしました。

2016-12-04 07:35:59
茂木健一郎 @kenichiromogi

インターネット全盛時代だからこその、本の大切さ lineblog.me/mogikenichiro/… pic.twitter.com/eEkNo6uHpy

2016-12-04 07:37:55
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