カナダでは4価HPVワクチンが異形成を44%減らしたという主張を受けて。

異形成と子宮頸がんを混同すること自体はありがちなミスです。ただ、「情報発信は正確に」とアカウント名に入っている人が、根拠を尋ねられて「知りません。あろうがなかろうが関係ありません」と逃げるのはいかがなものでしょうか。
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名取宏(なとろむ) @NATROM

カナダおよび44%というヒントから、元論文はほぼこれ[ ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25917991 ]。"corresponding to a relative reduction of 44%"とある。ワクチンは有意にdysplasia異形成を減らす。相対リスク減の話。

2016-12-05 12:54:48
名取宏(なとろむ) @NATROM

がんは異形成を経て生じる。ワクチンが異形成を相対リスクで44%減らすなら、がんも44%減るんだよ(実際には、異形成と比較して子宮頸がんはワクチンでカバーできる高病原性HPVに強く関与しているから44%以上の減少が見込める)。

2016-12-05 12:55:15
名取宏(なとろむ) @NATROM

ちなみに「カナダでは前癌病変が44%減」という論文のConclusionsはこんな感じです。 pic.twitter.com/WBoZaKr9Kz

2016-12-05 13:08:44
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和訳すると「この研究は、14歳から17歳までの若年女性における4価HPVワクチン接種の早期の利益の強い証拠とワクチン接種を遅らせないことへのさらなる正当性を提供する」という感じです。

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名取宏(なとろむ) @NATROM

@erndrvn 厚生労働省の文書でdysplasiaが「43-73%減」という数字があるんですか?もしかして、dysplasiaと子宮頸がん死を区別していないわけではないですよね。

2016-12-06 23:19:14
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厚生労働省の資料( http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000032bk8-att/2r98520000032bs2.pdf )には「子宮頸がん患者あるいは子宮頸がんによる死亡数を43~73%減少させることができるとする推計」はあります。しかし、子宮頸がんと異形成は異なります。

名取宏(なとろむ) @NATROM

@erndrvn 厚生労働省の文書でdysplasiaが「43-73%減」という数字があるんですか?という質問にお答えください。無いんでしょう?

2016-12-06 23:24:22
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