日下先生・山本先生のポケスペ語り・10巻分
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新たな一歩を踏み出す、クリスタル編の第1回。心機一転、この回からしばらくは「ポケットモンスター☆SPECIALクリスタル」のタイトルで。スタート。いや、リスタート。
2011-03-05 01:54:30新タイトル、新主人公で新章ぽく始める一方で、同一世界観(続き)であることも強調。オーキド博士は、あのオーキド博士だよ、マサキはあのマサキだよ、とあらゆるセリフや手持ちでメッセージ。
2011-03-05 01:57:06「児童施設に匿名で寄付」は好きなシチュエーション。この2011年、匿名寄付ブームがきている中で読み返すと、また不思議な気分。
2011-03-05 02:00:06クリスの捕獲のプロという設定、蹴り技、豹変などのアイデアを聞いたのがどのタイミングだったかは覚えていないが、割合、原作をもらってから「え!そうなん?」となることは多いので、もしかしたらここで初めて知ったのかも。
2011-03-05 10:16:37シンプルな絵柄にするとは思ったものの、物心ついてから写実的な絵しか描いてこなかったのでデフォルメや記号的表現にすごく苦労した、(いやこれは現在も継続中)。ともかく、カケアミなどでのタッチを減らし画面をこれまでよりも白くすることを念頭に描いた。
2011-03-05 10:21:11最初に描いた小四の方の画面が少し黒過ぎたんじゃないか、そんな懸念があって描き込みやトーンワークを抑え目にしたせいかかえって画面のメリハリがなくなり、原稿入稿後、担当さんが「画面が締まらない」と、7ページと14ページの「ゴゴゴゴゴ」にベタとアミを入れるほど
2011-03-05 10:22:36また、コミックスである程度修正はしたものの人物の影が地面にほとんど描かれていない。これまで、グラーデーションのトーンで処理していたことと、ベタの影を置くとキャラのベタ部分と被った時にホワイトで線を入れねばならない。
2011-03-05 10:27:06ネーム段階ではポケモン塾のボロさは元はもっとホントにありそうな感じだったと思うが「もっと漫画っぽくホントに傾けて欲しい」と、日下先生にいわれたんじゃなかったかなあ。
2011-03-05 10:32:15こういうとこが原作つきをやる時の醍醐味であり、人によっては苦痛になるところだろう、自分では、まず逆さに振っても出てこないような表現やアイデアを描かなければならない。
2011-03-05 10:34:32このとき感心したのは「塾がボロなのはストーリー上ひと目でわからなければならない。しかし、生々しかったり悲壮感が強いと、そこに引っ張られすぎてクリスのキャラやその活躍に集中できなくなる」という日下先生の配慮。
2011-03-05 10:37:39そして生来のお調子者の僕は悪ノリしてボロくする。それを見た日下先生がギャハギャハ喜ぶ。そういうリアクションを見ると僕はさらに悪ノリする。そうやって、リアル一辺倒だった僕は、今まで思ったことすらない絵を描いていくことになるのである。そしてまたそれが楽しいのである。
2011-03-05 10:49:26思えば、そうやって日下先生も担当さんも僕を盛り上げてくれていたのだろう。不安の裏返しだったのかもしれない。僕自身には極力伝えられることはなかったがネット上だけでも十二分にうかがい知ることができた。
2011-03-05 10:53:13よく覚えているのは「クリスがスカートを脱いだのを見て、顔を赤らめ目を覆うオーキド博士が嫌だ。自分の孫よりも小さな女の子にいやらしい感情を持ってるみたいで不潔。そんな考えで描いてるこの漫画家自体気持ち悪い」というような感想だ。
2011-03-05 10:55:32ここまで言ってなかったかもしれないwww。しかし僕はこれくらい言われたような衝撃を受けた。僕は単純に目の前で女の子がいきなりスカートを脱いだ時の普通のリアクションとして描いたのだが、クリスと同世代の女の子からはそういう風に見えるのかと驚いた。
2011-03-05 10:56:08「このロリコン変態漫画家!!!!」と罵倒された気分だった。今なら、「バ~レ~た~か~」くらい言う余裕があるが、総スカンを食った上での言葉だったから完全にびびってしまった。
2011-03-05 10:57:10たぶん4月号が出てすぐの頃だったと思う。日下先生と5月号から小四の担当になった「だいじょうぶだいじょうぶ」の編集者さんが苦渋の表情で僕に言ってきたのである
2011-03-05 10:58:05