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タラ夫で学ぶバベルの塔展

4月18日(火)から開催のバベルの塔展。その魅力や見どころを、展覧会マスコットのタラ夫が紹介します。
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タラ夫 @2017babel

【タラ夫で学ぶバベルの塔展】 展覧会開幕まであと50日! そこで、バベルの塔展の見どころをタラ夫と一緒におさらいしてみましょう! まずはタイトルにもなっている、ピーテル・ブリューゲル1世《バベルの塔》から…(つづく) pic.twitter.com/pvZ6FBYOMj

2017-02-27 07:30:04
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!バベルの塔①】《バベルの塔》の魅力はなんといっても細部の驚異的な描き込み。 たとえば画面左上に注目してみると、材木の足場にレンガを積んでアーチを造るという、当時の建築技法が詳細に描かれています。さらに拡大してみるとたくさんの作業員が!その大きさなんと約3㍉! pic.twitter.com/gNKHkqXt2r

2017-02-27 07:40:03
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!バベルの塔②】塔の右手遠くには何やら島らしきものが…どうやら罪人を晒す処刑場らしい!島の右に突き刺さっている棒のようなものは、晒し首に使うもの。 こんなディテールまで描きこむなんて!ブリューゲルの並々ならぬ情熱が伝わってきます。 pic.twitter.com/y28kamgpr8

2017-02-27 17:00:57
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!バベルの塔③】次は塔の中央部分に注目してみましょう。何やらガラス板がはめられ、柱に彫像が置かれた教会と思われる場所に向かう行列が見えますね…バベルの塔で人びとが実際に生活していたことが伺えます。 それにしても思わず見落としてしまいそうなくらい小さい! pic.twitter.com/74Y3prKBuL

2017-02-28 07:01:02
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!バベルの塔④】塔での生活といえば、こんなところにも注目です。 なんと塔のへりに洗濯物が!(笑)かすれるほどの小ささで見事に表現されています。にしても風で飛ばされないのかしら…🍃 塔に描かれた人々の暮らしを、ぜひ皆さんも探してみてください。洗濯物も探してみてね。 pic.twitter.com/oEo0pTVUiJ

2017-02-28 12:00:53
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!バベルの塔⑤】《バベルの塔》の魅力は、細部の描き込みと同時に、壮大なパノラマを成立させているところにもあります。 引きで見ても美しい、卓越した構成力は、まさにブリューゲルだからこそ成し得た表現です。 だからあたかも実在したかのような存在感を放っているんですね。 pic.twitter.com/lIL1Imyib4

2017-03-01 07:05:01
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!バベルの塔⑥】ちなみに《バベルの塔》でタラ夫がオススメしたいのは、塔の右下、数人の作業員が海辺でせっせと働いているシーン!なんとも言えずキュートです。 …ということで、《バベルの塔》をご覧の際は、引きと寄り、両方の醍醐味を味わってみてください! pic.twitter.com/tMxc8toHq0

2017-03-01 17:15:12
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!ヒエロニムス・ボス①】 《バベルの塔》の次は、本展副題にもあるヒエロニムス・ボスに注目してみましょう。 ボスはオランダ南部のスヘルトーヘンボスという町で活躍した画家で、現存する油彩画は約25点!作品数が少ないことで知られるフェルメールよりもさらに少ないんです! pic.twitter.com/iS5CBJVRrH

2017-03-03 07:08:02
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!ヒエロニムス・ボス②】 本展では、そんなボスの貴重な油彩画のうち2点が初来日! まずは一つ目《放浪者(行商人)》をみてみましょう。宗教画だけでなく人々の日常を描いた先駆けといわれるボスが、行商の旅人を描いたもの。なにやら意味深な表情で後ろの小屋を見つめています… pic.twitter.com/R82NsXjhhr

2017-03-04 08:02:14
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!ヒエロニムス・ボス③】 旅人の視線の先にあるのは娼館。暗示的要素にあふれる細部は、ボス作品の特徴です。 旅人はただ通り過がりなのか、あるいは立寄ったことを後悔しているのか…人生とはあらゆる誘惑の前で、常に選択の連続であることを示す作品といわれています。 pic.twitter.com/UqHwjCsq9X

2017-03-04 08:32:02
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!ヒエロニムス・ボス④】 続いては、こちらも初来日の《聖クリストフォロス》。タイトルの通り、聖人伝をモチーフとした伝統的な宗教画…のようにみえますが、ただの宗教画に終わらないのがボスの面白さ! ボスならではのモチーフもたくさんちりばめられています! pic.twitter.com/Gq2cW6JQ70

2017-03-06 07:20:14
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!ヒエロニムス・ボス⑤】たとえば画面左に注目してみましょう。猟師がクマを木に吊しています…悪魔を打ちう破ったことを暗示しているようですが、さらに遠くでは廃墟から顔を出すモンスターと逃げ惑う人が。危機は去っていないようにも見えます。何を意図したのか…謎は深まります。 pic.twitter.com/NgrZRi23hQ

2017-03-06 12:00:47
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!ヒエロニムス・ボス⑥】もっと不思議なのは、画面右側にある大きな花瓶が刺さった木。花瓶にはハシゴがかかっていて、注ぎ口にはランタンを吊るすこびとの姿も。この画題では、ランタンでクリストフォロスの行く先を啓示する人の姿がよく描かれますが、それにしてもなぜこびとが!? pic.twitter.com/vfyXGw1jhf

2017-03-07 07:02:02
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!ヒエロニムス・ボス⑦】 いかがでしたか?ボスの油彩画2点は《バベルの塔》と同じくらい必見です。 ボスは昨年、没後500年を迎え、ヨーロッパで大規模な回顧展が開催されました。500年前の当時はもちろん、現代でも熱い支持を集めるボスの油彩画、ぜひ会場でご覧ください! pic.twitter.com/yAOEIjiaoN

2017-03-07 12:00:40
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!モンスター大集合①】 ボスの描く不思議な世界やモチーフは、彼の死(1516年)後も繰り返し模倣の対象となり、16世紀半ばには「ボス・リバイバル」と呼ばれる現象にまで発展しました。およそ500年前のヨーロッパでも、”キモカワ”が大ブームだったんですね。 pic.twitter.com/zWAR3D6DeP

2017-03-09 12:01:02
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!モンスター大集合②】 「モンスター」という言葉にはもともと「いろいろな動物を組み合わせた姿の想像上の生きもの」という意味があります。ボスが描いた怪物は、まさに「モンスター」!本展でご覧いただく版画や油彩画には、ボス画風のモンスターがたくさん登場します。 pic.twitter.com/GqvfubC4KI

2017-03-09 19:25:13
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!モンスター大集合③】 実はブリューゲルも、若き頃は版画の下絵師として活躍していたのですが、その彼もまたボスに影響を受けていました。たとえばおなじみの《大きな魚は小さな魚を食う》には、足の生えた魚(タラ夫!)や空飛ぶ魚など、ボスに倣ったモチーフが登場します。 pic.twitter.com/VaW5Fds0Rv

2017-03-10 07:08:34
タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!モンスター大集合④】 しかも注目したいのは版画左下。出版業者がボス人気にあやかり「ヒエロニムス・ボスの構想による」と付け加えているのです!それだけボスは大人気だったんですね。ちなみに、そんなブリューゲルは当時「第二のヒエロニムス・ボス」とも呼ばれていたそうです。 pic.twitter.com/uOwJQ2SRkU

2017-03-10 12:03:18
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タラ夫 @2017babel

【ここがすごいぞ!モンスター大集合⑤】 これに限らず、バベルの塔展ではたくさんのモンスターが大集合します!ボスやブリューゲルが生み出した不思議なモンスターたちをぜひ会場で味わってみてください。

2017-03-10 23:29:37