広瀬隆氏出演『ニュースの深層』動画なぜか削除→再アップ―想田和弘監督のツイートまとめ
これから複数のツイートに渡って、広瀬隆「原子炉時限爆弾」からの引用を開始する。本書は昨年夏に発行された。現在の原発震災の到来を気味の悪いくらいピタリと予言している。http://amzn.to/ibHwyp
2011-03-16 11:26:441)日本が商業用の原子力発電を始めることを決定した翌年、1960年4月に科学技術庁の委託を受けて、日本原子力産業会議が科学技術庁原子力局に提出した極秘文書「大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算」
2011-03-16 11:30:232)当時、わが国最初の商業用原子炉として計画的が進められていた茨城県の東海発電所で最悪の大事故が起こった場合に、どれほどの被害が発生し、日本政府がその被害を補償できるか、保険会社がそれを引き受けられるかどうかを、真剣に検討した者である。(広瀬)
2011-03-16 11:33:093)報告書に掲載された被害予想図である。地図の下に、「物的損害は、(気象条件によって)最高では農業制限地域が長さ1000キロに及び、損害額は一兆円以上に達しうる」(広瀬「原子炉時限爆弾」) http://twitpic.com/49wiyp
2011-03-16 11:50:164)と小さく書かれており、東海村からの半径が同心円で示されていた。つまり図にやや濃く描いた円内の矢印範囲は、農業ができない地域になる。日本全土で農業ができないのだから、日本人が日本列島に住めないと考えてよいだろう。全員が被害者になるのだから、
2011-03-16 11:53:135)この問題で論争をしたり、推進派と反対派を色分けしたり、自分がどこの都道府県に住んでいるかによって安全か危険かを判断する人間は、よほど千恵が足りないということになる。(広瀬隆「原子炉時限爆弾」)
2011-03-16 11:54:306)この事故の条件は、出力16.6キロワットの東海村で大事故が発生し、わずか2%の放射能が放出された場合を想定して、日本全土が壊滅する、という結論であった。実際の原発事故では、わずか2%の放射能放出は、小さすぎて考えられない数値である。
2011-03-16 11:57:077)略 気象条件によって被害範囲がどこまで広がるかは誰にも予測できないが、広大な地方が消えることだけは間違いない。その時、おそらく日本と言う狭い国家は「放射能汚染地帯」の烙印を押されて世界貿易から取り残され、経済的にも激甚損害を受けて廃墟になると考えるのが、最も妥当な推測だろう。
2011-03-16 11:59:378)略 電力会社は、日本国内の損害保険会社などがつくった「日本原子力保険プール」に加盟して、原発一基あたり1200億円までしか保険で賠償金得をまかなう義務がないことになっている。つまり賠償責任には上限があって、保険を超える損害に対しては、政府が国民の税金で補償することになっている
2011-03-16 12:02:54広瀬隆「原子炉時限爆弾」の引用をブログにまとめました。「辛い疑問:日本に人は今後住めるのか」http://bit.ly/dVl49T
2011-03-16 12:21:33体内被曝の恐ろしさについて。広瀬隆「原子炉時限爆弾」(ダイヤモンド社)からの引用をブログにまとめた。http://bit.ly/icprQA
2011-03-16 13:38:011)原発から放出されている放射性物質について、政府やマスコミは「人体に影響のないレベル」と繰り返しているが、危険な体内被曝についてはほとんど触れない。しかし、体内被曝について知っておくことは、これから生き延びる上で必須。広瀬隆「原子炉時限爆弾」から再び引用開始。
2011-03-16 13:40:292)「放射線を受けることを「ひばく」と言う。体の外から放射線を受けた場合が「体外被曝」である。(略)それに対して、「体内被曝」は放射性物質が体の中に入ってくることである。」広瀬隆
2011-03-16 13:42:213)「放射性物質そのものが、人間の鼻から呼吸で、あるいは口から食べ物・水を通して体の中へ入ってくる。すると体の中へ放射性物質が入ってしまい、体内から放射線を受けることになる。」広瀬隆
2011-03-16 13:42:394)「広島・長崎で原爆の被害にあった人たちは、放射線の閃光を浴び、同時に死の灰と呼ばれる放射性物質が空から降り積もり、それを体内にとりこんだので、両者の「ひばく」になる。」広瀬隆「原子炉時限爆弾」
2011-03-16 13:43:345)「原発で知っておかなければならないのは、原発事故の汚染地帯でこの内部被曝を避けるため、野菜などすべての食べ物と水を摂ることができなくなり、空気が汚染されて呼吸もできなくなる事態である。」広瀬隆「原子炉時限爆弾」
2011-03-16 13:44:046)「体外被曝と体内被曝の違いをもう少し説明すると、外から放射線を受ける場合は、放射能の被曝は距離の二乗に反比例する。分かりやすく言えば、近づくほど被曝量が大きくなるという原理がある。距離が半分に近づくと、二乗に反比例するので、2x2で被曝量が4倍になる」広瀬隆「原子炉時限爆弾」
2011-03-16 13:44:557)「たとえばプルトニウムという放射性物質はアルファ線を出すので、紙一枚で止められるが、見えないくらいの一粒でも、それを吸い込んでしまえば、肺にペタッと貼りついて細胞組織に付着する。距離が1ミクロン単位になるので、二乗すれば1メートルの距離にあった時に比べて被曝量は一兆倍」広瀬隆
2011-03-16 13:46:119)「日本全国で放射能漏れの事故が起こっている。新聞やテレビは、「微量である」「人体に影響はない」と必ず報道し、みながそれを信じているが、これはまったく非科学的な報道である。」広瀬隆「原子炉時限爆弾」
2011-03-16 13:48:2110)「なぜと言えば、それを測定しているのはモニタリングポストという測定器で、これが原子力施設のまわりに置いてあり、外からの放射線を測っている。しかし海や川や土壌に降った放射性物質を人間や生物が摂取する量は、このモニタリングポストには出てこない。」広瀬隆「原子炉時限爆弾」
2011-03-16 13:48:4411)「除草剤や農薬の問題をご存じの方は分かるはずだが、その原理と同じである。このようなモニタリングポストの数字をもとに新聞・テレビがすぐに電力会社の言う通りオウム返しに伝えること自体、医学的に無知な報道だと言える。」広瀬隆「原子炉時限爆弾」
2011-03-16 13:49:2112)「プルトニウムの生産工場である再処理工場の工場排水が流れ込むコロンビア川で、科学者がこの中の放射能を測定した。川の水の放射能を基準として一とすると、プランクトンでは2000倍に濃縮され、プランクトンを食べる魚では1万5000倍になっていた。」広瀬隆「原子炉時限爆弾」
2011-03-16 13:50:1413)「この魚を食べるアヒルではなんと4万倍になっていることが分かった。放射能は、自然界の食物サイクルで濃縮されるのである。さらに水鳥では50万倍、水鳥の卵では100万倍もの濃縮が起こっていた。したがって水の中の濃度が、微量であれば丈夫というわけではない。」広瀬隆
2011-03-16 13:51:01