"レイプは魂の殺人です" #詩織さん 現在の心境を語る。完全訳版+資料集(まとめ版) #JusticeForShiori
- tkatsumi06j
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はじめに
【はじめに】国外では,”まるで蓋がされてしまったか”のよう全くといっていいほど報じられないジャーナリスト・詩織さんの昏睡レイプ事件。以前,詩織さん本人が日本外国特派員協会(FCCJ)に記者会見を申し込んだが却下されたことがあった。
2017-08-05 08:29:28その時,FCCJで記者会見の企画を担当する報道企画委員会(PAC)の委員が『週刊新潮』の取材にこう答えていた。 「特派員にとっては、安倍政権に影響が出るかどうかが重要で、それには時期尚早だと思った」と。 この委員がデビッド・マクニール(David McNeil)記者だった。
2017-08-05 08:30:25「詩織さん」の会見から約1か月後,FCCJのPAC委員全員宛に公開書簡を送ったところ,回答は「協会の標準会員の中で十分な関心があると判断した場合にのみ開催する」―つまり,関心が十分になかった,ということだった。PAC委員の中でもマクニール記者の対応は良心的なほうだった。
2017-08-05 08:31:20そのマクニール記者がこの回答から約1か月後,やっと記事を書いてくれた。詩織さん本人にきちんと取材した包括的なものだった。とはいえ,「アリバイ記事のようなものだ」と憤慨した私は,これを全訳せずTL上で甚だ乱暴な要約をしただけだった。 twitter.com/i/moments/8926…
2017-08-05 08:32:20だが,その要約に思わぬ反響が有り,「全訳を読みたい」という要望を方々からいただいたので全訳することにした。ただ,より日本人に伝わりやすいよう日本語の記事調にすることにした。 以下,粗訳となるが,ブログ掲載と並行してリアルタイムで連投する。
2017-08-05 08:33:42作家・青木俊氏による読後コメント
「魂の殺人」。勝見貴弘氏が翻訳した、詩織さんが外国人記者に語った事件の顛末を読むと、山口敬之の下劣さ、そしてレイプという犯罪の罪深さに改めて揺さぶられる。 pic.twitter.com/CxR216ePeV
2017-08-05 18:29:22本編
連投【ブログ修正版】"レイプは魂の殺人です"詩織さん,心境を語る。 完全訳|Japan Focus (2017.07.27) #JusticeForShiori - The Asia-Pacific Journal tmblr.co/ZkaXPk2OaY2o4
2017-08-11 00:49:54Murder of the Soul - Shiori and Rape in Japan | 「魂の殺人」──詩織さんの事件と日本におけるレイプ事件の実情 2017年7月26日 著:デビッド・マクニール 訳:Office BALÉS
2017-08-11 00:53:25よみがえるトラウマ
よみがえるトラウマ 1. 屋内にプールがある「東京サマーランド」に彼女の母親が連れていってくれたとき,詩織さんは10歳だった。新品の水着を着ながら水の中で楽しく遊んでいると,とつぜん,男から性的暴行を受けた。 「男の人が私の後ろから,体のあらゆるところをまさぐったんです」
2017-08-11 00:54:432. 詩織さんは泣きながらその時のことを語った。 恐怖に怯えながら周りに大人に訴えたが,その反応は思いがけないものだった。 「友だちの母親が,それはあなたがビキニを着てるからよと言ったんです」
2017-08-11 00:55:373. そのときに彼女の心に永遠に刻みつけられた無力感,恐怖,そして屈辱の感情が,あの会見を行った後,6月になって一気に噴き出した。
2017-08-11 01:01:584. 28歳になった詩織さん──姓は伏せたいと本人が希望──は今年の5月末,会見を開き,同僚の記者たちの前で自分がレイプされたことを告白した。彼女が期待していたのは性暴力被害者の待遇について改善を求める議論が高まることだった。
2017-08-11 01:03:465. だが,彼女のもとに洪水のように寄せられたのは,大量のヘイトメールだったと,詩織さんは言う。その多くは彼女を「自分から誘いをかけた”売春婦”」として捉えていた。記者会見でブラウスの一番の上のボタンを外していたことも,彼女の『罪深さ』として受け止められたようだった。
2017-08-11 01:04:30あの日に起きたこと
あの日に起きたこと 6. 2015年4月9日の土曜の深夜,詩織さんが都内の高級ホテルの一室で目を覚ましたとき,男は彼女の上に跨がり,彼女の中に入っていた。詩織さんは男をはねのけトイレに逃げ込んだ。足元がおぼつかず,痛みをおぼえながら,彼女はなぜそこにいるのかを思いだそうとした。
2017-08-11 01:06:017. その夜,詩織さんはその男と恵比寿で外食をしていた。その時に酒に薬物を入れられたのだと彼女は確信している。詩織さんの最後の記憶は寿司店のトイレを使用したところで止まっている。
2017-08-11 01:06:368. トイレの中で詩織さんは自分が裸であることに気付き,服を取りに戻ろうとした。「体のあちこちが痛みました」と彼女は言う。 部屋に戻ると,男は再び彼女をレイプしようとしたと,詩織さんは言う。 「激しく抵抗しましたが,痛めつけられました」
2017-08-11 01:07:209. 男は,「君の下着,記念にもらっておくよ」と言ったという。 「日本語でどう罵ればいいのかわからなかったので,英語でこう言いました。”What the fuck are you doing!(何てことすんだこの野郎!)”と。→
2017-08-11 01:08:3110. 男がコンドームをしていなかったのでこう訊きました。”私に何をしたの?!”と。すると男はこう言いました。”ごめん。アフターピル (morning-after pill) を後で薬局に買いに行こう」と,そしてこんなことを言い始めたのです。→
2017-08-11 01:10:21