原子力損害賠償制度に関わる議論の経緯 tnihei さんによるまとめ

Takafumi Nihei (@tnihei) さんが、立法当時まで遡って、これまでの原子力損害賠償法・制度に関わる答弁、議論の経緯を丁寧に調べて頂いております。非常に参考になるため、ご本人の了解の下、まとめてみました。 ご興味ある方はこちらも。→ http://togetter.com/li/114221
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tnihei @tnihei

社団法人日本原子力産業協会「あなたに知ってもらいたい原賠制度」 http://bit.ly/ghpELn

2011-03-17 03:05:44
tnihei @tnihei

文部科学省研究開発局原子力課「原子力損害賠償制度」 http://bit.ly/eCdR1Z 商業規模の原子炉の運転にかかる賠償措置額につき600億円と1200億円が混在してますが、H22.1.1以降は1200億円が正解。更新しませう。 http://bit.ly/hB2gVf

2011-03-17 07:17:54
tnihei @tnihei

第038回国会科学技術振興対策特別委員会第14号(昭和36年4月26日)の議事録を拝見していたら、我妻先生が参考人として答弁されていました。原子力損害の賠償に関する法律制定当時に原子力委員会原子力災害補償専門部会長をされていたのですねー。 http://bit.ly/ihZnIr

2011-03-17 08:50:11
tnihei @tnihei

「関東大震災の三倍」のソースを探してみましたが、平成11年の政府委員答弁では「一つの例え話」とされてますね。 http://bit.ly/eL6v8n http://bit.ly/hi2Yz4 http://bit.ly/h7iyro http://bit.ly/h3Jxlt

2011-03-17 08:57:18
tnihei @tnihei

昭和34年12月12日「原子力災害補償専門部会の答申」…通常「不可抗力」と呼ばれるもののすべてに及ぶのではなく、そのうちでもいわば不可抗力性の特に強いものに限るべきであるから、たとえば「異常かつ巨大な自然的または社会的災害」というなど… http://bit.ly/eJr35J

2011-03-20 17:19:50
tnihei @tnihei

原子力委員会月報第6巻第6号「原子力損害の賠償に関する法律および原子力損害賠償補償契約に関する法律制定」…異常に巨大な天災地変または社会的動乱…特に不可抗力性の強い場合…通常の大地震、たとえば関東大震災を相当程度上回るものとか、戦争、内乱 http://bit.ly/hlC7Hw

2011-03-21 07:53:14
tnihei @tnihei

衆議院の附帯決議…五十億円を超える損害が発生した場合に、本法の目的である被害者の保護に遺憾なきを期するため、政府は、充分なる援助を行うと共に、あらかじめ、この被害者保護の目的に添うよう事業者の災害賠償に備え利益金の積立等について指導を… http://bit.ly/eCX6Dw

2011-03-22 14:27:23
tnihei @tnihei

参議院の附帯決議…賠償措置額をこえた原子力損害に対する国の措置については、被害者を全面的に救済保護できるよう遺憾なきを期し、特に原子力委員会が損害の処理・防止等に関し国会に提出する意見書…以って国会の審議に資するよう措置すること… http://bit.ly/gTTPSI

2011-03-22 14:27:30
tnihei @tnihei

原子力損害の賠償に関する法律(原賠法)には時限的な条項(20条)が存在するため、同法及び原子力損害賠償補償契約に関する法律(原賠補償法)は昭和36年の制定以来、おおむね10年毎に改正されてきた。 http://bit.ly/fshfez http://bit.ly/gvmR92

2011-03-22 16:27:13
tnihei @tnihei

直近の改正は平成21年で、賠償措置額が600億から1200億に拡大されている。この賠償措置額は昭和36年の制定当時は50億であったのが、昭和46年改正で60億、昭和54年改正で100億、平成元年改正で300億、平成11年改正で600億に拡大されている。

2011-03-22 16:27:33
tnihei @tnihei

過去の改正及び法制定時の審議会資料等を探したところ、平成21年改正及び平成11年改正については報告書のみならず配付資料等もウェブに掲載されていたが、それ以前の改正については、原子力委員会月報に掲載されている審議状況と報告書のみ確認できた。 http://bit.ly/fvYEU6

2011-03-22 16:27:56
tnihei @tnihei

昭和33年10月29日原子力委員会「原子力災害補償についての基本方針」…原子炉設置者等が所要の賠償能力を具備…同時に被害者たる第三者に対して正当な補償を適確に行えるような体制を確立し、原子力に携る事業者及び第三者の不安を除去… http://bit.ly/gCKvWr

2011-03-22 16:58:16
tnihei @tnihei

原子力災害補償専門部会(昭和33年版)、原子力災害補償体制の検討のために昭和33年10月に原子力委員会に設置、答申の他は審議状況のみ原子力委員会月報で確認可能 http://bit.ly/gyoYP8

2011-03-22 16:59:00
tnihei @tnihei

昭和34年12月12日「原子力災害補償専門部会の答申」…近代科学の所産たる不可避の危険を包蔵する事業を営もうとする者は、よって生ずる損害については故意過失の有無を問わず賠償責任を負うべし、とすることは、今日ではすでに確立された原則… http://bit.ly/eJr35J

2011-03-22 16:59:32
tnihei @tnihei

きわめて特別の場合にのみ免責されるものとする。ただし、この特別の場合は通常「不可抗力」と呼ばれるもののすべてに及ぶのではなく、そのうちでもいわば不可抗力性の特に強いものに限るべきであるから、たとえば「異常かつ巨大な自然的または社会的災害」というなどこの内容を適確に表現する努力…

2011-03-22 16:59:38
tnihei @tnihei

損害賠償措置をこえる損害が生じたときにその超過額について国家補償を行なう場合である。この場合には、損害の発生について原子力事業者に故意または重大な過失があるときにのみ、政府は求償権を有するものとする…

2011-04-07 13:09:22
tnihei @tnihei

…原子力損害が生じた場合には、行政委員会を設けてその調査損害賠償の支払計画、支払方法の樹立およびその実施ならびに損害賠償に関する紛争の処理を行なうこととする。そしてこの委員会の行なった裁決に対する不服については、高等裁判所に対する不服の訴のみを認める等特別の措置を講ずるべき…

2011-04-07 13:09:27
tnihei @tnihei

昭和36年法制定時の解説…不可避的な危険性を伴った企業…過失がなくても損害が発生する可能性…過失があったとしてもその挙証が著しく困難…無過失責任…異常に巨大な天災地変または社会的動乱によって生じた原子力損害については、原子力事業者を免責… http://bit.ly/hlC7Hw

2011-03-22 17:08:13
tnihei @tnihei

…異常に巨大な天災地変または社会的動乱とは、特に不可抗力性の強い場合…通常の大地震、たとえば関東大震災を相当程度上回るものとか、戦争、内乱不法行為に関する民法の規定は、本法に別段の定ある場合のほか、そのまま適用される。因果関係、違法性、損害賠償の範囲、時効等は、民法の一般原則…

2011-03-22 17:08:17
tnihei @tnihei

…賠償措置額をこえる損害が発生した場合…被害者の保護を図り、原子力事業の健全な発達に資する…国会の議決により政府に属させられた権限の範囲内において必要な援助を行なうものとし、1人の被害者も泣寝入りさせず、健全な経営を行なっている原子力事業者の経営を破たんにおちいらせないよう配慮…

2011-03-22 17:08:22
tnihei @tnihei

援助というのは、政府補償に比して幾分あいまいな感じがないでもないが、実質的には補償と変らない異常に巨大な天災地変等によって原子力損害が生じた場合には、原子力事業者は免責となり、国の事業者に対する援助もなくなるが、政府は、被災者の援助および被害の拡大防止のため必要な措置をとる

2011-03-22 17:08:27
tnihei @tnihei

原子力災害補償専門部会(昭和35年版)、原子力災害補償制度の国際的統一化の問題及び原賠法(案)の施行に伴う諸問題を検討するために昭和35年10月に原子力委員会に設置されたとのことだが、報告書等の資料はネット上では発見できなかった http://bit.ly/fwTJMa

2011-03-22 17:29:57
tnihei @tnihei

昭和44年9月27日「原子力損害賠償制度検討会の報告」、昭和43年7月に原子力局に設置された検討会とのことだが報告書は発見できず…現行原子力損害賠償制度について、責任制限、国家補償、従業員災害、原子力船等に重要な問題点がある旨を指摘… http://bit.ly/hEweb2

2011-03-22 17:30:05
tnihei @tnihei

原子力損害賠償制度検討専門部会、昭和46年改正(昭和46年法律第53号)に先立つ検討のために昭和44年10月に原子力委員会に設置、答申の他は審議状況のみ原子力委員会月報で確認可能 http://bit.ly/fKWf37

2011-03-22 17:31:16
tnihei @tnihei

昭和45年11月30日「原子力損害賠償制度検討専門部会答申」…措置額をこえる原子力損害…被害者の保護を図り、原子力事業の健全な発達を阻害することのないよう原子力事業者に対する国の援助の規定を十分に活用して、援助措置を講ずることにより対処… http://bit.ly/fIn7Du

2011-03-22 17:31:23
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