さやわかさんとした『まどかマギカ』の話+脚本家・虚淵玄の話
虚淵作品のテーマとしては納得 / とある神尾の雑文目録 / 【まどか9話バレ】キュゥべぇさんの元ネタはFate/Zeroあとがき説 http://htn.to/tKEzDM
2011-03-04 21:36:38RT @hasidream: まどマギで不満なのは一貫して動機が薄いところなんだけど(だから行動に説得力がない)、元の原案としては内面の動きがあって理解できるようになっているだろうだけにちょっともにょる。さやかの道連れに杏子がなる、ってあんまり理由を感じないのが……うーんうーん。
2011-03-05 02:34:45杏さやは、やおいに近いよね。描かれてないぶん、女性にとってはむしろ妄想が盛り上がる良さがあると思う。んで、それはあのふたりの行動原理が「虚淵が書くいつもの男キャラの生き様」とほとんどおんなじ、ってことと無関係ではないかと
2011-03-05 02:38:14ジュエルペットてぃんくるの録画見直すと、「禁じられた魔法」に命を懸けてしまう女の子っていうのはパターンとしてあって、やっぱり「よい魔法(の国)」と「悪い魔法(の国)」の対峙をとっぱらって、禁忌魔法しか選択肢のないのがまどかマギカという感じだな
2011-03-05 03:47:06まどか☆マギカに思うことは色々あるが、キュゥべえはルール自体みたいなもんだからこいつがラスボスって言うのは意味なさそうだなあ。だから不死なんだろうし。あと魔法少女ものか否かという話は、そもそもそこで比較対象にしてる魔法少女ものって何?と思う
2011-03-05 05:02:13比較対象にできなさ、を知ってる立場であればこそ「定義の曖昧なものに対してカウンター打ってるこの作品って何のつもり?」みたいな議論はむしろ可能かもしれませんね RT @someru: あと魔法少女ものか否かという話は、そもそもそこで比較対象にしてる魔法少女ものって何?と思う
2011-03-05 05:10:44個人的には戦闘美少女としての魔法少女、即ち90年代のセラムン-さくらの系譜という前提で語るべきと思いますRT @izumino: 比較対象にできなさ、を知ってる立場であればこそ定義の曖昧なものに対してカウンター打ってるこの作品って何のつもり?みたいな議論はむしろ可能かもしれません
2011-03-05 05:19:52ぼくが今日出した結論は、ED歌詞や全体に童話モチーフへの言及が散見されるので、「童話の魔法に取材した女児アニメ全般」と姉妹関係で見ることだったりします RT @someru: 個人的には戦闘美少女としての魔法少女、即ち90年代のセラムン-さくらの系譜という前提で語るべきと思います
2011-03-05 05:24:52「女の子は誰でもすてきな魔法使い☆すてきすてき!」っていうフレーズも、「思春期の少女の希望と絶望うんぬん」ってフレーズは、ねっこにあるのはお伽噺的な想像力なんじゃないかな。と、なんでも児童文学寄りで考えようとするぼくなんかは思う
2011-03-05 05:28:20なるほど。うーん、女児的なものをそういうところから調達してるのかしら?RT @izumino: ぼくが今日出した結論は、ED歌詞や全体に童話モチーフへの言及が散見されるので、「童話の魔法に取材した女児アニメ全般」と姉妹関係で見ることだったりします
2011-03-05 05:29:04.@someru 虚淵さんのバッドエンド症候群(エントロピーには逆らえない的な)と、ハッピーエンドには奇跡のエネルギーが必要、って話を聞くと、宮さんの「少年の冒険活劇でハッピーエンドが作れない病」と「雪の女王のゲルダの起こす奇跡は理屈じゃないんです」発言に重なる気がしたんですよね
2011-03-05 05:36:27んでMagiaの歌詞は「童話みたいな魔法があればいいのに」みたいな内容になっていて、そこからスタートすればカバーできる少女アニメの範囲はかなり広がるなと。範囲が広すぎでもないし、けっこうピンポイントな比較になるような、そんなインプレッション
2011-03-05 05:42:42@izumino あ、それはキュゥべえはラスボスじゃないと考えた時に思いました。魔女を生む目的が無意味になればバトルは終わるんですけど、それって宇宙の熱的死の回避で、それはまさに奇跡ですよね。逆に言えば奇跡も魔法もあると言いつつ、本当の奇跡が起きないと終わらない物語という感じかな
2011-03-05 05:50:54エントロピー増大を止めるとかムチャだからこそ奇跡であり比較的には魔法少女の能力は「奇跡も、魔法も」起こしてない。これをまどか単独で発動し「あれこそ真の魔法だ」となれば魔女を作る理由が消えて大団円だが、それこそ物語が起こすに困難な奇跡ではある
2011-03-05 06:12:29.@someru 奇跡といえば『アバター』の結末なんかを思い出すとわかりやすいですね。確かに物語上の奇跡は起きたけど、敵対する人類を無害化するような奇跡を起こすには程遠い、という
2011-03-05 06:19:53たぶん「無限大のエネルギーを出して」って願ったら「それは願いの領分を超えてるよ」ってすげなくNG出されるんだろうけど、「永久に回転する自転車を出して」みたいなセコい永久機関のお願いなんかはかなったりするんだろうか
2011-03-05 06:25:08.@izumino なるほど。僕個人としては筋書きの上で破綻なく大団円を描いてみせるということを度外視してすら視聴者を納得させるということが物語の生み出す最大の奇跡だと感じています。先の宮崎駿などの話もけっこうそういうことかなあ、と。
2011-03-05 06:27:16.@someru 宮崎駿の出した結論はハッキリそっちですよね。「まわりにどんな迷惑かけようが生きればいい」と言い切ってますし http://www.ghibli-museum.jp/snowqueen/interview/miyazakihayao/
2011-03-05 06:31:01ゲルダの奇跡という意味では、「杏子がさやかを愛した」っていうのも奇跡のうちだし、虚淵的には「さやかと一緒に死ねて幸せだった」くらいのことは平気で考えてそうだ
2011-03-05 06:34:53「ご都合主義」としか評する言葉持ち得なかったことについての個人的なおとしどころなんだけど、まどかのストーリー展開は「合理性を突き詰めた結果」とも呼びようもないわけで、「虚淵玄の症例研究」として観察するのがベターなのかなと
2011-03-07 19:58:23つまり、虚淵玄の症例(=物語への認知)に共感できる、あるいは巻き込まれる性質を抱えた観客にとっては「合意性の高い物語」として展開されるのだと。これは確かに、「庵野秀明の症例/認知」への共感や巻き込みを軸として観客をドライブさせてきた旧エヴァと通じる共犯関係なんだと思う
2011-03-07 20:01:35近作をチェックできていないので拙速の議論になるが、虚淵玄は王道をナチュラルに描ける身体になっているかというと、なっていない。まだ「自分の病的な(だが本人には自然な)物語認識」に沿ったまま「なお、王道に至れるか」という、「王道を肯定するための邪道」を歩むリハビリ過程にあるのだと思う
2011-03-07 20:06:57こういうぼくの感覚は、富野信者が「トミノの作品だから理解できたけど、トミノと知らずに観てたらアニメとして許してなかった」と言う感覚に近いと思ってもらえたら近いような…そんなこともないかw
2011-03-07 20:13:02でも「なにが思春期にマッチするのか」は謎が深くて、庵野さんも「自分の悩みに少しの人が振り向いてくれたらいい」って考えてたら思春期の学生を巻き込みまくったわけで、成人向けやっていた虚淵さんもけっしてこんなに思春期の視聴者から反応得られるとは期待してなかったと思う。そこは興味深い
2011-03-07 20:32:45うめ絵の力と新房監督の助力で、ようやく虚淵玄が自分のアニマと接触できたのだ、という気はする。ファムファタルとしてアニマ(鬼哭街の妹とか)ではなく、自己の鏡写しとしてのアニマを描けるようになったというか
2011-03-09 21:25:27