「これからは叙事詩だ!!!」~叙事詩と抒情詩の話~
- DecoponMAGI
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この「AVATAR」評面白い。「ゲームの世界で俺は生きる!」http://d.hatena.ne.jp/macgyer/20091226/1261771752
2010-01-09 15:12:35「植民地側が買っちゃう」にしろ「ゲームの世界で生きる」にせよ、突き抜けちゃった単純な物言いが力を持つ、と言う事があるような気がして、実作者としては考えさせられることが多い。
2010-01-09 15:15:02かと言って他方では「ダークナイト」のような複雑な作品が作られ、しかも広範に受け入れられているのだから、かの国の懐は深いと言わざるを得ない。
2010-01-09 15:15:36一方 「しかも世界興収を狙ってるから途上国や植民地支配された国の立場になった構成。実は新興国途上国の映画人口が圧倒的に多い。」と言う意見も見た。多少矮小化されてるけど、そういう風に理解することもありかとは思う。でも俺のキャメロンはそんな小利口なこと考えない。もっと直情的なはず。
2010-01-09 15:20:51あんま関係ないけど内発的な奴って、物語的には内面描写が必要ないんですよね。内面では全て収まるところに収まってるんだから。ワンピースのルフィのように。…ってことはそんな奴らが戦う物語は叙事詩的になってくと言うことになるなあ。
2010-01-09 17:15:04内発性と、初期ギリシアやギリシア悲劇が何の関係があるのかイマイチわからなかったけど、そう考えるとわかってくるな。
2010-01-09 17:16:17でも、今の時代、大概の人間がそんな風に内発的には生きられないから、ことあるごとに逡巡して葛藤して、と言う物語が良い物語だとなって、神話的なものや叙事詩的なものには「感情移入できない」となる。
2010-01-09 17:18:53叙事詩的なスターウォーズ新三部作への否定的な感想にも「感情移入できない」ってのが多かった。まあ、それ以前にちょっと脚本的につたないところがあったのも確かだとは思うけどw
2010-01-09 17:19:42こう見ると並行世界モノや選択の是非を問う倫理確認物語の系譜は、近代人の内面の逡巡や葛藤部分をグワッと作品世界全体に広げたものだと言えるなあ。その意味でペトロニウスさんの並行世界モノは現実へ踏み出すまでの内面の物語なのだ、と言う意見は鋭いです。てゆーか答えですw
2010-01-09 17:23:25もちろんそれだと、入れない人も出てくるでしょうから、超内発的な「王」とそれを横からハラハラ見守る「王佐」の形が一番よいですな。
2010-01-09 17:26:05@DecoponMAGI そうか、それが不良ものか。RT:あんま関係ないけど内発的な奴って、物語的には内面描写が必要ないんですよね。内面では全て収まるところに収まってるんだから。ワンピースのルフィのように。…ってことはそんな奴らが戦う物語は叙事詩的になってくと言うことになるなあ。
2010-01-09 20:52:51@DecoponMAGI 内発性と初期ギリシアの概念って、以前と以後を内発性のあるなしで分けるってことかな?僕もこの辺が、よくわからないんです。ギリシャ悲劇勉強してみたいのだが・・・。個展は、勉強の「仕方」が重要で、つまらなくしてしまうと悪い印象が出てしまうんでねー。
2010-01-09 20:54:54@DecoponMAGI 基本的に善悪を超えた力・・・が実践、コミットメントで、、、RT「植民地側が買っちゃう」にしろ「ゲームの世界で生きる」にせよ、突き抜けちゃった単純な物言いが力を持つ
2010-01-09 20:57:54@gaisupetronius 初期ギリシアの話は俺も全然わからなくて、ずっと追ってて、去年の後半にみなさんの王の話を聞いてようやく理解の手がかりをつかめたような気がするんですよ。いやあ、あの議論は本当にやって良かった。
2010-01-09 21:13:20宇野常寛の意見で、内面の話だった旧エヴァを『エヴァ破』は叙事詩に読み替えたのだと言うのがあって、かなり納得した。曰く↑
2010-01-09 22:00:36宇野「80年代の『ガンダム』から90年代の『エヴァンゲリオン』への流れって言うのは、そういった無機質な叙事詩みたいなものが、どんどん個人の内面の話に落としこまれていく過程でもあったのです」
2010-01-09 22:02:51宇野「そこからすると『ヱヴァ新劇場版』というのは、実はエヴァンゲリオンを復活させているんじゃなくて『エヴァンゲリオン』を『ガンダム』にする作業なんですよ。」 これは結構、内発性や王論の話にもつなげられる話かも知れない…。
2010-01-09 22:05:32@DecoponMAGI 僕は内面を描く作品も好きなんですが、最終的には横山光輝先生みたいな内面描かない叙事詩が好きですね。「伊賀の影丸」なんて本当に淡々と任務をこなすだけで…そういう迷わない、迷いそのものを描かない感覚が好きです。
2010-01-09 22:27:57@LDmanken そういえばはじめてLDさんの講義を聞いたのは「伊賀の影丸」の話だった気が。そういう側面から見ると完全に叙事詩ですね
2010-01-09 22:57:33物語の方面でも、倫理を問うような作品は、シュタインズゲート辺りで打ち止めという事かなぁ。いよいよもって十年代ですからね。シュタインズゲートはやっぱ集大成な感じがした。
2010-02-27 04:31:48やっぱ、「アバター」はその内容をバカにされながらも、アレは時代性を捉えてるんですよ。あの主人公の行動はかなり倫理的にどうか?って、感じなんですが(そのままSFとして捉えても、リアルとアンリアルの暗喩と捉えても)とにかく行動して何がしかを変えてるんだから。叙事詩的で神話的。
2010-02-27 04:35:57叙事詩を書いて若い人を元気づけられるかって話なのかも知れない。ポニョってデタラメで叙事詩に近いんですけど(ソウスケに会う為に津波を起こして世界を海に沈めたポニョの倫理性は問われない)あれで、若い人や子供が元気づけられるのだろうか。
2010-02-27 04:51:41