ファンがファンを辞めるとき　～いつまでもファンだとは思うなよ

バーバラ・アスカ a.k.a. BBAA @barbara_asuka

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「そうか、ファンをやめるっていう手もあるのか」とふと思う。ファンという人種は、お金をクリエイターに遣う代わりに、いつでも「関係を切る」ことができるという存在なのですよね。薄情で良いのです。それがファン。

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私は、「ファン」という存在は「文化を育て、新陳代謝を促す役割を持っている」と思っています。優しいばかりがファンではない。ファンが離れていくことも、文化的には意味があるのです。 twitter.com/n_show_nen/sta…

Show-nenNagai@【本業】芸能・エンタメ系コンサル業。【副業】早朝から @N_show_nen

@barbara_asuka ファンという存在は、それで良いと思います。 特に最近は、ファンとの関係を「主従関係」と勘違いする方が多くって、トラブルが絶えない。 (ファンだから買って当たり前) (ファンのいう事に従え) など。 その都度、主従が入れ替わったり、異性間になると(貢げ、やらせろなど)もっとぐちゃぐちゃ。

2018-04-02 00:07:36

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「ファンをやめたこと」はそんなに経験はないけれど（そもそもあんまり濃いファンにならない）、気がついたらコンサートも行かず、ファンクラブも辞めてて、CDも買わなくなっていた。そんなふうに静かに撤退できると良いのだけれど。

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わしは「ストン現象」と呼んでいるのですが、大好きだった人やモノ、コトに、急に冷めたことが、人生で数回ある。本当に、すーっと血が冷えるように「それ」に対する情熱を失い、どうでも良くなる。恐ろしいことに、これは自分じゃ絶対に防げない。ただ、呆然とするだけなのです。

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「ストン現象」の防ぎ方はもう自分でそこそこわかっていて、「じっくり時間をかけて好きになる」のが最良のようです。急に好きになった人、モノ、コトは急に冷める確率が非常に高い。なので「いいなあ」と思っても、飛びつかない。逆に、飛びつく時は急に冷めることを覚悟する。

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わしは実に意志薄弱な人間なので、「意図的に何かをやめる」ということがとても難しい。何でもずるずるしちゃう。しかしひとたび「ストン」と気持ちが落ちると「だから？（氷）」的な感じになる。ひいー恐ろしい。自分の取説でも、そこだけは説明がつかない。

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自分の得体の知れない薄情さに寒気がするのですが、じゃあ長いつきあいの人間とかモノとかコトとかないのか、というと、そんなことはない。気に入った人とは30年でもつきあうし、文章を書くことは長年の趣味でもある。ある閾値を超えると「あーコレとは死ぬまでつきあうなー」と思うようである。

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話を戻すと、クリエイターとファンの関係。クリエイターにとって「お金を遣ってくれるファン」はありがたい存在であるが、「いつまでもファンである」とは思わない方がいい。クリエイターがつまらなくなったら、いつでもファンはあなたの元を離れていく。将来を誓い合った恋人みたいなものだ。

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わしは、それで良い、と思う。いつまでもつまらんクリエイターにファンがつくのは、他のクリエイターの成長を阻害する。ファンは、つまらん人の元を離れ、次の素晴らしいクリエイターを応援する。それが「文化の継承と成長」というやつだと思う。

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もちろん、いつまでも「すばらしいクリエイター」でいれば、ファンはあなたの元から離れない。「何をもって素晴らしいクリエイターとするか」は諸説あるだろうけれど、ファンにとって「お金を払う」というのは最上の好意だ。ファンが何かを買ってくれたりしたら、ありがたく思うし、思うべきだ。

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そんなわけで、たぶんわしは「ファンをやめよう」と思ったくらいではファンを辞められないことは目に見えてる（笑）。意志薄弱だからね。いつのまにか、気がついたら興味がなくなっていた。そうでもないと辞められない。そんな日がいつか来るんですかね、と思いつつ、今日のところはこれにて。〈了〉