- takohati_zombie
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今日はNGO環境市民主催のセミナーで、村上敦さん(@murakamiatsushi)の講演を聴いてきたので今からいくつかメモ。タイトルは「ドイツの戦略から学ぶ 脱原発政策と再生可能エネルギー・省エネの推進」 http://ow.ly/4AN8h
2011-04-16 23:10:04独の2010エネルギー戦略では2050年までに温室効果ガス95%削減、全消費電力中の再生可能エネの割合を80%に。加えて電力消費量の25%削減。
2011-04-16 23:25:24独で太陽光発電が普及しているのは、全量買取制度という法律ができて、ソーラーパネル設置したら電力会社(送電会社?)に売れるというのもひとつの理由。
2011-04-16 23:34:11旧東独地域に太陽光発電関連企業が集積。旧東独は地方では失業率20〜30%の希望の無い世界だが、太陽光発電関連の雇用が「唯一の希望」。政府が太陽光を推進しないのはタブー。太陽光発電は遠くの企業でなく、現地が潤うのが特徴。雇用効果は原子力発電の12倍。
2011-04-16 23:39:24雇用効果が大きいのは、パネル取り付けなどをこまごまと行なうから。地元の電気店が人手が足りないぐらいの需要。太陽光により産業構造の変化:鉄の消費の一位は数十年前は造船だったが、今は風力発電の鉄塔。
2011-04-16 23:42:59他の再生可能エネと比べて太陽光の良いところは、(大規模でも)一年もあれば計画立てて取り付けられるところ。それとピークカット:一番電力消費の多い昼間に発電量が上がるから。
2011-04-16 23:46:20独では太陽パネルが普及し過ぎて、ある週末の昼間に電力消費の40%をまかない、捨てる事態になった。これからは南向きのパネルを禁止する法律でもできる可能性がある。西向き、東向きを増やしてピークをずらす。
2011-04-16 23:49:05日本の電力需要の良くないところは気温と相関するところ。暑くなれば電力を消費、寒くなれば電力を消費。独では「建物の燃費」を厳しく法制化したので、電力需要が気温に左右されにくく、消費量も削減できるようになった。
2011-04-16 23:51:36「建物の燃費」の例。ドイツ:窓の外での日射遮蔽の義務化。日本では、暑いとブラインドやカーテンを閉めるが、部屋の中にあるのでカーテンが熱くなり室温上がる→冷房必要。
2011-04-16 23:56:48「建物の燃費」の例。ドイツ:窓の外での日射遮蔽の義務化。日本では、暑いとブラインドやカーテンを閉めるが、部屋の中にあるのでカーテンが熱くなり室温上がる→冷房必要。
2011-04-16 23:56:48「建物の燃費」の例。ドイツ:ベランダと建物内を同じ鉄筋コンクリートでつないではいけない法律。繋がってると、夏:ベランダの熱が部屋に伝わる→冷房必要。冬:ベランダの冷たさが部屋に伝わる→暖房必要。
2011-04-16 23:59:20その他、壁の断熱材、窓の断熱が義務づけられている。ドイツの最低限の窓は、日本の最高級断熱窓と同じぐらい。逆に言うと、日本のほとんどの窓はドイツに持って行くと建築法違反で使えない。
2011-04-17 00:01:57ドイツでは1998年に、社会民主党・緑の党などの連立新政権ができ、2000年ごろからエネルギー関係の法律ができてきた。政権を担ったのは、学生運動・団塊の世代。長い間活躍できなかったが、想いを切らさずに現在につながった。「きのうと違う明日にする」という気持ち。
2011-04-17 00:15:20日本では学生運動した団塊の世代がモーレツ社員になっちゃって、社会の事をあまり考えなくなっちゃった。「会社人」になったけど「社会人」にならなかった。「きのうと同じ明日でいい」という感じに。
2011-04-17 00:17:19ドイツでも全ての面で環境対策が先進的なわけではなく(アウトバーンでポルシェ走り放題など)、全ての人がエコ意識が高い訳ではない(多くの人はビールとサッカーに最大の関心)。でも普通に生活していると、意識しなくても達成できる社会の仕組みになっている。
2011-04-17 00:20:27ドイツでは1968年ぐらいから議論して、30年ぐらいかけて法律になってきた。地域レベルの活動から、州、国へ広がる。日本ではまず投票率上げる事と、市民がいろいろ参加する必要があるだろうとのこと。
2011-04-17 00:28:38あと、学生運動した団塊の世代が求めた"alternative"というのが実現してきたことも連動している。同性愛を公表している市長が誕生して、人々がそれを変と思わないこと。小学校から教壇がなくなり、教師と生徒が対等に、とか。
2011-04-17 00:32:37