宇宙の特殊な光から地球上の生命の起源に新知見

@kippis_sgさんによる、国立天文台のPR記事 http://bit.ly/aiVLcO の要約
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廣瀬 匠(Sho Hirose) @kippis_sg

元のページが十分わかりやすいのを承知で、自分の勉強のためにを要約してみる。 →国立天文台PR:宇宙の特殊な光から地球上の生命の起源に新知見 http://bit.ly/aiVLcO

2010-04-06 22:31:48
廣瀬 匠(Sho Hirose) @kippis_sg

光は、海の波と同様、波としての性質を持つ。水面の波は上下にしか振れないが、光は進行方向に垂直ならどんな方向にでも振れる。さらには振動の方向自体が回転したりもする。だから一般に、光はばらばらに振動する波の混合体だ。だが時として振動の方向が偏る場合があり、「偏光」と呼ばれる。

2010-04-06 22:32:04
廣瀬 匠(Sho Hirose) @kippis_sg

国立天文台等の研究チームがオリオン大星雲における偏光を調べた結果、小さな星の周りでは振動が大体ランダムだったのに対し、大きな星周辺では振動方向自体の回転が左または右にそろう「円偏光」が検出された。 http://bit.ly/aiVLcO

2010-04-06 22:32:09
廣瀬 匠(Sho Hirose) @kippis_sg

オリオン大星雲は続々と新しい星が生まれる領域。問題の大質量星も若いが、円偏光は1光年以上先まで及んでいる。星雲中の物質に円偏光した光が照射されると、化学反応にも偏りが生じ、やがてその物質を材料に形成される惑星系にも影響が現れるはずだ。

2010-04-06 22:32:17
廣瀬 匠(Sho Hirose) @kippis_sg

ところで生命の材料であるアミノ酸には、パーツを組み替えただけの「左手型」と「右手型」(鏡に映すと同じに見える)があるのだが、地球には左手型のアミノ酸しかない。普通に合成すれば左右のアミノ酸が同量生成される。円偏光した光を照射すれば、アミノ酸の向きも偏る。

2010-04-06 22:32:21
廣瀬 匠(Sho Hirose) @kippis_sg

つまり、太陽系は円偏光の光を照射する大質量星の近くで生まれた可能性がある。質量が大きな星は寿命が短く、太陽が生まれてすぐに超新星となったはずだ。その際、通常の星には合成できない貴重な金属が生まれる。左手アミノ酸といい、我々は二重の意味でこの星に感謝すべきかもしれない。

2010-04-06 22:32:25